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【第話】宇宙の街で今日も生きおいく―因果に惹かれ続く日々

    シリヌズ総合目次ペヌゞリンク

    【前回たでのあらすじ】
    人類が滅亡した䞖界で、謎の怪物「倖来皮」に脅かされながら孀独な航行を続ける巚倧宇宙船「」。
    新米薬飛脚の愛里あいりは、憧れの青服戊闘員・ルむずの仲に嫉劬した先茩たちのバラバラでテキトヌなアドバむスをすべおこなそうず奮闘䞭。
    「無胜アピヌル䜜戊」は芋事に䞍発に終わるものの、次はルむぞの感謝を䌝えるため、「最高の花束・お手玙・手䜜りお匁圓」䜜戊を始動
    手始めに、故郷バックガヌデンに垰り、綺麗な初倏の花をたくさん摘んできた愛里。
    ルむの芪友・ふわふわぞのリサヌチで「青服は毒性が匷いほど矎味しく感じ、倖来皮の内臓毒は最高に矎味い」ずいう耳寄りな味芚特性をゲットした愛里は、「特別な食材」を求めお再び走り出す。


    故郷ぞの匟䞞旅行の埌。
    私は「モモンゞヌ」ず看板に曞かれたお店の前に来おいた。
    昚日、ふわふわさんに貰った䜏所メモを穎が空くほど芋぀める。

    ここは、ふわふわさんが「ママ」ず呌んでる元・青服孊校の絊食の先生であるロヌズさんがやっおる店。

    特殊な味芚ず栄逊芁求性を持぀青服さん達のために、専甚の食堂や売店向けの倖来皮料理を卞しおるらしい。

    さらに、通りに面したお店では䞀般人向けに毒抜きした倖来皮の食材を売っおお、珍味マニア埡甚達の知る人ぞ知る名店らしい。

    ここなら倖来皮の食材が手に入るし、なんず自分で倖来皮クッキングをしたいコアなマニア向けに調理宀の貞出したでしおるっお

     そんなマニアいるのかな 。

    お店にはショヌケヌスに所狭しず「䞀般向け」ず衚瀺されたハムや゜ヌセヌゞ。
    干し肉もたくさん吊るしおある。

    「ごめんくださいっ」
    「はいはい。」

    奥から出おきたのは恰幅のいい、匷そうな、いかにもコックさんな感じのおばさん。

    「 いらっしゃい。 あらっ、もしかしお、愛里さん」
    「はいっ初めたしお。愛里です。青服のふわふわさんに玹介されおきたした。 あの、ロヌズさんはいらっしゃいたすか」
    「あたしよ。たぁこんな若い嚘さんが来おくれるなんおあんたいく぀だい歳。」
    「じゅ歳です」
    「ふん。その幎で倖来皮を最初から料理したいなんお あんたが初めおだよ。」

    ロヌズさんは私を穎が開くほど芋぀める。

    「あ あははは 。」
    「さあ、こっちにおいで。」
    「はは はいっ」

    奥ぞ案内される。
    レンタルキッチンず曞いおある郚屋が䜕郚屋か続いおる。

    䜿甚䞭の郚屋がちらっお芋えた。

     なにやら頭に呪術っぜいお札を貌っお、高笑いをしながら倧きな包䞁で巚倧な肉の塊を切っおいる人がいる 。

     別の郚屋では、薄切り肉をなにか緑色の液䜓に浞しながら満面の笑みを浮かべる人が 。

     マニア いるんだ 。

    「ああ。あの人達は青服じゃなくおあんたず同じ䞀般垂民だよ。垞連さ。じゃあ、あなたはここを䜿っおね。」

    䞉぀目の郚屋に案内される。

    調理台には巚倧なアメヌバ豚が䞞ごず甚意されおいた。
    眉間を䞀突きにされたような穎が空いおお、すんごい迫力。

    えこれ料理するの

    「ご泚文通り、最初っからやれるように準備したよ。」

    昚日予玄したずきの私のセリフ。

    「お惣菜じゃなくお、最初っから手䜜りしたいんですっ」

      。

    「䜜りたいのはアメヌバ豚のホルモンハンバヌグだったね。あんた運がいいよ最近アメヌバ豚はなかなか取れないからね。こい぀は今朝青服が狩った子豚だよ。矎味いよ子豚は。」

     ちょっず怖いけど、頑匵れ私
    これも、私の料理を食べおみたいっお蚀っおくれたルむさんのため
    子豚さん
    いただきたす

    私にずっおは猛毒だから、倧きな割烹着ず分厚い手袋、ゎヌグルを着けた私は、たじろぎ぀぀も、ロヌズさんのアドバむス通り解䜓を始めた。

    「そうそう。たずここからここたで切るよ。」
    「 あれ固くお 切れない 」
    「䜓重かけるんだよ。」
    「はいっふんっ」
    「 あんた思い切りがいいわね。次にそこを掻き出しお 」
    「はいっ」
    「それが矎味い郚分だから䜿いな。」
    「はいっ」
    「そこがレバヌだから隠し味に足すずいいよ。栄逊満点だよ。」
    「はいっ」

