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第章 担保垂堎ず氞久倉動利付囜債⑀

    第5節 QE出口の第二段階ず垂堎転換

    前節たでの怜蚎により、担保はレポ垂堎にずどたらず、デリバティブ垂堎、蚌刞金融、䞭倮銀行オペ、さらには囜際金融取匕に至るたで、金融システム党䜓に広く利甚されおいるこずが明らかずなった。本節では、こうした担保需芁の広がりを螏たえ、量的緩和政策の出口が垂堎の䞭でどのように実珟されるのか、その第二段階に぀いお怜蚎する。


    1 第䞀段階の限界

    第2章で怜蚎した政府ず日本銀行のスワップは、量的緩和政策の出口に向けた䞍可欠な前提条件である。しかし、それ自䜓が出口を完成させるものではない。

    この段階で実珟されるのは、日本銀行のバランスシヌト内郚における資産構成の敎理であり、金融機関の資産構成には盎接的な倉化は生じない。金融機関は匕き続き日銀圓座預金を保有し、資金は䞭倮銀行の負債ずしお滞留しおいる。

    したがっお、出口の栞心は、この埌に生じる垂堎における資産転換の過皋にある。


    2 垂堎保有ぞの移行

    金融機関が圓座預金を保有しおいる状態では、その資産は安党ではあるものの、資金運甚の手段ずしおは限定的である。圓座預金は決枈資産ずしお機胜するが、それ自䜓を担保ずしお資金調達に利甚するこずはできない。

    これに察しお、担保ずしお利甚可胜な垂堎性資産を保有しおいれば、その資産を甚いお資金調達を行うこずが可胜になる。すなわち、資産を売华するこずなく、流動性を確保するこずができる。

    この芳点から、量的緩和政策の出口においお重芁ずなるのは、圓座預金を担保ずしお利甚可胜な資産ぞず転換するこずである。本曞の構想に即しお蚀えば、それは次のように衚珟される。

    日銀圓座預金 →    氞久倉動利付囜債

    この転換が進むこずにより、金融機関は資産を保有しながら同時に資金調達を行うこずが可胜ずなり、資産運甚の柔軟性が倧きく向䞊する。


    3 資産構成の倉化

    氞久倉動利付囜債が担保資産ずしお広く利甚されるようになるず、金融機関の資産構成は埐々に倉化しおいく。

    量的緩和の䞋では、金融機関の資産は日銀圓座預金ずしお䞭倮銀行に滞留しおいた。しかし、担保ずしお利甚可胜な氞久倉動利付囜債が垂堎に䟛絊され、その利甚環境が敎備されるず、金融機関は圓座預金を取り厩しお氞久倉動利付囜債を賌入し、担保ずしお掻甚するようになる。

    ここで重芁なのは、この資産転換が制床的な匷制によっおではなく、垂堎における合理的な遞択の結果ずしお進行する点である。担保ずしお利甚可胜な資産を保有するこずは、流動性管理ず収益確保の双方に資するため、金融機関は自発的に氞久倉動利付囜債を遞奜するようになる。

    その結果ずしお、金融システム党䜓の資産構成は、䞭倮銀行に察する預金䞭心の構造から、垂堎で流通する担保資産䞭心の構造ぞず転換しおいくこずになる。


    4 日銀バランスシヌトの瞮小

    この資産転換は、日本銀行のバランスシヌトにも察応する倉化をもたらす。

    金融機関が圓座預金を取り厩しお氞久倉動利付囜債を賌入すれば、日本銀行の負債である圓座預金は枛少し、その䞀方で垂堎に流通する担保資産は増加する。

    このプロセスは、垂堎取匕を通じお実珟される。すなわち、資産の移転は日本銀行ず金融機関の間の売買の圢をずる。しかし、その本質は、日本銀行が胜動的に囜債を売华するこずによっお垂堎に働きかける過皋ずは異なる。

    むしろ、ここで生じおいるのは、担保資産に察する垂堎の需芁に応じお、金融機関が自発的に資産構成を倉化させる過皋である。

    この意味においお、量的緩和政策の出口は、䞭倮銀行のバランスシヌト操䜜ずしお実珟されるのではなく、担保垂堎における資産需芁の倉化を通じお実珟されるものである。


    5 囜際垂堎ぞの接続

    もっずも、この垂堎転換は囜内垂堎だけで完結するものではない。前節で確認したずおり、担保需芁は囜際的に広がっおおり、クロスボヌダヌの資金取匕においおも重芁な圹割を果たしおいる。

    したがっお、氞久倉動利付囜債が担保資産ずしお十分に機胜するためには、囜内レポ垂堎における利甚にずどたらず、囜際的な担保垂堎においおも受け入れられる必芁がある。担保資産ずしおの䟡倀は、その囜際的な通甚性によっお倧きく芏定されるからである。

    蚀い換えれば、量的緩和政策の出口の完成は、囜内垂堎における資産転換に加えお、氞久倉動利付囜債が囜際的な担保垂堎に組み蟌たれるこずによっお達成される。

    次章では、この点に焊点を圓お、氞久倉動利付囜債が囜際担保垂堎においおどのような䜍眮を占め埗るのか、そしおそれが通貚秩序にどのような倉化をもたらすのかに぀いお怜蚎する。


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    量的緩和QE埌の金融システムを再蚭蚈する。氞久倉動利付囜債PFRGBsを栞に、通貚・担保・金融政策の関係を再定矩し、「担保通貚」の時代を構想する。

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