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フォーク神様|#毎週ショートショートnote|1分

     目が覚めると、見知らぬ部屋にいた。
     腰回りを椅子に縛られ、抜け出せない。
    「ここから出せ!」
     隣にいる、同じく椅子に縛られた男が必死に叫んでいる。

     呆然としていると、仮面を被った人物が現れた。
    「これから二人には戦い合ってもらう」

    「お前は誰だ? 戦うものか!」と、隣の男が逆らう。
    「ここでは私が神様だ。有無を言わずに従ってもらう」

     そして、<神様>は、前方のカメラを指さす。
    「この様子は生中継されている。皆がお前らの苦しむ様子に期待しているのだ。しかし、素手というのは美しくない。お前らには、それぞれ用具を支給する。何かはランダムだ」

     そう言うと、<神様>は、隣の男の前に、サバイバルナイフを置いた。
     直後、俺の目の前に、フォークを置いた。隣の男が安堵している。

     <神様>は、一呼吸置くと、前方のカメラの方を向き、開始を宣言した。

    「それでは、大食い対決フードファイトスタート! メニューは、ナポリタンだ!」

     
     
     
    新下彗(しんしたけい)と申します。主にショートショートや短編小説を書いています。◆日本証券業協会×note公式コンテスト「#お金について考えていること」入賞(ショートショート)◆ショートショートnote杯は2作が最終選考まで◆夏ピリカ"すまスパ賞"

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