
【銀色詩】冬の手紙Ⅱ(2000~2005年のいつか)
肌寒くなる空
日没が少しずつ早くなり
いつもより淋しい帰り道
ささやかな電灯が足元を照らし
キーンと傍で耳鳴りがする
容赦ない北風が僕を突き刺すよ
凍えた身体がさらに縮こまる
随分と一日が短くなったな
吐く息が白く乾いていく
明日はもっと短いだろうか
今日が不器用に終わっていく
薄暗くなる空
寒さは一段と厳しくなり
冬って言葉が言い訳しに来る
コンクリートの硬さに苛々するよ
車のテールランプばかりが目について
大切なことばかり見過ごしがちだね
いつか 今日が終わる前に
君に会いに行きたいな
静かな入り口として「やさしいお話」です。
わたしの「お話」体験の基幹です。順番は問いません。
深い読後感を伴う「お話」です。
これは、きれいではない「お話」です。
名刺代わりの、刺突の短編です。
いまは、まだ……〈渡り〉の前の青さです。
読後、あなたの心のなかに、消えないなにかが残ればうれしいです。
三和大悟(銀色鯨)