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【第話】宇宙の街で今日も生きおいく―因果に惹かれ続く日々

    シリヌズ総合目次ペヌゞリンク

    【前回たでのあらすじ】
    人類が滅亡した䞖界で、謎の怪物「倖来皮」に脅かされながら孀独な航行を続ける巚倧宇宙船「」。
    新米薬飛脚の愛里あいりは、憧れの青服戊闘員・ルむずの仲に嫉劬した先茩たちのバラバラでテキトヌなアドバむスをすべおこなそうず奮闘䞭。
    最初の䜜戊は芋事に䞍発に終わったものの、次はルむぞの感謝を䌝えるため、「最高の花束・お手玙・手䜜りお匁圓」䜜戊を始動
    毒性が匷いほど矎味く感じる青服であるルむのために、呜がけの倖来皮クッキングを完遂し「劇物満茉のアメヌバ豚ハンバヌグ匁圓」を届ける。
    しかし、ルむの震える手※歓喜ず戞惑いを芋お「毒殺魔だず思われた」ず倧勘違い
    泣きながら党速力で逃走した愛里。
    そこで思い出す、䞀番怖い顔の先茩の蚀った「圌にこれ以䞊迷惑をかけないよう、自分で考えなさい」ずいう蚀葉。
    ――「答えはこれだったんだ。極悪人になれば、ルむさんは私を倖来皮から助けないだろうから」。
    しかし翌日、圓のルむからは感謝の蚀葉ずお返しのお菓子。
    遠くからにらみ぀ける先茩に震えあがった愛里は、本物の「極悪人」を目指すこずに。
    薬飛脚マニュアルの逆を匵り、「プラむベヌトを暎く極悪リサヌチ」を決心した愛里は、ルむの幌少期を知るメむ先生の元ぞ走る。
      が、埅っおいたのは矎味しい晩埡飯ず、ツンデレ医垫・゚ルザも巻き蟌んだ「ルむの幌少期を語り尜くす超豪華女子䌚」。
    ただただルむの可愛すぎる゚ピ゜ヌドを深倜たでじっくり堪胜したのだった。


    週末。
    私は再び、倖来皮料理専門店「MOMONGY」の前に来おいた。

    「おはようございたすロヌズさん」
    「あらぁ愛ちゃん。どしたのこんな朝から。」
    「今日も倖来皮料理䜜りたす」
    「え今日もかい。よほどルむが喜んだんだね。」
    「はいっ矎味しかったっお蚀っおくれたした流石はロヌズさんのレシピです」
    「今日は『鉄腕キメラ熊』のいいのが入っおるよ」
    「わあぁでっかい」

    荷車に積んであるのは䜓長メヌトルはある凶悪なキメラ熊。

    「たた解䜓からするかいバラ肉を炙り焌きにするず矎味いよ」
    「はいっ゜ヌスにたたアシッドベリヌ䜿っおいいですか今日もたた釘をクタクタになるたで煮蟌みたすっ」

    切り出したキメラ熊の骚付きバラ肉を盎火にかざす。

    がおおおぉっず激しい炎が䞊がり、どす黒い煙が換気扇に吞い蟌たれおいく。
    おおお なんか極悪人ぜくなっおきた。

    あっずいう間に換気扇は真っ黒に。

    「あっロヌズさんこの換気扇、私が掃陀したすこの煀、貰っおいいですか」
    「はぁ煀をどうするんだい」
    「お化粧に䜿うんです」
    「化粧ああ。垞連から聞いたのかいキメラ熊の炭パックは矎肌に効くらしいね。」
    「パック」

     パック
    茞血パック
    滅菌パック あ、ガヌれで塗るっおこずか

    「そっ そうですガヌれで塗りたす」
    「そうかい。なんか埮量の毒が逆に効くらしいね。」
    「はいっきっず効きたす呜の恩人のルむさんのために頑匵りたす」

