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【自己紹介】好きなアルバムランキング90

    はじめに

    どうも、ロック山石です。

    突然ですが、人の「好きなアルバムランキング」を見るのって最高に楽しくないですか? 他人の脳内を覗き見してるような背徳感とワクワク感。それが好きすぎて、自分でも作ってしまいました。3ヶ月くらい熟考したぜ。

    で、タイトルを見て「なんで90位なの? キリよく100まで書けよ」ってツッコミを入れたくなった人もいると思います。でも、ちょっと聞いてほしい。国会議事堂の中央広間にある銅像4つの台座のうち一つだけ「空席」があるじゃないですか。
    俺、アレが好きすぎるんですよね。あれ「政治に完成はない」「君たちが4つ目」なんて意味が込められているんですがカッコよすぎません??

    俺の好きなアルバムランキングも、常に進化し続けていて、完成することなんて一生ない。民主主義と一緒。

    ここから先は、自分語りの濁流です。「わかる〜!」と頷くもよし、「なんだこいつ」と呆れるもよし。
    あくまで個人的なランキングなので、生温かい目で見てやってください。

    それでは、どうぞ!

    90位 Bobby Oroza『Get On The Otherside』(2022年)

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    フィンランドから届いた、冷え切った現代人の心を芯から温めてくれるようなヴィンテージで甘〜いソウルミュージック。決して派手な音作りではないんだけど、彼の囁くようなボーカルと、ざらついた質感が残るアナログな音像が、深夜の部屋をロマンチックな空間に強制リフォームしてくれます。さすがサウナの国と納得するようなあったけえアルバム。

    89位 The Beatles『Rubber Soul』(1965年)

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    「アイドルとしてのビートルズ」から「アーティストとしてのビートルズ」への変貌を遂げた、まさにキャリアの結節点となるのがこの一枚。前作までの「イェーイ!」な勢いは影を潜め、ディランに影響を受けた内省的な歌詞にシタールの導入など、スタジオワークの実験性が顔を出し始めてるけども、次作『Revolver』ほどサイケの沼に頭まで浸かってなくて、初期の瑞々しいメロディセンスが絶妙なバランスで同居してるのが最高。派手さはないけど、噛めば噛むほど味が出る、”大人”のビートルズ。

    88位 D.R. Hooker『The Truth』(1972年)

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    Spotifyの気まぐれなレコメンドがなかったら絶対に辿り着けなかったし、知ることもなかったであろう名盤。 コネチカットの怪しいおっさんが作ったこのプライベート盤になんて絶対に出会えんでしょ。中身はジャケ写から漂うカルト教団の教祖感とマッチしすぎている、演奏もプロダクションもめちゃくちゃ洗練されているサイケデリック。

    中二の俺はローリング・ストーン誌とみのミュージックで取り上げられた音楽しか聴かないという、権威主義の塊だったんだけどこのフッカーさんがぶち壊してくれましたねえ。

    87位 Pizzicato Five『Bellissima!』(1988年)

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    90年代の渋谷系のイメージが強いピチカートだけど、この初期のアルバムで見せるソウルフルでアーバンな表情こそが真骨頂たという人も多いはず。小西康陽とOriginal Loveの田島貴男という天才二人が組んでいた時期の、奇跡のようなバランス。とにかく「洗練」という言葉が服を着て歩いているようなサウンド。甘いだけじゃない、大人の苦味も知ってる極上のポップス。

    86位 Mac DeMarco『Salad Days』(2014年)

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    ヨレヨレのTシャツにボロボロのキャップ、そしてこの少しピッチが狂ったような揺らぐギターサウンドにヘニョヘニョなボーカル。全てが「頑張らなくていいんじゃね?」って肩を叩いてくれるような脱力感に満ちている。でもただただ怠惰なだけじゃなくて、ふとした瞬間に見せるメロディの切なさが胸を打つんですね。ヴェイパーウェイブ的な音像もあり、どうしようもないノスタルジーを掻き立ててくれるのも最高。

    85位 Queen『Jazz』(1978年)

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    気をつけて!タイトル詐欺ですよこいつ!!
    一曲もジャズが入ってないどころか、ジャンルとしてのまとまりはゼロ。一曲目から謎のアラビックな呪詛が飛び込んで来たかと思えば、「Fat Bottomed Girls」のハードロックで殴りかかられ、「Jealousy」のねっとりとした哀愁漂うバラードによってネチャネチャに。そしてバーイセコバーイセコが横切ったかと思えば、超絶スーパー大名曲「Don't Stop Me Now」で心を奪われる。おもちゃ箱をひっくり返したようなカオスっぷりだけどこの散漫が逆にいい。ラストのメドレー演出も大好き。

    84位 Coolio『Gangsta's Paradise』(1995年)

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    「Gangsta's Paradise」すらも知らなかった俺にとって、このアルバムのハイライトは
    「Geto Highlites」と「Cruisin'」。

    高二の時、音楽好きの友人と目的地を決めずに朝4時くらいまで曲を交互で流してチャリを漕ぐという遊びをよくしてまして。ある時そいつが流したこの2曲のメロウな響きに「なんだこれ!?」って大興奮してアルバムを通しで聴かせてもらいましたね。歌詞もなんも分からんかったけどとにかくめちゃくちゃメロディアスで、夜の風と最高にマッチしてたんだよな。ラップに苦手意識持っているって人にもおすすめできるアルバム。

    83位 Foxy Shazam 『Foxy Shazam』(2010年)

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    クイーンの遺伝子を継ぐバンドってのはThe DarknessだのMikaだのThe Strutsだの沢山いるけど、カリスマ性と変態性とエンタメ性にパラメータに全振りしたのがここ。エンターテインメント精神が服を着て歩いてるどころか、服を脱ぎ捨てて全速力でこっちに向かってくるような超ハイテンションなピアノ・グラム・ロックでして。なんか無理やり襟首掴まれて「ほら!元気だせよオラァ!」って引きずり回されるような、有無を言わせぬパワーがあってすごい(すごい)。聴くだけで胸毛生えてきそうな一枚。

    82位 Kent『Vapen & Ammunition』(2002年)

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    「北欧のレディオヘッド」だの「スウェーデンのU2」だのと言われる彼らですが、このアルバムに関してはそのどれもが当てはまると同時に、そのどれでもない、北欧譲りの圧倒的な「冷たさ」があるのよね。全編スウェーデン語なんで何言ってるかはさっぱりわからんのですが言葉の壁を軽々と超えてくるムードがあるのよ。長野で行った時聴いたけど合いすぎてビビった。北欧でも聴きてえ。

    81位 Jimmy Eat World『Bleed American』(2001年)

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    とことん"直球"で"熱い"ロックサウンドが詰まってるんですよ。でもね、その「熱さ」ってのが松岡修造的な暑苦しさとか、日本の夏のまとわりつくような不快な湿度を伴うもんじゃないんよね。言うなれば、8月の夕暮れ時、練習終わりのグラウンドに吹く一陣の風みたいな爽やかさがある。うん、青春の音だ。青春だ。

    80位 ポップしなないで『DOKI』(2024年)

