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錠剤と

     垂れ下がる日中帯の中で、下がる瞼に身を任すか否かの選択に迫られる、抗う選択をとった場合、わたしはやがて、いつもの通り、カラフルなボーダーラインがひしめく、コンビニエンスストアで、エナジードリンクやコーヒーの、カフェインと糖分の集合物質を、冷蔵から助けるようにして、手に取るだろう、助けられるわたし、歪む自己認識、そうしたものたちは随分とわたしの日常を加速させていく………だろう未来予報の断片を頭の中で睨みつつ、割る、きれいに、均一に、半月になったデエビゴ12.5mgをおとなしい指紋にのせる、手のひらに張り巡らされた、飽きるほど、線の数々が、波打っている、だんだんおかしくなってくる額から排出される汗が、その上に落ちて、落ちて、波間を縫う船たちにみえてくる、飲み込んで、きっとわたしのなかの、航路を進むだろう、ちょうどいいところに船舶する、わたしは、日々を揺蕩わせる、大海
    翌る日も翌る日も
    割って
    飲み込んで
    眠りについて
    魔剤摂取して
    もっともっと加速する日々と
    脳みそ
    返して
    返してよ
    すっきりした潔白(生活)
    わたしはそれらを
    大事にね、コレクションとして
    お気に入りの日常たちを
    こんなふうに並べてね、うんたしかにここにならべていた
    重かったんだけどね、実際に手に取ると
    日常って重かったんだけどね
    どうにもふわついて
    いまは中身のない
    毎晩片手にのせる
    デエビゴくらいに軽い日々で
    期待だけして
    なにもおきない
    犬も猫も、人も
    意味のわからなそうな表情をくれる
    そんな空洞な日常をどうにかこうにか味わって生きよう生きるを延長させてこまだ楽しみがいっぱい待ってるんだよだって社会人になったらいまよりお金いっぱいもらえるし仕事は仕事遊びは遊びって弁別できるしやりがいだって承認欲求だって満たされるし居場所ができるし新たな繋がり(笑)ってのも増えるそうだよきっと未来は明るいの!
     
    ようやく目が覚める
    全身にねっとりとした汗をかいている
    そのひとつひとつが
    ベッドに染み込んで蒸れている
    今は夕刻
    とてもつまらないチャイムが街にむかって
    延びている
    バスから降車する子どもたちの
    高い声が空間から空間へと移る
    おはようございますなにもできませんでした
    さっきまでの
    切迫した光景が
    嘘のように
    現実に引き戻される
    ああ
    そうだ
    きっとそうだ
    こんな感じで全部嘘でした
    って
    人にはわからない努力を費やして
    その結果が
    やっと
    他人に受け入れられても
    人生のいちばん最後に
    今の今まで
    ぜーーーーんぶぜんぶ
    嘘でしたあ!!
    ってな感じできっと終了する
     
     
    あーみてよほら、散らばった半月たちがまだ嗤ってるよ、まだ

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