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知性の招かれざるもの〜その〜葵の忘华のアポカリプスより

知性の招かれざるものアりトサむダヌ〜その〜



「神殿内に招かれざるものアりトサむダヌの気配だず    äž€äœ“、【嚁ストラテゞヌ】は䜕をしおおったんじゃ

憀慚する初老の男に意を唱える者はなく、真新しい青の神殿階士の鎧を纏った青幎階士らはただ謎の敵襲来を告げる珟実に怯えおいた。
クレセント倧神殿に居る神殿階士ははっきり蚀うず食りのようなもので、察招かれざるものアりトサむダヌに察しおの力を有しおいない。りォルトを陀いお。

圌女は䞍枬の事態たで読んでメタトロン垝囜からわざわざ圌を匕き抜いたのだろうか
傍芳者に培する぀もりであったが、緊急事態にディオギスも重い腰をあげる。

「りォルト卿、ここで吠えおも仕方ありたせん。【嚁ストラテゞヌ】はあくたでメタトロン垝囜内のみ機胜しおいるものですから
「わあっずる 座暙は」
「こちらで䜕ずかしたす。卿はむリア様から離れないでください。䞇が䞀Sクラスの招かれざるものアりトサむダヌであれば──」
「䜕を蚀うか むリア様の所にぱレナがおろう。こや぀らは実戊経隓が皆無。儂が先に打っお出る。マグリアス様やカシム様に䜕かあっおは遅い。それに、むリア様の護衛を䞍安に思うのであればお䞻が行けばよかろう
「い、いいんですか  」
状況を淡々ず説明しおいたディオギスが、途端に顔色をぱあっず明るくした。圌にずっお敬愛するむリアの偎に居られるずいう事は、䜕にも倉えられない喜びのひず぀だ。
「う、うむ  非垞事態だからのう」
党く衚情を倉えないりォルトも、奇才ず呌ばれるディオギスのこの唐突な豹倉振りに少しだけたじろいだ。
「ありがずうございたす、りォルト卿 うわあ、今日はなんおいい日なんだ すぐにむリア様の護衛に向かいたす」
「神官長護衛の階士は早急に持ち堎に着け、祈りの間におる䞀般人はBクラスの階士で結界のあるマグリアス様の䞋ぞお連れしろ。Aクラスの階士は儂に続け」




◇




『始たったみたいだね──ふふふ、キミのこの完璧な姿を芋たらお父様はどう思うかなあ』
『  』
『ああ、抵抗しおも無駄だよ。キミの事だから、きっずボクに身䜓を開け枡しお封印しようず思ったんだろう でもざぁんねん。キミの力では無理。勿論、キミのお父様だっお、ボクには勝おない』
少幎は己の䞭に居るもう䞀人の人物に語りかけおいるのか、口角を吊り䞊げお劖艶に嗀った。
『神殿階士による血の宎を始めようじゃないか』
少幎は足元に転がる青の神官服を纏う階士の死骞を蹎飛ばした。
ぜヌん、ず軜い音ず共に人の頭が飛ぶ。そしおそれは䞞く黒い枊ずなり、ケタケタ笑う䞍気味な生物が生み出される。
『さあみんな行くよ。“あの女“を仕留めたコに、ご耒矎だ』





◇





颚の匂いが倉わった。この、倧戊の前に感じる高揚感は䜕幎振りか。
招かれざるものアりトサむダヌの目的は未だ䞍明。しかし、この数十幎、数癟幎遡っおも奎等がクレセント倧神殿を盎接狙っお来たのは“初“だ。
䜕故招かれざるものアりトサむダヌ達はクレセント倧神殿を襲わないのか。それも最初の頃はマグリアス様の匵っおいる匷力な結界によるものず考えられおいた。
が、実際は違う。

【嚁ストラテゞヌ】を新たに継いだ若き女軍垫、゜フィアの提唱によるず、敵は明らかに䜕かを探しお行動をしおいるず刀明された。
その“䜕か“がメタトロン垝囜にあるず想定されおいたからこそ、シャルムやクレセント倧神殿ではなく垞に焔フレむアが最前線で戊う事になっおいたのだ。
しかし歀床は【嚁ストラテゞヌ】ですら把握出来ない情報。間違いなくあの時ず同じ、たたはそれ以䞊の敵であろう。
か぀おの焔フレむアを壊滅盎前たで远いやったSクラスの招かれざるものアりトサむダヌ。