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    最近のJ-POP界隈ではMrs. GREEN APPLEがドーパミン中毒のガキ相手の商売なんて言われてますが、本物のドパガキには断然こっちをおすすめしたい。
    ピアノロックバンドという字面から想像すると”やられます”。「美しい旋律」とか「お洒落な伴奏」?これは鍵盤で殴りかかってくるタイプの暴力です。怒涛の勢いで畳み掛けるクレイジーなピアノと、変幻自在のボーカルが織りなす高BPMの嵐。ドパガキが求めているのはこれなんだよ。

    79位 My Little Lover『PRESENTS』(1998年)

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    マイラバって曲の良さだけで殴りかかってこれるストロングスタイルだからいいよね。
    アルバムとしての統一感も抜群に良きし、小林武史の作るいいメロディとakkoの少年のような無垢なボーカルが乗っかるこの奇跡。完璧なポップアルバムすぎて書くのがむずいので私の母のカラオケの十八番は「白いカイト」らしいということを書いてかさを増しておく。

    78位 萩野目洋子『ノン・ストッパー』(1986年)

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    これを聴くってことはバブル景気そのものを聴くことと同義。80年代後半の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」な空気がムンムンでとにかく音が元気なのよ。
    バブリーな金のかかったスタジオで、超一流のスタジオミュージシャンたちが「ええ仕事したるで!」って職人魂全開で演奏してるんだなって感じ。洋楽のダンスビートを無理やり歌謡曲の文脈で飲み込んだ貪欲でエネルギッシュなパワーにも圧倒される。元気のない令和の今こそ、こういう音楽を摂取していきたい所存。

    77位 佐藤博『Awakening』(1982年)

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    シティポップ・リバイバルの波に乗ってで再評価著しい名盤ですが、個人的にこのアルバムの何がグッとくるって「時間」の経過なんですよね。

    リリース当時は最先端のコンピューターやリズムマシンを駆使して作られた未来的なサウンドも40年以上もの時が流れた今聴くとノスタルジーでしかないのよね。無機質であるはずの電子音が、一周回って人間の体温よりも温かく、そして本当に美しくてマジで泣けてくるんです。

    76位 plenty『plenty』(2013年)

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    孤独の受け皿になってくれるのがこのアルバム。江沼郁弥のボーカルは、少年性特有の危うさと透明感を孕んでいて、聴くたびに胸の奥がキュッと締め付けられるんすわ。
    んでんでスリーピースという最小限の編成だからこそ生まれる音の隙間ね。深夜の冷え切った自室とか、そういう孤独な空間で聴くともう凄い。

    75位 Reel Big Fish『Why Do You Rock So Hard』(1998年)

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    タイトルで「なんでそんなに激しくロックしてんの?」って自問自答しちゃってるけど、答えは簡単。ロックは激しいと楽しいから!!!!!!!!!!!!!!!
    スカ特有のチャキチャキした裏打ちカッティングに80sロック直系の「ズギャン!」って歪んだギターリフが前面に出て唸りを上げちゃってるし、そこにキレッキレのホーンセクションが乗っかるんだから、もうえぐい(語彙力崩壊)。

    74位 Marvin Gaye『What's Going On』(1971年)

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    ソウル、ひいては全ポピュラー音楽の聖典として崇められている本作ですが、正直に白状するとずーーーーーーっと避けてました。
    2020年にローリング・ストーン誌が「歴代最高のアルバム」でビートルズを蹴落としてこれを1位にした時、こじらせまくったビートルズ信者だった俺はあろうことか「は?ポリコレか?」なんて言って聴かないどころか敵対視してまして。

    んでその事件から3年くらい経ってからようやく聴いたんだけど、再生した瞬間にその場に崩れ落ちました。完敗でした。美しくて、メロウで、優しくて、聴いているだけで魂が浄化されていく感覚にはぶったまげた。マーヴィンさんすんませんでした。

    73位 Guru『Jazzmatazz Volume 1』(1993年)

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    初聴時の衝撃はとんでもなかったなー。「こんなかっこいい音楽があったなんて!?」って。
    正直、A Tribe Called Questとか聴いて「ジャズっぽいヒップホップ」って言われても「おしゃれっすね〜(鼻ホジ)」くらいでいた俺に、”本物”を教えてくれたのがこれ。サンプリングで切り貼りするんじゃなくて、本物のジャズミュージシャン連れてきてガチのセッションしてるんだからそりゃすげえわ。大人の色気と余裕が詰まった一枚。

    72位 The Replacements『Let It Be』(1984年)

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    ビートルズのタイトルと名前を被せるという愚行をするバンドとは思えないくらいに、中身は切実で行き場のないエネルギーが渦巻いていて超切ねえ。青春の掃き溜めみたいな。

    「I「I Will Dare」の軽快なリズムに乗せて歌われる不器用な決意や、「Unsatisfied」での魂の叫びのようなボーカル。結局、人はいつまでもUnsatisfiedだし、心はずっとSixteen Blueのままなんだよなあ。こういう不器用な音楽ってなんでこんな泣けるんでしょうね?

    71位 ウルフルズ『ベストやねん』(2007年)

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    親父はウルフルズのベストを複数持ってたんだよな。そこまで好きじゃないっぽいのに。
    「ガッツだぜ!!」とか「借金大王」で死ぬほどふざけてアゲてくるのに、「暴れ出す」とか「笑えれば」で見せる真面目な顔にグッときちゃうんよ。 子供の頃は歌詞の意味なんて気にもせず「バンザ〜イ!」って叫んでたけど、今になって聴き返すと、ふざけてる裏にある優しさに泣かされる。

    父は他にもブルーハーツとかよく車で聴かせてくれたけど、今思うと男としての生き様を音楽で叩き込んでくれてたのかもしれない。素晴らしい英才教育に感謝。

    70位 電ǂ鯨『よるりり(深夜盤)』(2021年)

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    ボカロ/合成音声のシーンが生んだとんでもない傑作、「クーネル・エンゲイザー」が収録されているアルバム。タイトル通り、深夜3時の情緒不安定な脳みそにこれ以上なく深く突き刺さる一枚で終末世界を描く歌詞と、キンキンに冷えきったエレクトロ・サウンドの融合が凄まじく、聴いていて非常に心地よい不安感に襲われる。「セシウムの降る夜に」や「クーネル・エンゲイザー」を筆頭に、表面上はポップに振る舞っているのに、どこかで致命的な傷を負っているような楽曲が目白押しで、こういうバランス感覚の作品を作れる才能が本当にすごい(小並感)。

    「にゃーねこにゃー!!」という曲が鬼門となるだろうが、合成音声に苦手意識を持っている人にも是非是非聴いて欲しい。

    69位 cero『WORLD RECORD』(2011年)

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    俺は深夜に散歩するのがめちゃくちゃ好きである。それゆえ音楽を聴く時もその「深夜徘徊」にフィットするかどうかが結構重要な基準になってくるんんだけど、このアルバムに関してはもうジャケ写の時点で深夜徘徊しちゃってるわけだからそりゃもう最高だよね。

    街灯の灯りを頼りにどこまでも歩いて行けそうな高揚感と、ふと訪れる孤独感を同時にパッケージしたような作品で夜を歩く孤独と自由を愛する全ての散歩者に捧げたい一枚。

    68位 Peppertones『Colorful Express』(2005年)

