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十六夜でぽんと

    noteをしているとどこかで目にする大人気企画『みんなの俳句大会』。現在『十六夜いざよい杯』開催中です。

    十六夜杯に提出された俳句から創作する企画♯俳句でぽんに応募します。

    *完全にフィクションです

    小説を書いたことがないので、5、7、5、7と繰り返す長歌ちょうかの形式に寄せて、つくってみます。

    元にさせていただいた十六夜俳句

    出品者がわからないようになっている俳句一覧から、創作のきっかけになる句をお借りしました。


    dekoさん

    ひとことが言えずにかすむ十六夜じゅうろくや

    dekoさんのこちらの句が創作の起点となりました。

    古語辞典で『いざよひ』を引くと、ぐずぐずためらうこと、はやく進まないこと、ためらい、とあります。

    どうしてもひとことが言えない、そんな場面から、創作をはじめることができました。

    心に響く句をありがとうございます。


    西野圭果さん

    朝刊のバイクの音や月白し
    泣きじゃくる吾子のこぶしや朝の月

    西野さんの句の、バイクの音、子どもの泣く声、美しい月などから、創作に輪郭がみえてきました。

    早朝の場面や子どもが出てくるところにつながりました。

    音、色など鮮やかさをありがとうございます。


    以下の短いタイトルから、♯俳句でぽん、始まります。*フィクションです。



    『 約 束 』


    【台風の夜】


    野分のわきの夜よ
    夫つまが稚児ちご連れ帰宅する

    むかしの女をなご稚児置いて
    連絡つかぬ夫つまの言ふ

    問答無用サツを呼ぶ

    さて泣く児こには
    まずオムツそれからミルク
    いとめぐし

    憎し夫つまをやいかにせむ

    夫つまと稚児とを警察に
    引き渡しけり


    【こちらの夜】

    眠れずにカーテン開けて闇夜みる
    雨やがて止やみ雲と月

    恋やめられぬ阿呆夫づまよ
    稚児に咎とがなどありようか

    空の白しらみて月白しろし

    稚児に夫つまなむ育てさせむ

    朝刊バイクポスト寄り
    ギア切り替えて走り出す



    【あちらの夜】

    パトカーに乗り移動中
    むかしの女をなご電話あり

    関係ないのあなたには
    どうかしていたお願いよ
    すぐに返して迎えいく


    【約束をしたから】

    タクシー乗って昼過ぎに
    夫つまひとりきり帰宅する

    玄関土下座

    野分過ぎ空は晴れどもあの日から

    夫つま出張のそのたびに
    聞くことできぬそれ本当?


    秋をいくつも通り過ぎ

    約束通り二十年

    病めるときにも共ともにいる

    家族を守り許し許され



    秋の晴れ約束をした若き日よ
    夫つまと生きてく死が分かつまで




    七田さん、新しいことに挑戦することができました。素晴らしい企画をありがとうございました。

     
     
     
    単身赴任中の夫、大学生長女、幼稚園次女、中学生長男の5人家族です。日々のことを書いています。

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