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賃貸バトルが炸裂!フランスで2回目の引っ越しが決まるまで

    フーコーアンナ

    理想的な住まいとの出会いって本当に縁だと思う。

    2023年の冬、私は北海道からフランスの首都圏に移住しました。今は夫とふたりでパリ市内から少し離れた町に住んでいます。

    移住したての頃は、夫の仕事の都合で急いで住居を決めなくてはいけませんでした。追い込まれたらやるしかない。ふたりで力を合わせて物件探しと内見を集中的にこなし、1週間で賃貸アパートの契約にこぎつけました。

    でも、短期間で物件を見つけないといけない状況では、やっぱり選択肢が限られてくる。だから、今のアパートには不便な点がたくさんあります。

    25平米のワンルームだから、限られたスペースでやりくりをしないといけない。キッチンのシンク下以外は、備え付けの収納もほぼなし。しかも、部屋の形がヘンテコな三角形だから、家具の配置にひと苦労。全体的に古びているから、壁のペンキがはがれてきている部分もある。それにアパートが屋根のすぐ下にあるから、夏場は熱がこもるし、天井の一部が傾いている。

    アパート周辺の環境も正直あまり心地よくはない。町の中心部を通る道路沿いに住んでいるので、深夜まで車が通るし、近くの飲食店からタバコや料理の匂いがただよう。

    だから、引っ越しをして数か月も経たないうちに次の引っ越し先を意識するようになりました。でも「引っ越したいよね~」と言い続けるだけではなにも叶わない。「根気よく探していこう」と決めて、月に数回は物件サイトを眺めるようになりました。

    だけど、パリ近郊ではいつも賃貸物件のバトルが繰り広げられています。

    人口密度が高いところって、家賃の相場がめちゃくちゃ高いわりに入居を希望している人が多い。なので、率先して家探しをしたって、すぐには自分たちの予算やニーズに合ったものが見つかるわけでもない。

    いい感じのところが見つかっても、そこからは完全な運試し。パリ近郊では、ひとつの物件に対して100件以上の問い合わせが殺到することもざらにあるらしい。だから、自分たちが選ばれる確率はそう高くない。内見に呼ばれるだけでも結構ラッキー。

    そんなこともあってか、引っ越し先が決まるまで1年以上かかってしまいました。でも、次のアパートは本当に文句なし。またまたコンパクトなワンルームだけど、いざ訪れてみると「いい雰囲気だね!」とすぐに気に入りました。

    きれいにリノベーションされていて、バスルームもよいコンディション。キッチンのカウンタースペースが広めで、オーブン付き。北西向きの窓のすぐ前には木があって、床が木材のフローリングであることも好印象でした。内見したときは、30℃近くの暑い日だったのにもかかわらず、アパートの中は涼しかったのもよかったです。

    でも、一番のポイントは立地のよさ。駅や商店街に近いのに緑豊かで静か。そして、夫の職場まで徒歩数分で行ける距離。

    「今すぐにでも住みたいです!」

    そう言って、大家さんの書類審査を待つこと数日。夫も私もフリーランスであることやまだ在仏歴が短いことなど、賃貸するにはかなり不利な条件で挑みました。それでも自分たちが選ばれたことは、やっぱり縁があったからだと感じています。内見のときに大家さんのご夫婦と意気投合したこともプラスに働いたかなと思っています。

    そして今日、ついに賃貸借契約を交わしてきました!

    いえーい!

    入居日は8月1日の予定なので、これからの1か月間はゆっくり引っ越しの準備をしていこうと思っています。本当に楽しみ!

     
     
     
    セーヌ川のほとりで暮らす28歳。部屋づくり・余白づくり・暮らしづくりについて書いています。だれもが「おうちが一番好き」と言える世界を見たいから、研究職をやめてインテリアデザイナーになりました。

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