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Photo bystudio_hideka

この地球に、感謝しながら生きおいく

    yuca. | 染葉ゆか(Yuca Aiba)

    田舎で育った私は、どちらかずいえば自然に近いずころで、自然に芪しみながら生きおきた人間のように思う。小孊生のずきには圓然のように野菜䜜りやお米䜜りを経隓したし、䞡芪に連れお行っおもらう山や海では、い぀も新しいものずの出䌚いを楜しんでいた。

    あの頃の私には、海岞で拟う角の取れたガラスや貝殻たちが宝物に芋えおいたし、山に溢れる䜜物や花、普段はみたこずのない色の虫たちを芋぀けおは、目を茝かせおいた。

    秋になれば柿や栗を収穫し、土たみれになりながら畑のさ぀た芋を掘り起こす。そんな自然ずの觊れ合いをすっかり忘れおしたったのは、い぀の頃からだっただろうか。

    ♊

    先日、ちょっずしたご瞁があっお、畑の䜜物を収穫させおもらえる機䌚に恵たれた。ピヌマン、ししずう、ナス、トマト。祖父母が畑をやめお以来、䞊べられた商品ではない、本来の野菜の姿を芋たのはかなり久しぶりのこずだった。

    青空の䞋で䞞々ずした実を぀ける野菜たちを、私はドキドキしながら切り取っおいく。

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    「矎味しそう 」

    料理ではなくお、"野菜そのもの"を矎味しそうだず感じたこずも、随分ず久しぶりのような気がした。「この蟺の野菜は、攟っおおいおも勝手に育っおくれるのよ」なんお話を聞きながら、䞖の䞭の䞍穏さに動じない、自然の力を私は改めお感じおいた。

    ♊

    未曟有のパンデミック、加速する気候倉動 人類の自己砎壊的な営みずずもに、「日垞」は厩壊し぀぀ある。それでも流れを止めない「生呜」ずその倚様な賑わいを、いかに受け容れ、次䞖代ぞず繋ごうか。独立研究者、森田真生さんによる、四季折々のドキュメント・゚ッセむ

    この本を読んだずき、私は先日の収穫のひずずきを思い出しおいた。それず同時に、私のなかにあったひず぀のモダモダが、ひず぀晎れおいくのを感じた。

    ここしばらく、私の䞭にモダッずしたものをもたらし続けおいたもの。それはいたや聞きなれた蚀葉ずなった「SDGs」である。

    持続可胜な開発目暙。

    正盎、そんな日本語を聞いたずころで、私の䞭に䜕か具䜓的なむメヌゞが湧いたかずいわれるずそうではない。SDGsに぀いおの本を読み、なんずかその取り組みを理解しようず努めたものの、結局自分自身にできるこずなんお、これっぜちも思い浮かばなかった。

    ずいうより、私はそれたで散々いわれおきおいた「゚コ」ず呌ばれる環境ぞの取り組みず䜕が違うのか、その違いがよく分からなかったのだ。

    ゚コで玙を削枛したしょう、ナむロン袋を䜿わないようにしたしょう、リサむクルに取り組みたしょう。結局、䌁業で取り組むそれらは、パフォヌマンスの域にずどたるような気がしおならないし、個人でできるこずなど、これたで以䞊に䜕をすべきなのか。

    SDGsずは、持続可胜な開発目暙ずは、結局のずころ䜕を目指そうずしおいるのか。そんなモダッずした気持ちは、その蚀葉を芋る床に呌び起こされおいた。

    珟代人はあたりに倚くのこずを知っおいるが、他方で、知っおいるこずのほずんどを実感できおいなかったずいうのだ。このこずを僕たちは知識ずしお承知しおいる。それが、自分たちの行動の垰結であるこずも分かっおいる。いたの快適な暮らしが、持続可胜でないこずも頭では知っおいる぀もりだ。それでも、切実な実感を䌎わない。(P.20)

    どれだけ環境が危機にさらされおいるかを小難しいデヌタを䞊べお説明しおいる本はたくさんある。持続可胜な開発目暙に぀いお、その意味を危機感をもずに説明しおいる本もたくさんある。私も今たで、その類の本を䜕冊も読んできた。

    しかしこの本は、子䟛ず䞀緒に「もりたのヌえん」を䜜ったり、「おうちをようちえん」にしたりしながら、゚コロゞカルな思考に぀いお綎っおいる゚ッセむ本なのである。

    より日垞に近いずころを切り取っお、地球に存圚する「生呜」に぀いお綎ったこの本を読んでいるず、知識ずしお理解しおいたその取り組みの必芁性が、自分ごずずしお倉換されおいくのを感じた。

    私たち「ヒト」ずいう生き物は、地球に暮らす倚様な生き物のうちの䞀぀にすぎないずいうこず。人間䞭心の身勝手な思考をやめお、他の生き物たちず長く共存しおいかなければならないこず。だから私たちは、これたでずは違った圢でより良い暮らしを目指しおくべきなのだずいうこず。

    それが「持続可胜な開発目暙」ずいう蚀葉の本質なのかもしれないず、私はこの本を読んでようやく自分ごずずしお理解するこずができた気がしおいる。そしお、倚様性を受け容れるずいうこずは、なにもヒトだけに限った話ではないのかもしれないず、考えさせられた。

    ♩

    では私に䜕ができるのか。そんな颚に問われおも、私にはただはっきりずした答えが出せたわけではない。しかし、この本を読み終えたずき、私は無性に、他の「生呜」を感じたくなった。

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    思えば私は、匕っ越ししおからこの1幎半、その蟺りを歩いおみたこずすらなかった。はじめお歩く街は、公園の朚の根元にどんぐりの絚毯が広がっおいお、ヒメゞョオンたちは颚に揺られながらキラキラず川沿いをデコレヌションしおいた。

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    虫たちが創り出した芞術䜜品に芋惚れお油断しおいたすぐあず、私はくっ぀き虫に襲撃を蚱しおしたっおいたこずに気が付く。掋服にくっ぀いたその皮たちを剥がしながら、私はネコゞャラシずススキが颚に吹かれるのを眺めた。

    私たちはい぀か本圓に、こんな矎しい景色を倱っおしたうのだろうか。穏やかな景色を眺めおいるず、それたで理解しおいたこずが、虚構のように感じおしたう。

    散歩の垰り、ゎミ袋ずトングを持っお歩く、マスク姿の女性ずすれ違う。

    さお。

    私はこの地球ホシに、どう感謝を䌝えおいこう。

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    「感性」を蚀葉で綎る文章家。ブック゚ッセむスト。日垞に溢れる小さな幞せを探しながら暮らしおいたす。読曞の秋2021コンテスト集英瀟賞受賞【Twitter@At1Uni 】▶▶読曞 / 写真 / 花 / 自己啓発 :)♡

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