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    韓国のギターポップデュオなんだけど、渋谷系っぽいオシャレで軽快な疾走感と、アニソン級の突き抜けた多幸感が融合してもう凄まじいことになってる。
    タイトル通り本当にカラフルでポップな楽曲が次々と飛び出してきて、いつ聴いても無意識にガッツポーズしちゃうようなパワーがある。カラフル特急っていうタイトルは伊達じゃねえ。

    67位 Real Estate『Days』(2011年)

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    これがノーイベント グッドライフってやつよ。「It's Real」のイントロのギターが鳴った瞬間、心は何も無いボヤっとした淡い夏へトリップ。事件も事故も恋の予感すらない、ただ淡々と過ぎていく退屈な日常。

    去年の6月、天気のいい日に河川敷まで行ってこれを聴きながらボーッとしたのマジで最高だった。人生における正しい初夏の過ごし方は間違いなくこれ。

    66位 The Beatles『A Hard Day's Night』(1964年)

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    世界中がビートルズ旋風でトチ狂ってた時代に労働基準法を無視して作られた本作は、その忙しなさと狂騒が楽曲に恐ろしいほどの疾走感と、誰にも止められないパンクなエネルギーを与えてるからこの頃のビートルズは無敵。
    「Rubber Soul」以降の音楽的進化が語られがちだけど、このアルバムに詰まってる"若さ"特有の無敵感と、弾けるようなキラキラしたエネルギーはどんなに時代が変わっても絶対に色褪せないんだよなぁ。

    65位 Oasis『The Masterplan』(1998年)

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    これがB面集ってまじ? どういう判断だノエル・ギャラガー。全盛期のOasisは余剰エネルギーだけで世界征服できたんだろうなってくらい曲が良すぎる。

    これまた例の音楽好きとのチャリ漕ぎの思い出になるんですが、真夜中に静寂の中で聴く「Talk Tonight」の沁み方は異常だし、逆に昼間のカンカン照りの下で全力でペダル漕ぎながら聴く「Stay Young」の無敵感たるやたまらなかったっすねぇ。

    64位 Pasteboard『Glitter』(2005年)

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    曲名を「Nowhere」とか「Slowdive」にしてる時点でRideの『Nowhere』やSlowdiveへのリスペクトは隠そうともしてないわけですが、このアルバムはそれらシューゲイザーの大先輩たちのサウンドを、日本のちっせえちっせえワンルームマンションのサイズ感に落とし込んでいるのがすごい。
    壮大な宇宙へ旅立つようなシューゲイザーもいいけど、誰にも見つからない部屋の片隅でひっそりと輝く埃のような儚さと煌めきもたまらんね。

    63位 はっぴいえんど『風街ろまん』(1971年)

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    僕にとってこのアルバムは夏なんです。湿気と土埃が舞う日本の夏なんです。おばあちゃん家の畳の匂い、縁側で回る扇風機の生ぬるい風、遠くで聞こえるヒグラシの声、そして夕立の後のアスファルトの埃っぽい匂い。そんな日本の夏なんです。胸が締め付けられるほど懐かしい、でも絶対に手が届かない。そんな色褪せたセピア色の夏休みが脳裏に明滅するんです。

    62位 DEEN『DEEN』(1994年)

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    僕の音楽の原体験の一つに間違いなくドラゴンボールGTのOP、EDがあるんだけどそれらが、全部同じ「ビーイング」という会社から出ていると知った時の衝撃たるや。

    本作はそんな90年代ビーイング・サウンドの結晶。この頃のDEENってまだプロジェクトとしての方向性が定まりきってなくて、メンバーも流動的だしジャンルもとっ散らかってる印象があるんだけど、それを全部ねじ伏せて「名盤」たらしめているのが裏方陣とフロントマンの力。織田哲郎、栗林誠一郎といった最強のメロディメーカーたちが提供した楽曲を池森秀一の爽やかでどこか哀愁のあるボーカルが歌い上げる。これが勝利の方程式なんよ。

    61位 Judee Sill『Judee Sill』(1971年)

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    儚さと神々しさで感情がぐちゃぐちゃになっちまうよ。カントリーやフォークといった土着的な音楽を基調にしつつも、そこにバッハのような教会音楽的な荘厳さを纏わせたサウンドは、人類が残した音の中でも最高峰に美しいと言っても過言じゃない。

    彼女の人生について調べると、薬物中毒や逮捕、獄中での生活など、まるでアウトロー映画のような壮絶なエピソードが出てくるんだけど、このアルバムから流れてくる音は、そんな泥臭さを微塵も感じさせないほど崇高で透き通っていて、そのギャップに余計に胸を締め付けられるんだよね。

    アコースティックギターの爪弾きと、彼女自身の多重録音による幾重にも重なるコーラスはもはや洗礼。心にスーッと染み渡る感覚は是非味わって欲しい。

    60位 レミオロメン『HORIZON』(2006年)

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    かんっぜんに冬。いやまあ「粉雪」に引っ張られすぎだろうけども。
    個人的に語りたいのは「スタンドバイミー」。これ歌詞見ると「夏の太陽」「真夏」ってワード出てるし完璧に夏の歌なんだけど、俺の鼓膜と脳みそが冬の雲ひとつない快晴の空として処理しちゃってからこのアルバムは俺にとって冬のアルバムに。まさにこのジャケ写みたいな、キンと冷えた空気の中で白い息を吐きながら見上げる空が浮かんだ。活動再開おめでとうな。

    59位 Mr.children『HOME』(2007年)

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    Mr.Childrenという日本の音楽シーンの頂点に君臨するバケモノバンドが、あえて等身大の「生活」に焦点を合わせたあったけえ作品。
    結成から15年、様々な紆余曲折を経て辿り着いた「国民的バンド」としての余裕と包容力が聴いていてとても心地ええんですわ。
    言うなればひだまり、日曜の昼下がりに食べるお茶漬け、聴く実家。

    58位 RA MU 『Thanks Giving』(1988年)  

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    80年代のアイドル、菊池桃子が突然ブラコンへと舵を切って結成したっていう嘘みてえなアルバム。 フュージョン界の凄腕おじさんたちがガチでグルーヴしてる上で、桃子ちゃんのウィスパーボイスがフワフワ浮いてる衝撃は凄かったでしょうねー。でもこれが今聴くとフューチャーファンクやヴェイパーウェイブ的なサウンドで。
    当時の日本人はポカーンとしたらしいけど、桃子ちゃんは30年後の未来を見ていたんやな……。

    57位 BUMP OF CHICKEN『present from you』(2008年)

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    とにかくこのアルバムは歌詞よ。俺のこと歌ってるやん?!ってなる「ホリデイ」に、これもう愛だろ…って天を仰ぎたくなる「真っ赤な空を見ただろうか」。んで、BUMPお得意ストーリーテリング炸裂の「ラフメイカー」に、夢に対するシビアな現実を突きつけてくる「夢の飼い主」。
    あとこのアルバムは孤独なんだよね。「睡眠時間」「銀河鉄道」「彼女と星の椅子」の孤独感。この頃のBUMPに孤独を書かせたら右に出るもんは居ないんよね。

    56位 尾崎豊『回帰線』(1985年)

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    圧倒的超絶怒涛の疾風怒濤の天変地異の超絶怒涛のスーパー超絶大大大大大大大大大大大大大大名曲「存在」があるのは勿論だけも、あまりにも完成されたアルバム構成がすごい。