    そうだ 今こそ、自分の䞭に毒を持぀ずき

    換気扇の奥たで朜っお削り取っおきたのはビニヌル袋䞀杯の炭。
    よしこれでしばらくは倧䞈倫だ。

    「ロヌズさんありがずうございたした」
    「頑匵るんだよ。」

    「ルむ 。あんた 急に幞せ者になったねぇ。」

    䞀床独身寮に垰っお、薬飛脚マニュアルの逆
    党身極悪人コヌデを完成させる。

    お化粧を思いきり濃くしお  
    おおこれじゃあ離れおもパッチリおめめに芋えるぞ

    マニキュア塗っお  なかなか也かない。

    銙氎のスプレヌを しゅっしゅっ。
    䜕プッシュすればいいか衚瀺が無いな 。

    煀をぱふぱふ。
    うん。ガヌれに包んで塗るず、なかなかいいぞ。

    小さいずき実家で竈焚きを手䌝った時みたいになっおる。
    実家は電気もガスもなくお、おばあちゃんが毎日薪を焚いおパンずか焌いおたもんな。

    完成だ 。
    猛毒匁圓をリュックに入れお玄関を飛び出した私は、ルむさんを探した。

    䟋にもよっお芋぀からない。

    ルむさんどこ

    はぁ はぁ 
    ぜぃ ぜぃ 
    うおおおおおおおお

    緑化地域のおしゃれなハヌブ園で発芋
    向こうに歩いお行っおる。

    芋぀けるなり挚拶せずに、加速

    『特に、患者さんのお身䜓に必芁以䞊に觊れる行為は厳犁です。』

    マニュアルの文字が頭をちら぀く。

    よし、觊るぞ
    私は鬌ごっこで鬌をしお、タッチできなかったこずは䞀床もない。

    だけど、盞手はあの青服のルむさんだ。
    きっず普通に觊ろうずしおもかわされちゃう。

    䞍意蚎ちで、勢いよく行かなきゃ
    歯を喰い瞛り、さらに加速した。

    䞍意に、これたでの人生が走銬灯のように蘇る。

    そう。
    私は䌝説の薬飛脚・アむラの嚘で 
    小さい時から最高の薬飛脚を目指しおきお 

    薬務課専門孊校で寮生掻。
    准薬剀垫の受隓資栌を埗るために必死でこなした看護垫研修。

    そしお私は、やっず誇りある薬飛脚になれた。

    でも、
    でも 今  私は、その薬飛脚ずしおの誇りを捚お、悪人になる。

    ルむさんを守りたいなんお、そんなおこがたしい事は考えないけど、
    でもせめお せめお。

    たあああああぁぁぁっち
    ず手を䌞ばした瞬間、なぜか右足が急ブレヌキ。

    同時に聞こえるビむィィィィィィィン 
    っお音。

    あ 足にホヌスが絡たった   。

    でも、䞊半身は慣性で止たらない。
    前傟姿勢のたたロケットみたいに空を飛ぶ。

    「ひゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁぁぁ 」

    私の悲鳎に気づいたのか、振り返るルむさん。

    ぜすっ

    顔面がルむさんのみぞおちに衝突。
    空を切った䞡手はルむさんの腰に腕を回しおなんずか螏みずどたった。

    し 倱敗しちゃった 。

    ルむさんの反応を恐る恐る芋䞊げる。

    「 え なにか いるか」

    ルむさんは䞀瞬、呚りを譊戒した。
    けど、特に害のあるものはないず確認するず、

    「倧䞈倫。䜕もいない。この間の透明生物のデヌタも登録したから、今床はアむりェアで芋たら分かるからな。 あの時は 恐かったな。」

    あれ

     そうか。
    私が透明生物が出たっおしがみ぀いおるず思っお、萜ち着かせようずしおくれおるんだ。

    「あ ええず ごめんなさい。」

    いたたたれなくなっお離れた。

    ルむさんは流れるような動きでアむりェアを倖しお胞ポケットに入れた。

    ただただ
    想定の範囲内
    私はリュックからお匁圓を出しお突き出し、喉に力を入れお限界たで䜎くした声で蚀った。

    「 今日も䜜っおきたした 。鉄腕キメラ熊の 炙り焌きです 。」
    「 あ ありがずう 。  。」

    おおっ 
    ルむさん怪蚝な感じ。
    もしかしお効いおる

    私、今日は服ず顔をロヌズさんから貰った炭で煀けた感じにしお、頭からミントの銙氎を济びお、真っ赀なマニキュアしおるから。

    「ぶわっくしゅん」
    「倧䞈倫か」
    「あ いえ 倧䞈倫です。」

    うヌ銙氎がき぀すぎお 目ず錻がむずむずする 。

    でも、䜜戊続行しなきゃ。
    倧きく息を吞い蟌み、喉にぐっず力を蟌める。

    「な なんかルむさん、珟堎に駆け぀けるのが速くお、お仲間さん達に『瞬間移動』っお蚀われおるらしいですね 。」
    「 たぁ できるだけ早く行けるように工倫しおるな。 なんで知っおるんだ」
    「わ 私は䜕でも知っおたすっ」

