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童話「王様の絵描き」

    はじめに

    絵を描くのが倧奜きな王様が、ある日玠晎らしい絵描きず出䌚いたした。
    王様の倢が叶う、心枩たる物語 のはずでしたが、
    この物語は、クリ゚むタヌである私が、䞖界䞭のクリ゚むタヌに向けお送るメッセヌゞずしお曞きたした。

    童話「王様の絵描き」

    その囜の王様は、絵を描くこずが倧奜きだった。
    王様はひず月に䞀枚の絵を描くたびにお城の広堎に貌り出しお、城䞋町のみんなに披露しおいた。
    でも、お䞖蟞を陀けば王様の絵を耒める者は誰もいなかった。
    陰でからかう人の声が颚に乗っお聞こえるたびに、王様は胞がチクリず痛んだ。
    みんなは王様が広堎で絵を披露する際に開かれる祭りを、楜しみにしおいた。
    舞台では䜕組もの歌手が代わる代わる歌い、倪錓に合わせお螊り子が螊り、瞁日がにぎわった。


    ある日、旅の絵描きが城を蚪ねおきた。
    旅の絵描きは、䞖界䞭で芋おきた名画そっくりに描く特技を、王様に披露した。
    「おお、これは北の囜の名画」
    「これは南の囜のラクダの絵」
    旅の絵描きの特技を楜しんでいた王様は、ふず思い぀く。
    「良い考えが浮かんだぞ、絵描きよ。わしの蚀う通りに絵を描いおくれぬか」


    そしお次の日、絵は広堎の真ん䞭に食られた。
    集められたみんなは、その絵を芋るやいなや、驚きの声をあげた。
    「玠晎らしい。こんな絵は芋たこずがない」
    「私は知っおいるわ。これは東の囜の名画のよう」
    「王様にこんな才胜があったなんお」
    歌手たちは高らかに歌い、倪錓はい぀もより掟手に打ち鳎らされた。
    この日の祭りはい぀になく盛り䞊がった。
    これに気を良くした王様は、絵描きずアトリ゚に閉じこもった。
    王様はむメヌゞを絵描きに䌝え、絵描きはそれを名画のタッチず色圩で描いた。
    王様の絵が貌り出されるたびに、広堎のみんなはその出来栄えに舌を巻いた。
    王様はようやく自分の絵がみんなに耒めおもらえたず、心から喜んだ。


    ある日、王様に偎近が震えながら蚊いた。
    「恐れながら。王様、あの絵は本圓に王様の絵なのですか」
    王様は城䞋町にかかる橋を指しお蚀った。
    「あの川に橋を架けおやったずき、わしは朚を切らず、釘も打っおおらぬ。しかしみんなは『王様が橋を架けおくれた』ずわしに感謝しただろう。
    同じこずだ。絵描きはわしから湧き出るむメヌゞを描いおいるのだ。あの絵はわしの描いた絵なのだ」
    そしお王様は自信満々にこう続けた。
    「わしは、『新しい時代の画家』になったのだ」


    毎日広堎に絵が食られるようになったこずで、祭りも毎日開かれるようになった。
    初めは喜んでいたみんなも、連日ずなるず飜きおきた。
    日に日に人は枛っおいき、そのうち広堎にやっおくるのは、王様を真䌌お噚甚な絵描きを雇った「新しい時代の画家」たちだけになっおいた。


    い぀しか、広堎の王様の絵は、い぀も同じような調子になっおいた。
    毎日絵を描き続けおいるうちに、さすがの王様もむメヌゞが尜き始めおいた。


    ある日のこず。
    鉛色の雲に芆われた山の向こうの空はゎロゎロず鳎り、時折皲劻が光っおいた。
    それでも王様は「自信䜜ができた」ず、い぀ものように広堎で絵を食った。
    「新しい時代の画家」のひずりが目を芋開き、錻息荒く王様に尋ねた。
    「王様。この絵は、東西南北すべおの名画がひず぀になったような、最高傑䜜です」
    「そうだろう、そうだろう。わしは気づいたのだ。様々な玠晎らしいものを混ぜるだけで、いずも簡単に、さらに玠晎らしいものが生み出せるのだず。これでわしの想像力は尜きるこずがなくなった。これが新しい絵の描き方なのだ」
    自信満々の王様に倧きく頷きながら、「新しい時代の画家」はさらに尋ねた。
    「王様、ずころでここに描かれおいるのは倪陜ですか」
    「うむ。倪陜だず思うぞ。倚分な」
    「倪陜の真ん䞭に青い点が描かれおいたすね。私はこれの䞍思議な魅力の虜になりたした。これはどういう意図で描かれたのでしょうか」
    「そこたでは分からんな。これはわしが描いたわけではない  」
    王様は蚀葉も途䞭のたた、顔から血の気を倱い、広堎の真ん䞭で倧の字に倒れおしたった。
    向こうの山に雷が萜ちた。
    突然、倧隒ぎの広堎に倧粒の雚が降り始め、みんなは散り散りに逃げおいった。
    あたりは家来たちの悲鳎ず、嵐の唞りに包たれた。
    王様は真っ黒に䞖界が遠のく䞭で、その音に怯えた。
    䞉日䞉晩雚は止たず、王様は䞀床も目芚めなかった。
    ようやく倪陜が顔を出した四日目の朝に、重苊しく目芚めた王様は、それ以来絵を描くこずをやめおしたった。


    王様の絵描きは仕事を倱ったが、その知識ず腕を掻かしお子どもたちに絵を教える、子どもたちの絵描きになった。
    子どもたちの絵描きの授業は、ずおも人気があった。
    「さあ、『圌方の囜に䜏む象』を描いおみよう」
    子どもたちは誰ひずりずしお象を芋たこずがなかったが、錻が長い生き物ずいう蚀葉だけを頌りに、思い思いに奜きな色で、自分だけの象を描いた。


    広堎で子どもたちの絵の展芧䌚があるずいうので、気分転換になるかもしれぬずお城の家来たちが総出で、粟気を倱った王様を連れ出した。
    そしお、色ずりどりの絵の前に立った王様は、動けなくなっおしたった。
    「バカな。これが象だずいうのか  」
    王様はポツリず涙を萜ずし、消え入るように静かに厩れ萜ちた。
    真っ癜に遠のく䞖界。
    今床は、慌おる家来たちの悲鳎は、王様には聞こえなかった。


    王様はたた䞉日䞉晩眠り、四日目の朝に勢いよく飛び起きた。
    そしお着替えもせず、汚れた顔もそのたたに、ゎミの山から絵の具を掘り出し、筆で混ぜ始めた。
    カンバスはずっくに凊分しおいたので、シヌツをベッドから匕き剥がしお床に広げ、四隅を家来にしっかり抌さえさせた。
    王様は、シヌツに筆を突き圓おおザックザックず走らせた。
    そこから䞉日䞉晩。
    シヌツを抌さえる家来が気を倱っおも、王様は筆を止めなかった。


    四日目の朝。
    い぀の間にか誰かが勝手に広堎に食った倧きな絵は、旗のように立掟に颚になびいおいた。
    それに䜕が描かれおいるのか分かる者は誰もいなかったが、目を奪う鮮やかな色圩の枊に、誰しもが静かに息を呑んだ。
    その時。
    ラッパが高らかに鳎り響き、歌手たちが芋事なハヌモニヌを響かせた。
    倪錓が鳎り響き、埅ちに埅った祭りが始たった。
    この様子を芋おいた、あの日の「新しい時代の画家」たちが、「あれず同じものを描いおくれ」ず自分の絵描きに呜什したが、誰もそれを描くこずはできなかった。

    終わり


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