    勢い任せに突っ走る「Scrambling Rock'n'Roll」で幕を開け「Bow!」「Scrap Alley」 でアクセルをベタ踏みした後は、「ダンスホール」「卒業」の大名曲コンボで内省の海に沈む。そこから圧倒的スーパー超絶怒涛の(以下略)「存在」で再び感情を爆発させ、「坂の下に見えたあの街に」「群衆の中の猫」「Teenage Blue」と小粒だけど光る名曲群を経て、最後は不朽の大名曲「シェリー」で締める。美しすぎんだろ……

    また、この時代の特権とも言える80年代特有のギラついたロックンロールサウンドもたまらんね。ただの反抗期じゃない、極上のポップアルバムとして聴くべき一枚。

    55位 Slowdive『Souvlaki』(1993年)

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    母の子守唄にも対抗出来る音楽。「聴く」音楽じゃないですね。「浴びる」音楽であり、「浸かる」音楽であり、「包まれる」音楽。深い霧の中を漂うような静謐で耽美な音像と、ニール・ハルステッドとレイチェル・ゴスウェルの男女ツインボーカルが溶け合う様はとにもかくにも美しち。 シューゲイザーにおける「ノイズ」と「ポップ」の黄金比を完成させてしまった轟音の子守唄。

    54位 Boy Meets Girl『Reel Life』(1988年)

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    80年代ポップスのワクワク感は異常。俺は男女ツインボーカルも好きだし、80年代ポップスも好きだからつまり最高。キラッキラのシンセサイザー、サックスのソロ、そしてキャッチーなサビとポップのお手本のような曲が目白押し。この時代のポップスって、なんでこう無条件に心を躍らせつつ、ふとした瞬間に強烈な切なさを運んでくるんでしょうね?「浮かれ具合」と「切なさ」の黄金比が完璧すぎる、80s Popのイデア

    53位 Silver Sun『Silver Sun』(1997年)

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    Weezerにビーチ・ボーイズのコーラスを悪魔融合したようなバケモノUKパワーポップ。ジャケットからも分かる圧倒的なB級感。
    これでもかってくらい分厚い極上のハーモニーが聴こえてくるのに、それを全てなぎ倒さんばかりの勢いでギターの轟音が壁となって迫ってくるのはハンバーガーをコーラで流し込むような感覚。脳汁ドバドバにして鼓膜と理性をブチ飛ばしましょ。

    52位 Aztec Camera『Love』(1987年)

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    世界一オシャレな音楽。ネオアコの貴公子ロディ・フレームが、R&Bやソウルに急接近して作り上げた、とんでもなくゴージャスで都会的なポップアルバム。この艶やかで洗練されたプロダクションがロディの持つ天性のメロディセンスを極限まで引き立てている。キラキラとしたサウンドと、甘く切ないボーカルが最高にスウィィィィィト。

    51位 Base Ball Bear『夕方ジェネレーション』(2003年)

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    このアルバムが軽音部の部室に無造作に置かれてたら、その部活は信用できます。俺の高校の軽音部は椎名林檎を聴いてないと殺されるという修羅の国だったんで水泳部入りました。

    ここで重要なのは、「軽音サークル」じゃなくて、「軽音部」ってところね。ナンパな気持ちじゃなくて、青臭くてがむしゃらなのよ。高校生の時にこのアルバムに出会えたのは本当に幸福だった。夕暮れ時にこのアルバムを聴くと、色々な思い出がフラッシュバックして泣きそうになる。もう高校時代は戻らないんやなって……

    50位 Tracy Chapman『Tracy Chapman』(1988年)

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    普段は「音の隙間なんて埋めてなんぼじゃ!」とシューゲイザーのノイズの壁に包まれたりしてる僕ですが、このアルバムかはは「引き算の美学」を学びましたねー。
    基本的にはアコギと声だけ。余計な装飾を一切削ぎ落としたからこそ、彼女の深く、温かく、そして哀愁を帯びた声が鼓膜を通り越して心臓を直接届いてくる。シンプル・イズ・ベストの究極系やね。

    49位 Talk Talk『Laughing Stock』(1991年)

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    ポストロックの原点にして頂点にして教典。そして狂気。もうこの二文字に尽きる。

    元々デュラン・デュランとかと肩を並べるシンセポップバンドで売れてたのに、その商業的成功を全てドブに捨ててこの路線に走ったこと。窓を全部塞いだ真っ暗なスタジオで、蝋燭の火だけを頼りにレコーディングしたということ。ジャズのような即興演奏を何時間も回して、それを気の遠くなるような編集作業で切り貼りして構築したという訳分からん制作過程を経ていることなどなど……

    こうした狂気に揉まれて爆誕した音像は、もはやロックという概念を超越した崇高さを放っており、もうなんかひれ伏すことしかできない。

    48位 BUMP OF CHICKEN『Orbital Period』(2007年)

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    BUMPの中でもぶっちぎりでコンセプチュアルで壮大な大作。「メーデー」とか「カルマ」、「花の名」とか一曲だけでご飯3杯いける名曲がゴロゴロ入ってるのも凄いんだけど、何よりアルバム全体が一つの巨大な物語になっていて、聴き終わった後の読後感がハンパないのがすごいとこ。「Voyager」から始まり「flyby」で終わる構成はまさに聴く宇宙旅行。

    47位 The 1975『The 1975』(2013年)

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    イオンのよくわからん服屋で流れる正体不明のお洒落洋楽、好き。
    ジムで流れる謎のオシャレ洋楽、好き。

    僕とThe 1975との出会いはまさにそのジムなわけで、2ndの「Love Me」が流れてきた瞬間に「オシャレやん!」ってビビって来たのよ。そんで1stから聴くことにしたんだけど、これがただのオシャレBGMとして消費するにはあまりにも勿体無いものと気づいて。80sポップスもR&Bもエレクトロも混ぜつつ、根底にはしっかりエモの血が流れててそれでいてスタイリッシュに仕上げるという離れ業に驚愕した。
    皆さんもイオンの洋楽に耳を傾けようぜ

    46位 米津玄師『YANKEE』(2014年)  

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    今や日本の音楽シーンの頂点に君臨する米ちゃんだが、そんな彼がニコ動から這い上がり、 「俺がJ-POPの王様になってやるぜ!」と高らかに宣言した瞬間をとらえたのがこのアルバムだと思っている。
    ハチ時代に培った、脳みそがパンクしそうなほど情報量過多なメロディラインと、誰もが口ずさめるようなJ-POPど真ん中を射抜くキャッチーさが、とんでもないバランスで同居してる奇跡のような一枚で、もうここから彼の無双モードは確定していたんだなと震える一枚。

    45位 Billy Nicholls『Would You Believe』(1968年)

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    「イギリスのペット・サウンズ」なんて形容されるアルバムなんだけど、所属レーベルのImmediateが破産したせいで100枚ほどしかプレスされなかったという、もはやツチノコレベルの幻のアルバム。これが埋もれていた歴史、音楽の神様は残酷すぎませんかね?
    内容はというと、スモール・フェイセスの面々がバックアップしてることもあって、ペット・サウンズ直系の極上のメロディの中にもひねくれとガッツが含まれてるのが堪らんのです。「Would You Believe」と「Feeling Easy」だけでも聴いてみてほしい。ガチでえぐいぞ。

