
青を暮らしに迎えた日。私だけの藍染エプロンを作った話
茨城で増えた“自分の時間”
2025年の春、息子の就職をきっかけに茨城に戻ってきました。(それまで約1年間は、他県に進学のためひとり暮らしを始めた娘の所と数ヶ月単位で二拠点生活をしていました。)
思っていた以上に自分の時間が増えて、一人で過ごす時間の中で「今の自分が心地よく過ごせる暮らしって何だろう?」とよく考えるようになりました。
毎日立つ台所で、少しでも心躍る時間を増やしたい。そのときに思いついたのが、いつも身につけている「エプロン」のことでした。
幸い、お料理の仕事をさせてもらってるし、普段の料理でも、お気に入りのエプロンを身にまとえば、ときめきながらご機嫌に料理ができるよね?そう考えました。
“青”が好き、でも出会えなかった
私は昔から青が好きで、でも既製品ではなかなか“これだ”と思えるエプロンに出会えなくて。
青の中でもずっと気になっていたのが「藍染」でした。
ただ、藍染には古風な絞り柄のイメージがあって、好きな藍色ではあるけれど、私の"心躍るメーター"は動いてはくれなくて。
決して古来の藍染を否定するわけではなく。尊重した上で、出会える藍染はないかなと、どこかで思っていました。
藍染作家さんとの出会い
そんな時、偶然テレビで見かけた藍染作家さんの作品は、私の中の“藍染”のイメージを、良い意味で裏切ってくれるものでした。
モダンで、上品で、お洒落で、けれど藍染へのリスペクトもあって。
その作品を見た瞬間に「この方にお願いしたい」と思い、その日のうちにInstagramから連絡を取りました。
春風の中の工房訪問
10日ほどして訪れた藍染工房は、春風の中でこいのぼりが泳いでいました。
その青が、空と風に溶けて、まるで生きているように揺れていて。

その景色を見た瞬間、「やっぱりこの作家さんにお願いしてよかった」と心の中で思いました。
藍染作家さんから、染めを重ねて深緑色になった布地を水に通した時に現れる藍の藍さに感動してこの道を歩いて行くと決めたそうです。
テレビでもそのシーンはスローモーションで観ましたが、私もその感動を肉眼で味わってみたい!そう工房を訪れてさらに強く感じました。
私だけの藍染エプロン
今回作ったのは、私だけのオリジナルの唯一無二の「藍染エプロン」です。
藍染作家さんに染めに適した布地を取り寄せてもらい、その布を知り合いの裁縫さんにお願いして、私が長年使っていたお気に入りのエプロンと同じデザインを保ちつつ、さらに私の体型にアップデートして仕立て直してもらいました。
出来上がった真っ白なエプロンは、再び工房へ戻り、いよいよ藍に染まることになります。
色と暮らしが深まる時間
色や形だけじゃなく、「人の手を渡って、自分の暮らしに馴染む時間」も含めて、その青は私にとって特別なものになりました。
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工房での藍染の様子、藍の色が浮かび上がる瞬間、そして私の暮らしの中にこの青が溶け込んでいく時間を、ぜひ一緒に過ごしていただけたら嬉しいです。