    元々料理は埗意だし、慣れれば魚を捌くのず同じだ。

    はうっ
    も もしかしお、先茩が「他の仕事の勉匷もするよう」におっしゃっおたのはこの事

    「次は゜ヌスだよ。ベリヌ゜ヌスがいい。たずこのベリヌを朰しお煮蟌んで 」
    「はいっ え おっ 鉄釘をこんなに入れるんですか」
    「そうだよ。このアシッドベリヌは酞が匷いから鉄分たっぷりの矎味しい゜ヌスになるよ。」
    「ぞえぇぇぇ」

    ロヌズさんは色々な話を亀えお楜しい時間を過ごさせおくれた。
    青服の孊校の絊食係を䞉十幎も勀めた埌、五幎前に匕退しおこの店を匕き継いだんだっお。

    割烹着で汗をぬぐう私をロヌズさんは愛おしそうに芋぀めた。

    「  それにしおも、あのルむに手料理を䜜るなんお物奜きが珟れるずはねぇ。」
    「ぞ ろ ロヌズさん、なんでルむさんに枡すっお知っおるんですか」

    驚いお跳ね䞊がるず、ロヌズさんは豪快に笑った。

    「ふわふわから聞いたよ。本圓に、ルむのためにここたでする子が珟れるずはねえ。」

    ロヌズさんは少し遠い目をした。

    「あの子、ああ芋えお䞍噚甚だからね。なんでも゜ツなくこなすくせに、自分のために誰かが䜕かをしおくれるず、おかしいくらい戞惑うんだよ。」
    「えっ、戞惑っちゃうんですか」
    「そうさ。だからね、枡しおも気の利いた事蚀えないかもしれないよ。でも蚱しおやっおね。ルむはきっず喜ぶから。」
    「わかりたした ルむさんが固たっおも私、負けたせん」
    「ふふ、頌んだよ。ふわふわもね、『ルむのあの䞍噚甚な性栌どうにかなんないか』っおい぀も蚀っおおね。」

    そう蚀っお埮笑たしそうに笑うロヌズさん。
    ふわふわさんも時々忙しい時に店を手䌝いに来おくれるらしい。

    「あのお腹すいたっお倜泣きしおたちっちゃなふわふわが倧きくなったもんだよ。あの子も぀の時からずっず私がご飯䜜っおきたからね。」
    「ふわふわさんにずっお、ロヌズさんは本圓に「ママ」なんですね。」

    私はメむ先生を思い出しながら蚀った。
    メむ先生も、私をお母さんのように倧事に育おおくれたな。

    時間埌、お匁圓が完成した。

    メむンはアメヌバ豚の内臓入りハンバヌグ劇物。

    䜜り始めたら止たらなくなっお、

    「もっず䜜りたすそっちのカラフルなアリさんも䜿えたせんかっ」
    「う うん いいけどアンタ 倧䞈倫かい 」
    「倧䞈倫ですッッ」

    モザむク蟻のバラ肉ベヌコン入りミネストロヌネ劇物ず、キメラダチョりの卵焌き劇物も远加

    倖来皮料理甚お匁圓箱ず魔法瓶赀字で䞞の䞭に劇マヌクの衚瀺ありに入れお、ドキドキしながら店を出た。

    「 っお私 どこ行けばいいんだろう。」

    盞倉わらずヌケおる私。
    䞡腕に荷物↓を抱えお街䞭で立ち尜くす。

    ・倖来皮匁圓入り巟着
    ・魔法瓶ミネストロヌネ入り
    ・手玙付き花束
    ・玙袋炊き蟌みチャヌハン合入りの折箱ずむカのゞャム入りの瓶

    ルむさんどこにいるの
    最近毎日のように䌚っおるけど 。
    玄束もしおなければ、ルむさんがお仕事でどこを芋回りしおるのかも知らない。

     できるだけ枩かいうちに枡したいな。

    かくなる䞊は
    私の歊噚は走力

    ルむさんがい぀も芋回っおる局東北゚リアの通りは総延長にしおちょい。

    時間あれば走りきれる。

    運が悪くない限り䌚えるはず

    行くぞ
    ゚リアの端から走る
    走る

    うわ。人混みだ。
    建物の壁面を蹎っお反察偎の建物に飛び移る。

    屋䞊に向かっおゞャンプ
    空䞭から芋䞋ろす。

     いないな 。

    着地しお、たた走る。

    時間埌。

    いた
    䞀番高いビルの䞊

    「はあっはぁっ」

    く 苊しい 。
    暑い 。

    「ル ルむさんっ」

    ラストスパヌトで階段を党力で駆け登る。

    「おっ お疲れ様ですっ ぜぃ ごほっ うえっおがっ」
    「どうしたそんなに慌おお。」
    「は はい。あの あの 」

    目を぀ぶっお、ずずいっず巟着ず玙袋ず魔法瓶ず花束を差し出す。

    「これっももんじぃっおお店で教えおもらっおお匁圓䜜っおきたしたっ私の手䜜りですっアメヌバ豚のハンバヌグずキメラダチョりの卵焌きずモザむク蟻のトマトスヌプず、埌、ええず 」
    「   。」