    44位 スーパーカー『スリーアウトチェンジ』(1998年)

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    青春ですねー。圧倒的な瑞々しさと青臭さ、そして気怠さ。まるで永遠に続くと思ってた青春のコンセプトアルバム。もう言葉で説明するのが難しいんだけど、きっとこれは理論や計算で狙って作れるものじゃない。奇跡も魔法もあるんだよって感じ。

    43位 The Beatles『The Beatles 1967-1970』(1973年)

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    ホラーアルバム。まずジャケ写見てくださいよ。ロン毛の4人組がバルコニーの上から見下ろしてくるんですよ?「お前ら、ここまで上がってこれんの?」っていう神々の余裕を感じる。これが畏怖か……
    そして何が一番怖いって、このアルバムに収録されてるポピュラー音楽史の頂点みたいな傑作群が、たった3年間で作られたってことですよ。今のアーティストがアルバム1枚出すか出さないかの期間で、音楽の歴史を何回塗り替えてんの???精神と時の部屋入ってたんか?ってくらい時間の密度がおかしい。アーティストへの死刑宣告書。

    42位 Panchiko『D>E>A>T>H>M>E>T>A>L』(2000年)

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    気をつけて!タイトル詐欺ですよこいつ!!ここにあるのは北欧のゴツイおっさんが奏でる音楽じゃないです!!とろけるほど甘美で、死ぬほど切ない極上のドリームポップです!!
    4chanで見つかるまで誰も知らなかったという、インターネットの海から引き揚げられたロマンの塊みたいな経緯も最高に物語があるよね(まあできすぎた話だとは思うけど)
    ローファイでザラザラした音質の奥にあるのは、とびきりスウィートでドリーミーなメロディ。デジタルの幽霊が奏でるノイズポップとはよく言ったもの。

    41位 ex. happyender girl『ex. pop music』(2020年)

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    ボカロ×ローファイ×ベッドルームポップの最適解が出ちゃいました。ノイズ混じりの音像の向こう側に、誰もが持っている「戻れないあの日」の風景がチラチラ見え、それこそVaporwaveとかが目指していた「存在しない過去へのノスタルジー」の極北に立っているのがこの作品なんじゃないかな。海外のリスナーに見つかって爆発的に評価されたのも納得の国境を超えて孤独な魂に寄り添う傑作。

    40位 口ロロ『ファンファーレ』(2005年)

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    クソ暑かった2025年の夏のある日、俺は部屋でクーラーガンガンにしてアニメ『CITY THEANIMATION』を観てたのよ。画面分割する回。
    あれをボケーっと観た後に、「アイス食いてぇ」ってなってコンビニ向かう道中でこのアルバムを再生したんですけど、これがもう"正解"すぎて震えた。これ絶対エモくなるやつやんって自覚的に再生ボタン押したんだけど、想像を遥かに超えてきやがった。
    『CITY』の持つあの独特のゆるさというかポップさが、口ロロのサウンドと奇跡的なレベルでリンクしちゃってんの。2005年の音が2025年のアニメとガッチリ握手しちゃってるのよ。
    その瞬間を目撃したのは世界で俺だけかもしれない。個人的すぎるけど、間違いなく俺の2025年夏のサウンドトラックはこの一枚。

    39位 The Beatles『1』(2000年)

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    音楽なんてBGM程度にしか思ってなかった少年の脳天に、隕石が27発連続で落ちてきた!!!

    ベスト盤だし入門編と言われればそれまでだけど、ポップ・ミュージックの全てがここに詰まってて、ここから全ての「好き」が始まったと思うと、俺にとってはただのベスト盤じゃなくて親みたいなもんです。

    38位 Mac Miller『Circles』(2020年)

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    もう号泣よ。2018年にあまりにも早すぎる死を迎えたMac Millerの未完成だった音源をプロデューサーのJon Brionが丁寧に丁寧に紡ぎ合わせて完成させたっていう奇跡の一枚。
    生前彼が抱えてきた葛藤を、Jon Brionの手による温かくて少し不思議な音響が優しく包み込んでいて、これがマージで天国から鳴ってる音楽のように響くのよね。 Mac Millerの声も優しく、穏やかで、聴くたびに胸が締め付けられるけど、同時に深い安らぎも与えてくれる。

    37位 Mr.Children『Q』(2000年)

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    ミスチルご乱心の屈指のヘンテコアルバム。頭の中パカッと開いて見ている感じはミスチル版ホワイトアルバム。(上手いこと言った!上手いこと言ったぁぁぁぁぁ!!(絶叫))

    まあとかくカオスな面ばかり目立つアルバムだけども、「つよがり」「口笛」「ロードムービー」なんかのミスチル印の王道ポップスもしっかりと完備。「深海」とはまた違うベクトルでバンドの深淵を覗き込める一枚。

    36位 ASIAN KUNG-FU GENERATION『ホームタウン』(2018年)

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    ゴッチ、本当にすまんかった...。
    『ランドマーク』以降のアジカンは何か別にいいかなとか抜かして聴かなかったのはなにゆえか。責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。
    いやぁ森見登美彦にハマってから「荒野を歩け」を聴いて、掌をマッハで返しました。、ありがとう登美彦。かつての焦燥感や叫びとは違う、大人のパワーポップがここにいた。俺も大人にならなきゃいけないんだな………

    35位 oasis『Definitely Maybe』(1994年)

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    労働者階級の部屋の匂いがムンムンなのよ。まだ何者でもない若者がたむろする散らかった部屋、吸い殻が溢れた灰皿、ぬるくなった安いビール、そして憂鬱をぶち壊すような歪んだギターの音……そんな退屈でクソみたいな日常をロックンロールでぶち壊してやるっていう初期衝動と、根拠なんてないけど無敵だっていう全能感。
    自信なくしたらこれ聴いて、眉毛繋げてガニ股で歩こう。

    34位 ナンバーガール『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』(1999年)

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    最初は「透明少女」を聴くためだけに再生してたけど、バイト代はたいて買ったちょっと良いヘッドホンで聴き直した瞬間世界がひっくり返った。音の塊が渾然一体となって鼓膜に「殴りかかって」くるんですよ。よくロックは切れ味鋭いナイフに例えられるけど、これ刃物じゃない。鈍器。鈍器でボコボコにされたような衝撃だった。殺気すら感じる轟音の中で、俺はタコ殴りにされて生を実感しドMになった。

    33位 Queen『A Night At The Opera』(1975年)

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    コンセプトアルバムの完成系よね。ロックやってオペラやってボードビルやってとにかくカオスなことやってんのに、なんでこんなに綺麗にまとまってんの?そんなんできひんやん普通。クイーン半端ないって!
    「Bohemian Rhapsody」が凄いのは周知の事実だけど、このアルバムに関しては単曲じゃなくて一本の映画みたいに通して聴くのが作法ってもん。あんな散漫になりそうな展開なのに一本筋が通ってるのは、彼らの持つ美学と圧倒的な"魅せる"精神が根底にあるからでしょうね。ラストの「God Save the Queen」で終わった時の映画のエンドロールを見送るような「あ〜、終わったわ...」っていう満足感はまさに耳で聴く大作映画。ポップコーン片手に聴きましょう。

    32位 Radiohead『Ok Computer』(1997年)

