メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【銀色詩】傷だらけのマーチ

    かさぶたがめくれて 「疲れた」ってこぼした
    あの日の悼みを今も思い出す
    なくしたものが 代えのきくものだったなら
    版画でも刷って残しておいたのに

    真似事ばかり流行ってる世界で
    今夜も唐突にファンファーレが鳴る

    暗闇の中を行進が進む
    傷つけられたり 傷つけたりして
    優しさとかいう夢のような武器を
    いだき損ねては 瞼を腫らした
    苦しみの果てにきみが歌うなら
    その傷の為のゴールが生まれるよ


    かさぶたがはがれて 「悔しい」ってこぼれた
    あの日の痛みが今も疼いてる
    ほしがるものが 形あるものだったなら
    粘土でも捏ねてつくってしまうのに

    偽物ばかりはびこる世界で
    今朝も勝手にファンファーレは鳴る

    霧雨の中を行進は進む
    傷だらけになり 人を傷つけて
    幸せとかいう幻想の日々を
    つかみ損ねては 涙を流した
    悲しみの果てにきみが踊るなら
    あの傷の跡も愛しく思えるよ


    たらちねのきみよ うつせみのきみよ
    祈らせておくれ 信じさせておくれ

    嵐の中でも行進はつづく
    傷だらけのまま なにかを探して
    優しさとかいう夢のような武器を
    幸せとかいう幻想の日々を
    営みの果てにきみが笑うなら
    この傷の意味も思い出に変わるよ


    【TALES】で月間総合ランキング1位(現代ファンタジー)「極東のテン」を公開中!!
    よければ読んでくださると幸いです(>人<)
    よろしくお願い致します🐳

     
     
    みわ だいご(ぎんいろくじら) TALESで「動物のお話」を、noteで詩を書いてます。 読後、あなたの心のなかに、消えないなにかが残ればうれしいです。 https://kakuyomu.jp/users/ginnirokujira “人間”修行のため、カクヨムにお邪魔してます。

    あなたへのおすすめ