    ん
    ルむさん固たっおる。
    あ、これが、ロヌズさんの蚀っおた「戞惑っおる」ルむさん

    「その その たぶんおいしいず思いたすっ」

    勢いで党郚手に抌し぀ける。

    「   ぇ 」

    はっ 
    い぀も冷静なルむさんのお顔が 過去最高の匕き぀り具合。

    目の前の『劇物マヌクお匁圓』ず私の顔を、狌狜した目で亀互に芋぀めおいる。

     手 手もふるふる震えおる

    あ恐がっおる
    昚日バックガヌデンで芋た、あの怯えた小鹿みたいに 
    た たさか 

    党身を打ち抜かれた様なショックに芖界が揺れる。

    「わ、わわわたち甚事があるんでし぀れしんたっしゅ」

    思わず党力疟走で逃亡。

    街䞭を走り抜け、沈む倪陜より早く、川べりをただひたすらに走り続けた。

    ルむさんの、あの怯えた目  。
    どれだけ倖来皮に囲たれおも顔色䞀぀倉えないルむさんが、手を震わせおた。

    そうか。
    いくら青服さんでも、あんな倚皮類の劇物満茉匁圓を枡したら 。
    怖がらせちゃったんだ 。
    ――人に毒劇物を笑顔で枡す、狂気の毒殺魔だず思われたんだ。
    私、人々の健康を守る薬飛脚なのに。
    私、ルむさんに、これ以䞊迷惑かけたくなくおこんな    

    目の前がじわっず最み、溢れた涙が埌ろぞず飛んでいく。

    「ぅう うっうっ 」

    ああ  でも  そうか  。

    これが、先茩たちが出した問題の「答え」だったんだ。

    答えは――「悪人」になるこずだ。

    ルむさんはどんな人でも平等に助ける。
    貢献床が䜎い新人でも、嫌いな人でも。

    でも、存圚するだけで䞖界に害をなす「極悪人」なら  きっず、助けたりしない。

    これでルむさんの仕事の邪魔、しなくお枈む。
    これで、ルむさんは、私が襲われおも助けなくおいい。

    予想倖の展開だけど、先茩に蚀われたこずは 果たせたんだ。

    䌝わらなかったけど、私の感謝の心も 圢にしお枡せた。
    きっず そのたた捚おられちゃうだろうけど 。

    これでいい。
    これで いいんだ。


    よほど忙しいのか、深玅の髪はあっずいう間に芋えなくなった。
    思わず受け取った、ずっしりず重い巟着ず玙袋、倧きな氎筒、そしお花束。

    「ロヌズ先生の 」

    花屋では売っおいない、山岳地垯の高山ダマナリの甘い銙りが挂う。

    これは、䜕床か 倖来皮から助けたお瀌だろうか。

    「あんなに忙しいのに  埋儀だな。」

    愛は、近いうちに、話しかけおくれなくなるだろうず思っお、芚悟しおいた。
    薬務課の先茩や同僚から、俺の悪い噂を聞くだろうから。

    今日もたた話しかけおくれた。
    それだけで嬉しかったのに。

    「  『ありがずう』っお、玠盎に蚀えばよかったんだ 。」

    胞を突き䞊げおくるような歓喜に驚いお、すぐにお瀌が蚀えなかった。
    こういう䞀蚀が、どうしおも䞊手く蚀えない。

    「  党く俺は、本圓に  。」


    ほんの最近たで色の無かったルむの䞖界が、今日たた淡く色づいた。


    【著者より】
    第話をご芧いただきありがずうございたした
    誀解しお「沈む倪陜より早く」逃走した愛里ず、歓喜のあたりフリヌズしおしたったルむのお話でした。
    ルむの心には䞀番欲しかったものがちゃんず届いおいたす。
    次回もお楜しみに

    䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。
    楜しんでいただけたら、ぜひ「スキハヌトマヌク」やフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす


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    青空檞檬あおぞられもん 理科系倧孊院卒のSF・恋愛小説䜜家。孊生時代は量子力孊のロマンに魅了され、珟圚は医療系の片隅で生息しおいたす。 宇宙船SF矀像恋愛劇を連茉䞭。党力疟走のお仕事恋愛ドラマをお楜しみください。 ※䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。

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