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    はい、歴史的名盤。とにかく音がヤバい(やばい)。「深海に沈むような」とか「宇宙を漂うような」とか、音楽ライターがこぞって使うクリシェな表現があるけど、このアルバムに関してはその全てが正解であり、同時にどの言葉を使っても陳腐になっちゃうくらい音がヤバい。「音が良い」「曲が良い」「トム・ヨークの声がすげえ」という原始的な感動で殴られる、まさに音の芸術品。

    31位 the pillows『Please Mr.Lostman』(1997年)

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    音楽的な迷走の果てに「もう契約切られてもいいわ、俺たちが一番カッケーと思う音を鳴らして散ろうぜ」てな感じで、まさに背水の陣から放たれた一枚。
    普通、諦めってネガティブな言葉じゃん?でもこのアルバムに漂ってるのは、やるだけやりきった後に訪れる悟りのようなとてつもなくポジティブな諦念なんですよね。優しくてあったけえ音がする。秋頃、枯れ葉舞う並木道でこれを聴くとマジで合いすぎてビビる。

    30位 Radiohead『The Bends』(1995年)

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    彼らがまだ宇宙人になる前、まだ僕らと同じ地球人の青年として、ありったけのエモーションをギターにぶつけていた頃の記録。一般的にRadioheadといえば実験的で冷徹なバンドというイメージが強いかもしれないけれど、このアルバムに関してはとにかく人間臭い。汗と涙と、行き場のない焦燥感がトリプルギターの分厚い轟音となって押し寄せてきて涙が止まんねえよ😭

    29位 Galileo Galilei『ALARMS』(2013年)

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    ドリームポップやシューゲイザーまでも飲み込んだサウンドは、とことんドリーミーでもうめちゃくちゃあったけえんですわ。

    個人的な話になるけど、わたすが長野で住み込みで働いてた極寒の時代このアルバムをめちゃくちゃ聴いてたんですよね。 一緒に行った友達たちがバシバシインフルで倒れて帰っていくし、長野の寒さはガチでヤバいし、労働はガチで疲れるしっていう三重苦の中で、このアルバムのサウンドは救いでしたねぇ……(遠い目)

    28位 Enjoy Music Club『FOREVER』(2015年)

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    圧倒的な無邪気さとピースフルな空気に包まれるゆるゆるラップの傑作。
    彼らの歌うことは「旅行の計画立てるだけで満足しちゃったー」とか、「友達のライブ見て音楽やりたくなったー」みたいな劇的なことなんて何一つ起きない普通の「生活」そのもの。そんな生活をEテレの子供番組みたいな遊び心満載のトラックに乗せて歌うって平和すぎん?
    この力の抜けたボーカルとトラックこそが、何者でもない僕らの等身大の日常を肯定してくれる最高のアンセムなんだな。みんなも肩の力抜いてEnjoy Musicしようぜ。

    27位 Jellyfish『Spilt Milk』(1993年)

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    ポップスの暴力。いややっぱマジの暴力かもしれん。耳に絶対ダメージいくもん。

    ビートルズとビーチ・ボーイズとクイーンを足して割らない上、さらに煮詰めて濃縮にしたような音が鼓膜の隙間という隙間を埋め尽くしてくるのよ。右から左からこれでもかと楽器やコーラスが飛んでくるのはさながら音のアトラクション。普通こんだけ音を詰め込んだら胃もたれして吐くはずなんだけど、メロディがとかくキャッチーだから、不思議とスルスル入ってくるんよね。

    26位 DECO*27『TRANSFORM』(2024年)

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    一生最強のボカロPやってるDECO*27の最新作。 ボカロって動画サイトで単曲で消費しがちで、アルバム単位で聴くって発想があんまりなかったけどめちゃくちゃ良かった。あらゆるジャンルをDECO*27印のウルトラキャッチーさでコーティングして聴くドーパミンとして機能してる最高に楽しいポップアルバム。
    そういやこの前本屋に行ったら「ラビットホール」の小説版が置いてあったけど、ああいうボカロ楽曲発の小説ってマジで何書いてあんの?

    25位 THE BLUE HEARTS 『THE BLUE HEARTS』(1987年)

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    パンクロックの教科書かつ道徳の教科書。
    僕 パンク・ロックが好きだ。

    24位 フィッシュマンズ『空中キャンプ』(1996年)

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    聴く精神安定剤、合法麻薬。国家に取り締まられても文句言えん。
    アルバム全体を覆うあの世とこの世の境界線が溶け出したようなダブ・サウンドの処理と、そこに鼓膜を通り越して脳みそに直接溶け込んでくる佐藤伸治のボーカルは意識をどこかにぶっ飛ばす。これを聴いてただただ水の中を漂うプランクトンになればいい。

    23位 上海アリス幻樂団『東方紅魔郷』(2002年)

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    『東方Project』のWindows版第一作目である『東方紅魔郷』のサントラにして後のインターネット音楽文化の何割かを形成する伝説のアルバム。

    「U.N.オーエンは彼女なのか?」や「おてんば恋娘」、「亡き王女の為のセプテット」など、ニコ動を占拠する原石がこれでもかと詰まっているのも凄いが、単純に楽曲のクオリティが凄まじい。ZUNペットと呼ばれる独特のチープかつ哀愁漂うトランペットの音色に弾幕の如く降り注ぐ高速ピアノの旋律。これらが混ざり合った時の「東方」特有の、激しいのにどこか泣ける和洋折衷なロマンティシズムは唯一無二。
    ちなみに好きなキャラは射命丸文(早口)。

    22位 小田桐仁義『STARTER KIT』(2018年)

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    このランキングの中でも、僕との付き合いがかなーり長いアーティスト。
    中2でビートルズに出会って音楽沼の深淵にダイブする前の鼻垂れ小学生の頃、「コウイチTV」きっかけでよく聴いてたのがおだじんだった。
    ジャンルの壁をやすやす乗り越え飛び出してくるグッドメロディの乱れ打ちは、いつ聴いても純粋に音を楽しんでいたあの頃の気持ちを思い出させてくれる。

    21位 U2『War』(1983年)

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    ジャケットの少年の眼光が鋭すぎて目が合うたびにビビる。アイコンにしてる今でもビビる。
    この頃のU2は世界最強のスタジアムバンドでもないし、政治イベントにも招待されなし、iPhoneに勝手にアルバムを送りつけるような存在でもない。このアルバムは中々売れずにいた頃の彼らの記録。火傷しそうなくらいの初期衝動と怒りを炸裂させていた頃の彼らの記録。アダムとラリーの極めてソリッドで無機質なリズム隊の上を、エッジのディレイがかかったギターが空間ごと切り裂いていく様は圧巻の一言。コールドシャワーくらい身が引き締まる。多分メンズコーチも聴いてるよ。「New Year's Day」のイントロでボノと一緒に叫ぶのが一番テストステロン出るからな。

    20位 スピッツ『さざなみCD』(2007年)

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    世間一般がスピッツに抱いている「優しさ」とか「清涼感」みたいなイメージを結晶化させたのがこれ。もうキラキラで爽やかのなんの。