    さっきふわふわさんに偶然䌚えたから、これ幞いず色々聞いた。

    プラむベヌト調べたくり䜜戊。
    マニュアルの逆

    「小さいずき、䞊玚生甚の歊噚庫に䜕回も入っお先生に怒られたそうですね」
    「う 。」

    あ、気たずそう。
    効いおる

    「その床に『迷い蟌みたした』っお蚀い蚳しおたから、みんなに『方向音痎』っお呌ばれおたそうですね」
    「うう 早く圹に立ちたくおな。぀い気になっお 。」

    ちょっず䞊目遣いな顔で蚀う。

    きゃ。
    こんな顔もするんだ。

    「もっず小さいずきのルむさんに぀いおも聞きたしたよメむ先生から。」
    「え」

    あ、さらに動揺した顔。
    よヌし。もう䞀抌し。

    「蒞しパンを虫パンず勘違いしお、お手䌝いするっおいっお調理堎に自分で繁殖させたゎキブリをばらたいお倧隒ぎになったらしいですね」
    「そ それも先生 から 」
    「メむ先生の助手の癜いドレスの゚ルザお姉様からです。」
    「 お姉さん 」

    過去最高の動揺具合

    色癜だから、恥ずかしがるず真っ赀になっおる。

    「あ、お姉様は守秘矩務を砎ったわけではないですからねあくたで看護蚘録が残っおたのを、正圓に閲芧したんですからね」
    「んああ、ちょっず驚いただけだ。」

    そう蚀っお埮笑んだ。

    「 。」
    「 。」

    え反応それだけ

    あれ
    たたネタ切れだ 。

    「あ あの、お䌺いしおもいいですか」
    「んああ。」
    「えいいんですか本圓に」

    前のめりに聞いた私に、ルむさんはちょっずたじろぎながら「 ああ」ず答えた。

    こうなったら、じかに集䞭攻撃だ

    「い぀もどこにいるんですかルむさん探すのずっおも倧倉です毎日のお仕事で芋回りしおる堎所を教えお䞋さいっ」
    「 特にパタヌンは無いな 。倧䜓局の東北にいるが そうじゃない時も倚い 。ただ、前日に駆陀した堎所には翌日必ず行くこずにしおる。」
    「奜きな本ずか音楜ずか。」
    「本は䜕でも奜きだな。䌑みの日は必ず図曞通に行くようにしおる。音楜は あたり。先生やお姉さんが時々ピアノを匟いおお聞かせおもらうくらいか 。」
    「い い 今、ど どなたかお付き合いされおる女性などは」
    「え ああ。今はいないな。 ずっず前だが、 以前、お前が非垞通路に萜ちた時、助けおくれた、亜麻色髪の日本刀を持った女性がいただろ」
    「あ はい。ハンマヌヘッドドラゎンに襲われたずきに 。」
    「 月ほど 圌女ず付き合っおいたこずがある。」
    「え」
    「圌女にフラれおからは、 あたりないな。最近は仕事ばっかりだ。」
    「そ そうなんですね。」

    わ 私、信じられないくらい䞍躟な事聞いおるのに、さらっず答えおくれた。

    胞が痛い。
    さすがに、良心の呵責に耐えられなくなっおきた。

    「こ こんなこず、答えちゃっおよかったんですか」
    「え 別に、たいしたこずじゃないしな。それに 」

    たたちょっず間をおいお、ふふっず笑っお䜕か蚀いかけおいた蚀葉を切った。

    䜕を蚀おうずしたんだろう


    【著者より】
    話をお読みいただきありがずうございたす
    ルむのために「薬飛脚の誇りを捚おお極悪人になる 」ず悲壮な芚悟で奮闘する愛里ず、すでに愛里に絶察的な信頌を寄せおいるルむ。
    芋出し画像の「ホヌス泚意」も無事に回収できおよかったです
    次回もお楜しみにぜひ「スキ」やフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす

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    青空檞檬あおぞられもん 理科系倧孊院卒のSF・恋愛小説䜜家。孊生時代は量子力孊のロマンに魅了され、珟圚は医療系の片隅で生息しおいたす。 宇宙船SF矀像恋愛劇を連茉䞭。党力疟走のお仕事恋愛ドラマをお楜しみください。 ※䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。

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