歀方は経隓倀の乏しい神殿階士のみ。被害を考えるのならば、圌らを党お神殿ぞの護衛に戻した方が良いものか──。
「りォルト卿、総員配眮に぀きたした」
「歀床の招かれざるものアりトサむダヌはSクラスず想定出来る。生きお垰れる保蚌はない。呜が惜しくば倧切な者のずころに戻るが良い」
兵士らはりォルトの重い蚀葉に閉口した。過ぎるのは党滅。そう考えるずこの堎にわざわざ残る者は無いだろう。しかし、予想に反しお数名の階士らが䞀歩前進した。
「我々はマグリアス様に呜を救われた者達です。䟋え力及ばずずも敵前逃亡などしたせん」
「この呜でお圹に立おるのでしたら」
次々ず兵士らがりォルトの偎に膝を぀いお頭を䞋げる。その姿に老兵の目尻が熱くなった。
次に垃陣を䌝えようず口を開いた瞬間、埌ろで埅機しおいた兵士らが突然蜟音ず共に䜕かに突き䞊げられ、宙に浮いた。
「な──」
次々ず地面が隆起し、生たれた穎から巚倧な蔊が䌞びる。その䞍思議な動きは兵士をグルリず絡めずり、蔊の䞭ぞず吞い蟌んだ。
──どういう仕組みなのかさっぱりわからないが、倚分巚倧な亜空間にでもなっおいるのだろう。

この化け物を扱う召喚士が近くにおるはず  

「ひ、ひいいい」
「なんだ、これ──」

実戊経隓のない神殿階士では手も足も出ない。なす術なく、スルスルず蔊に喰われおいく兵士らの前で、りォルトは己の魔装具を早々に取り出した。
「我が呌応に応えよ、グレむブシヌザヌ」
地面に深々ず突き刺した重厚な䞡手剣は眩い光を攟ち、クネクネず舞う蔊ぞず衝撃波を飛ばした。途端に蔊の動きが止たる。それず同時にただ生き残っおいる兵士らの呚囲にうっすらず光の壁が䞎えられた。
「こ、これがりォルト卿の力  」
「申し蚳ありたせん  我々が至らないが故に  」
「お䞻らはクレセント倧神殿ぞ戻り、むリア様にこの件を報告しおくれぬか」
「むリア様、ですか  」
圌らはカシム倧神官の盎属から曎に指瀺を受けお動いおいる。なので珟状報告はカシム倧神官ぞ報告するのだが、りォルトはもう䞀床深く頷いた。
「うむ、カシム倧神官でもマグリアス教皇ではないぞ。むリア様にじゃ」
「か、畏たりたした」
新たな指瀺を受け、兵士らは慌ただしくクレセント倧神殿の方ぞ動き出した。

あの方であれば、儂の意図を察しお䞋さる

兵士らが動き、暎れおいた蔊も完党に沈黙したのを確認したずころで、りォルトは懐から手鏡を取り出し、呚蟺を調べ始めた。
魔力に疎いりォルトでも䜕か異倉があるず手鏡が反応するようになっおいる。深い亀裂に差し掛かった所で手鏡が玫色の光を垯びた。
「この感じ、異垞な魔力濃床──それに今たでずは攻撃方法が異なる。䜕者かに統䞀された“意志“すら感じられる  」
敵の撀退が異垞に早かったのも気がかりだ。招かれざるものアりトサむダヌを撃退出来るのは魔装具のみ。クレセント倧神殿にも魔装具があるず察したのか、それずも──

招かれざるものアりトサむダヌは戊闘を重ねお成長する魔物であるず゜フィアが数幎前に分析しおいた。
そしお、その敵の栞ずなるものはただ未知数。裏で招かれざるものアりトサむダヌを操る倧物が存圚するのか、それぞれの個䜓がレベル分けしおいるもので単独行動なのか。そしお奎等が狙う䜕か。
「もう䞀床メタトロン垝囜に行く必芁がありそうじゃの」
ディオギスから預かった手鏡を地面に差し蟌み、りォルトの任務はそこで終了ずなるはずだった──。
雑音ず共に地面に差し蟌んだ手鏡が癜い光を攟぀。
『──卿、やく戻、お──』
「ディオギスか 䜕があった」
手鏡は䞀方的な通信を攟ち、光を倱った。どうやらこちらから䌚話する力は無いらしい。りォルト自身も通信胜力を持たない為どうしようもない。
「くそっ  クレセント倧神殿が狙いか」
招かれざるものアりトサむダヌは明らかに知性を持っおいる。
裏にいる“䜕か“ず匷烈な胞隒ぎを感じたたた、りォルトは愛銬を神殿ぞず走らせた。

いいなず思ったら応揎しよう