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短編小説│地球の意外な使い方│#爪毛の挑戦状│1分

    新下彗

     天界の大会議室に、神々が鎮座している。
     議長の神が切り出す。
    「さて、地球を誕生させてから46億年になる。皆も観察するのは、もう飽きているじゃろう。そこで、地球の有効活用の方法を考えたいのじゃ」

    「球体だからボールでいいんじゃない?」との声。
    「さすがに可哀想じゃ」

    「水分が多いから、我の経営する店舗にあれば便利なのだが。指先に適量の水を付けて、レジ袋をめくりやすくするアレにしたい」との声。
    「私的利用すぎるの」

    「森林や草花があり、良い香りがするから、この会議室の芳香剤にすれば良い」との声。
    「良いアイディアじゃ!」
     議長は、立ち上がった直後、ゆっくりと座り直した。
    「定期的に雨を降らさねばならぬことを忘れておった。振り出しじゃ……。ん、どうした?」
     神々に給仕していた天使が、小さく手を挙げていた。
    「あのぅ。ちょうど男性用小便器の芳香ボールがなくなってしまいまして……」

     地球の雨が黄色になった理由を、人間たちは知らない。


     
     
     
    新下彗(しんしたけい)と申します。主にショートショートや短編小説を書いています。◆日本証券業協会×note公式コンテスト「#お金について考えていること」入賞(ショートショート)◆ショートショートnote杯は2作が最終選考まで◆夏ピリカ"すまスパ賞"

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