    またまた個人的な話で恐縮なんですが、去年の8月に親知らず2本を抜くために、クッソ遠い歯医者まで3回も通う羽目になりまして。真夏の殺人的な日差しと、口の中の鈍痛でメンタル死にかけてた時、カジヒデキの『ICE CREAM MAN』と村田和人の『ひとかけらの夏』、そしてこの『さざなみCD』なんかのキラキラ夏アルバムを聴くことでなんとか正気を保ってました。スピッツは聴くロキソニン。

    19位 The Lotus Eaters『No Sense of Sin』(1984年)

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    もうねえ、これ美しいのよ。美しすぎるのよ。魔法の世界のような、アトラクションに乗ってる時のような……もう涙腺崩壊ですわ。もう本当にキラキラして美しくて…そうキラキラしてるんだよ。ゲーム音楽的な構築美というか、ファンタジーなんだけど妙に懐かしくて、でも現実離れしてるあの感じ。東方みたいな?
    なんか本当に感覚の話で申し訳ないけど。もう語彙力なくなっちゃったよ。号泣号泣アンド号泣。

    18位 SHE IS SUMMER『WAVE MOTION』(2019年)

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    深夜徘徊のワクワク感を一番真空パックしてるのがこのアルバムなんよね。
    シティポップのリバイバルを通過しつつ、現代的なエレクトロのビート感と、可愛らしいボーカルはあてもなく歩く足取りを軽くしてくれる。まあ何が言いたいかって言うと、真夜中の散歩には防犯ブザーよりこのアルバムを持っていけって話。

    17位 かせきさいだぁ『かせきさいだぁ』(1995年)

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    90年代の時点で「はっぴいえんど」をヒップホップ解釈で再構築してた先見の明よ。
    「水色のいろおぜ」「じゃっ夏なんで」「苦悩の人」「さいだぁぶるーす」なんか聴けば、クーラーの効いた部屋でそうめん食って、読みかけの漫画を枕にして、あー夏終わってほしくねーなってダラダラしながら昼寝するあの感じが蘇る。
    気だるげなボーカルが醸し出すボヤっとした陽炎のような空気感は、あの「退屈」こそが至高の贅沢だったんだと気づかせてくれる。
    はよ夏来ねえかなあ。

    16位 藤井風『HELP EVER HURT NEVER』(2020年)

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    友達にセカンドの『LOVE ALL SERVE ALL』を布教されて「ええやん...」ってなって藤井風を聴くことになったんだけど、遡ってこのファースト聴いてぶったまげましたわ。
    なんじゃこのオシャレな音楽は?!って。
    そこから彼のYouTubeにダイブして、彼の過去の歌謡曲カバー動画とか漁りまくってたら気づけば俺の中で空前の歌謡曲ブームが到来したのも思い出。

    15位 神聖かまってちゃん『夏.インストール』(2016年)

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    俺は夏がまーーーーーじで大好き。俺は夏の全てを愛してんの。ずっと赤い季節の到来を待ってるのよ。
    そんな俺から言わしてみれば、これはもう「夏」です。アスファルトの照り返しで街はグニャグニャ、脳はドロドロに溶け出しちゃったような夏です。
    あと中学2年生の音もする。
    分別とか常識とかがまだインストールされてなくて、バグと初期衝動だけで動いて、万能感と劣等感がごちゃ混ぜ、行き場のない欲望が身体中を渦巻いてる人生でいちばん頭おかしい時期の音ね。思春期はもちろん、大人になって分厚い皮を被ってしまった人にもグッサリ刺さると思う一枚。

    14位 スピッツ『インディゴ地平線』(1996年)

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    初めて聴いたスピッツのオリジナルアルバムであり、わたすのマザーが一番好きなアルバムでもある一枚だし、俺の友達のラッパーも好きって言ってる。以前作った個人的スピッツランキングでは客観性を取って4位にしたけど、思い出補正を全開にしたらもっと上がる。

    制作当時はかなり難産だったらしいし、曲順の妙とかであんま評価されてないかもだけど、当時「チェリー」と「渚」しか知らなかった俺には衝撃すぎた。「なんでこれがベスト盤じゃないの?!」っていう名曲のつるべ打ち。このアルバムとミスチルに両脇を抱えられて、俺は邦楽という名の愛すべき沼に引きずり込まれたわけです。

    13位 Frank Ocean『Blonde』(2016年)

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    名盤ってのはやっぱ一聴して「あ、これただもんじゃねえわ」と思わせる謎のパワーがあるんだけどこのアルバムは”ガチ”。
    初聴時はもうほんと全然わかんなかった。でもね、気づいたら指が勝手に再生ボタンを押してるんですよ。休みなくループしてたんですよ。怖いなあ怖いなあ。理解できないのに離れられない。

    まあでも、その「わからなさ」こそが、このアルバムが持つとんでもない引力の正体だったんだなと。結局、僕らはフランク・オーシャンの掌の上で転がされてただけってこと。このアルバムを理解しようとあがく時間こそが至福の音楽体験なのかもしれないね。

    12位 The Beatles『Abbey Road』(1969年)

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    ビートルズという物語のエンドロールとして、これ以上完璧なものは作れないでしょうよ。
    A面では「Come Together」「Something」「Oh!Darling」「Octopus's Garden」とメンバー個々の才能を見せつけてんのに、B面のメドレー入った瞬間「でもやっぱ俺たち4人で音鳴らすと最強だろ?」って言わんばかりの奇跡的な連なりを見せつけられるわけ。ズルすぎるよね。
    このメドレーを聴いてる時の、終わってほしくないけど終わっていく切なさと高揚感たるや卒業式の日の教室のよう。解散直前のギスギスした空気の中でこれを作っちゃうんだから、やっぱ音楽の神様に愛されたバンドだったんだなって痛感させられる一枚。

    11位 スピッツ『ハヤブサ』(2000年)

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    いやマジで音が楽しい。サイケデリックだったりアンビエントだったりシューゲイザーちっくの轟音ギターなんかでまあとにかく面白い。 それでいてメロディは天下の最強スピッツ様なので、どんなに音が歪もうがポップソングとして成立してるのがニクい。アルバムとしての流れも完璧で本当に飽きずに無限に聴ける楽しすぎるアルバム。

    10位 Galileo Galilei『PORTAL』(2012年)

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    もうねえ。あったけえのよ。心もあったまる。ポカポカする。愛なんだよね。愛。
    シンセポップやインディーロックに大胆に舵を切ったエレクトロなサウンドなのに、無機質さはゼロ。不思議と体温を感じるんですよね。そしてファンタジーな世界観。あったけえ。
    これもまた、わたすが長野で住み込みで働いてた時のサウンドトラックで、俺の命の恩人です。まあ、結局帰る2日前にインフルエンザにかかったんですけどね。

    9位 EDEN『no future』(2020年)

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    Frank Ocean先生が『Blonde』で提示した音像をよりデジタルな感じに拡張してんだけど、これが今のネット社会にありえんくらいマッチするんすよ。
    1時間で19曲という、TikTok世代もニッコリのスピード感で目まぐるしく変わる展開とバッキバキのサウンドは、バグりかけたゲーム空間を漂っているよう。真っ暗な部屋でブルーライト浴びながら聴くとマジでえぐい。視力と引き換えに得られる電子の海へのトリップ体験がここにある。

    8位 ASIAN KUNG-FU GENERATION『君繋ファイブエム』(2003年)

