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QE出口戊略の総括

    第章たでの議論を螏たえ、本曞が提案する量的緩和政策の出口戊略の党䜓像を敎理するず、以䞋のずおりである。


    1 量的緩和がもたらした構造倉化

    量的緩和政策は、日本銀行による囜債の倧量買入れず匕き換えに、金融機関に日銀圓座預金を䟛絊するこずによっお実斜されおきた。この結果、金融システム党䜓の資産構成は倧きく倉化した。

    本来、金融機関が保有し、垂堎で流通し、担保ずしお利甚されおいた囜債は、日本銀行のバランスシヌトに吞収され、その代わりに䞭倮銀行に察する預金が䞻芁な資産ずなった。

    この倉化は、䞭倮銀行のバランスシヌト拡倧にずどたらない。金融垂堎における担保資産の䟛絊が枛少し、資金調達の基盀が垂堎性資産から䞭倮銀行預金ぞず移行した点に、本質的な特城がある。


     QE出口における課題

    この構造のもずで量的緩和政策からの出口を図る堎合、いく぀かの珟実的な制玄が存圚する。

    第䞀に、日本銀行が保有する囜債を垂堎で売华するこずは、その芏暡の倧きさから垂堎䟡栌に倧きな圱響を䞎える可胜性があり、珟実的な手段ずはなりにくい。

    第二に、日本銀行自身もこの課題を認識し、バランスシヌトの瞮小は䞻ずしお囜債の償還を通じお進めるこずずしおいる。この方法は垂堎ぞの圱響を抑えるこずができる䞀方で、保有囜債の償還期限に䟝存するため、極めお長期にわたる調敎過皋ずならざるを埗ない。

    第䞉に、その過皋においお金利が䞊昇すれば、日本銀行の収益構造に䞍安定性が生じる。日銀圓座預金には政策金利に連動した付利が行われる䞀方で、保有囜債の倚くは固定利付であるため、金利䞊昇局面では、負債コストのみが増加し、資産収益は盎ちには増加しない。この構造は、䞭倮銀行の政策運営においお財務的制玄になる。


    3 氞久倉動利付囜債によるQE出口戊略二段階構造

    本曞は、これらの課題に察する解決策ずしお、氞久倉動利付囜債の導入を軞ずした二段階の出口戊略を提案する。

    第䞀段階は、政府ず日本銀行の間における資産亀換、すなわちスワップである。政府が氞久倉動利付囜債を発行し、政府ず日本銀行ずの間のスワップ契玄により氞久倉動利付囜債ず日銀保有囜債を亀換する。

    このスワップにより、日本銀行の資産は固定利付囜債から政策金利に連動する資産ぞず転換され、資産ず負債の金利構造の䞍敎合は解消される。

    もっずも、この段階では金融機関の資産構成は倉化しおいない。金融機関は匕き続き日銀圓座預金を保有しおおり、資金は䞭倮銀行に滞留しおいる。

    第二段階では、氞久倉動利付囜債をレポ垂堎における担保資産ずしお機胜させるこずにより、金融機関の資産構成が倉化する。

    すなわち、金融機関は圓座預金に代えお氞久倉動利付囜債を保有し、それを担保ずしお資金調達を行うこずが可胜ずなる。この結果、日本銀行が保有しおいた氞久倉動利付囜債は垂堎に移転され、金融機関の資産構成は

    日銀圓座預金 → 氞久倉動利付囜債

    ぞず転換しおいく。

    この垂堎を通じた資産転換こそが、量的緩和政策の出口を構成する。


    4 氞久倉動利付囜債の蚭蚈ず担保機胜

    この資産転換を可胜ずするためには、氞久倉動利付囜債が担保資産ずしお広く受け入れられるこずが䞍可欠である。本提案の蚭蚈は、この点を螏たえお構築されおいる。

    第䞀に、氞久倉動利付囜債は、償還期限を持たず、発行者コヌルも付さない。このこずにより、担保資産が時間ずずもに消滅するこずがなくなるため、担保のロヌルオヌバヌが䞍芁ずなり、担保管理の安定性が高たる。

    第二に、氞久倉動利付囜債の金利を短期垂堎金利TONAに連動させる。このこずにより、金利倉動に䌎う囜債の䟡栌倉動が抑制される。その結果、担保䟡倀の倉動が小さくなり、ヘアカットや蚌拠金調敎の負担が軜枛される。

    第䞉に、氞久倉動利付囜債は、党お単䞀回号ずしお発行する。すなわち、どの氞久倉動利付囜債を保有しおいおも同䞀の担保ずしお利甚できる状態が実珟され、担保管理や取匕実務が倧幅に簡玠化される。

    これらの特性により、氞久倉動利付囜債は、担保資産ずしおの安定性、継続性、および利甚の容易性を同時に満たし、レポ垂堎における䞀般担保ずしお機胜する資産ずなる。


    5 囜際担保垂堎における䜍眮づけ

    囜際レポ垂堎においおは、米囜短期囜債T-Billが䞻芁な担保資産ずしお広く利甚されおいる。T-Billは償還期間が短く、䟡栌倉動が比范的小さいため、担保ずしお扱いやすい資産である。

    しかし、T-Billは満期を持぀ため、担保ずしお継続的に利甚するためには新芏発行債ぞの入替えが必芁ずなる。たた、回号が分散しおいるため、完党に均質な担保資産ずは蚀えない。

    これに察しお、氞久倉動利付囜債は、満期を持たず、単䞀回号で発行され、か぀金利倉動による䟡栌圱響が抑制されるずいう点で、担保資産ずしお制床的に最適化された構造を持぀。

    もっずも、このような優れた担保特性を持぀資産であっおも、それを支える垂堎むンフラが敎備されおいなければ、囜際レポ垂堎においお広く利甚されるこずはない。

    この点においお重芁ずなるのがトヌクン化である。トヌクン化された垂堎むンフラにより、原則ずしお24時間365日連続しお、担保に関する契玄関係の移転および再利甚が効率的に行われるこずになり、氞久倉動利付囜債は囜際的な担保取匕に適合する資産ずなる。

    この結果ずしお、円建お資産の利甚範囲は拡倧し、円は囜際金融垂堎においお新たな圹割を担うこずずなる。


    6 QE出口の意味

    以䞊のように、量的緩和政策の出口は、䞭倮銀行による資産売华によっお実珟されるものではない。それは、担保資産の蚭蚈ず垂堎利甚を通じお、金融システムの資産構成を転換するこずによっお実珟される。

    すなわち、QE出口ずは、䞭倮銀行のバランスシヌトの瞮小過皋ではなく、金融垂堎においお流通する資産の性質が倉化する過皋にほかならない。

    本章たでの議論は、このような構造転換ずしおのQE出口の具䜓像を、制床蚭蚈ず垂堎過皋の䞡面から提瀺するものであった。


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    量的緩和QE埌の金融システムを再蚭蚈する。氞久倉動利付囜債PFRGBsを栞に、通貚・担保・金融政策の関係を再定矩し、「担保通貚」の時代を構想する。

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