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    俺の高校の通学路のBGMはこれ。
    「フラッシュバック」のイントロが鳴った瞬間、俺のケツの下にはサドル、足元はペダルが生え、意識は通学路に飛ばされる。
    このアルバムの持つ「青臭い焦燥感」はマジで何年経っても色褪せない。この前ヒトカラ行ってこのアルバム通しで歌ったんすよ。喉は死んだけど魂は浄化されましたね。

    7位 ART-SCHOOL『LOVE/HATE』(2003年)

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    この頃の木下理樹というフィルターを通すと、どんなジャンルの音楽も「どれだけ色んな角度から絶望できるか選手権」みたいな感じに変貌しちゃうんだよね。

    グランジマシマシの邪悪なギターもあれば、シューゲイザー的なアプローチもあるし、シンプルにアツい疾走感のあるギターロックもある。音楽的には実はバラエティ豊かなはずなのに、聴き終わった後に残るのは 傷跡だけという。当時受験生だった俺は傷口に塩を塗るような感覚でハマりましたねえ。

    6位 kurayamisaka『kimi wo omotte iru』(2022年)

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    俺がシューゲイザーという底なし沼に頭からダイブするきっかけになった実に罪深いアルバム。
    轟音ノイズの壁の向こう側には、致死量のセンチメンタルを含んだメロディが鎮座しているんだけども、この「暴力的な音像」と「繊細すぎるメロディ」のギャップに完全に脳みそ焼かれましたねぇ。

    特に「season」な。ほんっとうにビビったし、新しい扉が開いた気がした。しばらくはこのアルバムしか考えられない身体になっちゃったし、勢い余ってジャケットの2人に関する小説を書いたっていうえっぐい黒歴史も生成しちゃった。
    長々語ったけども、結局俺は今でもずっとこのアルバムを想っているってわけ。

    5位 Parannoul『To See the Next Part of the Dream』(2021年)

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    アルバムの元ネタ的な『リリイ・シュシュのすべて』については「こんな思い詰めたベチョベチョで気色悪い思春期なんてねえから!」って感じで超嫌いだけどParannoulは「言葉にできないダルさ」とか「行き場のない閉塞感」をこれ以上ない解像度で再現してくれてる。

    初めて聴いたのは高3の模試の日でしたね。なんかそん時は受験とか将来の不安でパンクしちゃってて単語帳も開かずにボケーっとこれを聴いてたのよ。そしたら車窓から見える知らない景色とこのローファイなノイズが妙にリンクして、なんか俺の抱えてる憂鬱を全部肯定してくれたような気がしたんですよね。轟音の中に一筋の希望の光が見えた気がしてすごく救われました。

    4位 Mr.Children『IT’S A WONDERFUL WORLD』(2002年)

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    『深海』で一度海底まで沈み、長い長い苦悩と模索の旅を経た彼らが海面をブチ破って「蘇生」したのがこのアルバム。
    タイトルは「素晴らしい世界」を歌っているが、それは単なるお花畑なポジティブなんかじゃなく、この世界が醜く汚れていることを受け入れた上で、それでも愛おしいと感じるあまりにも美しい肯定なんだよね。
    ポップでカラフルなサウンドプロダクションの中にも、成熟したバンドのグルーヴと、何度でもやり直せるという希望のメッセージが詰まっていて本当に聴くたびに背中を押してくれるアルバム。

    3位 Coldplay『Parachutes』(2000年)

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    「あのころのコールドプレイを返してくれ」委員会会長です。
    今や世界最強のスタジアム・バンドとして君臨するColdplayですが、僕が彼らに求めてしまうのはいつだってこのデビュー作にある素朴な安心感なのよ。
    聴けばわかる、この圧倒的な"寄り添い"感。暗い気持ちをさらにどん底に落とすわけでもなければ、無理やり「元気出せよ!」と言ってくるわけてもない。静かに、一定の温度感でただそこに居てくれる、そんな優しさがたまんねえ。
    あるのはただただグッドメロディと、クリス・マーティンの震えるようなファルセット、そして必要最小限のバンドアンサンブルだけ。これだけでいいんだよ。いや、これがいいんだよ。

    2位 BUMP OF CHICKEN『jupiter』(2002年)

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    タイトル通り「木星」のごとき重力で高校時代の俺の全てを引き寄せ、今も捕らえ続けてくるアルバム。

    もうね、どこ切りとっても青春なのよ。カラオケで毎度みんなで合唱した「天体観測」。拙いながらも必死にギターをかき鳴らした「ハルジオン」。「ベンチとコーヒー」「キャッチボール」「ダンデライオン」の歌詞に泣き、「Stage of the ground」「ダイヤモンド」「メロディーフラッグ」に背中を押され、孤独な夜には「Title of mine」や「ベル」が隣に座ってくれた。楽しい時も、辛い時も、友達と笑い合ってる時も、一人の時も、全ての瞬間にこのアルバムが鳴っていたわけです。

    もうね、俺が死んだらこのCDを棺桶に入れて欲しいし、なんなら骨壷の中に粉砕して混ぜてほしい。そんな一枚。

    さあいよいよ1位です

    俺の好きなアルバムランキング1位は………………………………………





















































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    1位 Mr.Children『深海』(1996年)

    日本のポップ史において、これほどまでに巨大な商業的成功と、 深く暗い絶望が同居した怪作は他にないでしょう。

    当時、「ミスチル現象」とも呼ばれるほどの狂騒の中にいた彼らが、その光から逃れるようにして潜り込んだ先がこの『深海』。

    このアルバムの肝は聴き手によって希望にも絶望に変わるという点だと思っていて。
    最後のトラック「深海」での"連れてってくれないか 連れ戻してくれないか”というフレーズ。これは光の差す地上に連れ戻してほしいとも、シーラカンスの住まう暗い深海へと永遠に潜水したいとも取れるし、その直後に鳴る水のSEがまた浮上にも潜水にも解釈できる余白を残している。

    そして「花」「名もなき詩」のシングルの置き方がとんでもない。
    "負けないように枯れないように 笑って咲く花になろう" "苛立つような街並みに立ったって〜生涯を君に捧ぐ”というフレーズは単なるポジティブな歌じゃなくて、現実を悲観しながらも必死にもがく悲痛な叫びなんだよなあ。

    当時の自分は「日本のポップスなんて」とか「洋楽こそ至高」みたいな安っぽい偏見を持っていたわけだが、このアルバムはそんな痛々しい考えを木っ端微塵に粉砕してくれた。邦楽への偏見を取り除いただけじゃない。ジャケットのアートワークから歌詞、曲順の意味、そして制作背景を知ることで増幅される音楽体験の深さ……。アルバムというフォーマットで音楽を表現することの面白さと凄みを、まざまざと見せつけられた一枚です。

    おわりに

    いかがだったでしょうか?
    自分語りがすぎてきつかったかもしれないが、ここにあるアルバムのことは嫌いにならないでください!!
    もしこの中に「名前は知ってるけど聴いたことない」とか「全く知らん」というアルバムがあったら、騙されたと思って一度でいいから聴いてみてほしいですね。超最高のものしか並べてないんで。

    ここまで読んでくれた物好きなあなたに、最高の音楽との出会いがありますように。
    ありがとうございました!

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    (質問箱作りました。じゃんじゃん質問してください。)

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