
「まじか ホンマ昔ばなし③ 〜大学生編〜」
むずかしいことは、いったん置いといて。 「まじかなおおバカ」は、今日も自由を謳歌しています・・・
まじか ホンマ昔ばなし
【第二十七話】
むか~し、むかし、あるところに、他の県の国立大学に、親友たちと一緒に合格した子がおったそうな。
その子は、親友の1人と、大好きな天体観測ができる「地学研究部」に入ろうと、
いろんなサークルが入っている「サークル棟」に行き、ノックした後、ドアを開けようとしたところ、
中から4~5人の人がドドドっと出てきて、1歩も入れないまま押し出され、
「お前、なんや?」と聞かれたので
「え、え~と、地学研究部に入りたいんですが・・・」と言うと、
「お前、麻雀できる?」と聞かれ、
「いや、できませんけど・・・」と答えると、
「まあ、いい。 教えるから、ちょっとこい」と言われ、
言われるがままにその中の1人(先輩)の部屋に連れていかれました。
先輩 「オレが後ろで教えてやる。あ、うちの部は賭けるの厳禁だから心配するな」
と、いきなり座らされる羽目に・・・
先輩 「3個ずつの組をつくればいいから!」
という雑な教えで始まった半荘の2局目、
わりと順調に「3個ずつの組」ができていく様子をみていた先輩は、
3個の組ができるごとに
先輩 「お?」「お!」「おぉ!」といい、
先輩 「テンパったら、即リーチやぞ!」と言ったので、
その子「じゃぁ、リーチ・・・」
他の先輩方が
先輩方「なんか怖いなぁ・・・」
といいつつ、回ってきたツモの時、
その子「あ、あがった・・・えーと・・・
リーチ・・・一発・・・ツモ・・・でいいんですか、先輩?」
先輩 「それ、四暗刻やん!」
先輩方「マジかー!!!」
まじか ホンマ昔ばなし
【第二十八話】
むか~し、むかし、あるところに、地学研究部というサークルに入った大学生がおったそうな。
そのサークルでは、夏休みに、毎年決まった場所で、自由参加の「夏季合宿」をしていたそうな。
ある先輩のツテでチョー極安で泊まれる場所があり、最長30泊、いつでも参加自由という合宿だったそうな。
ところで、その「地学研究部」には、天体観測メインの「天文班」と、地質調査メインの「地質班」があり、
活動の中には登山もあり、その登山には「気軽に行けるコース」と「熱闘地質コース」というのがあったそうな。
ただ、「行かない」という選択もあり、ある日1人の先輩とその子だけが「行かない」と言って、残ったそうな。
残ったはいいものの、山の中ではすることもなく、あまりに暇なので、2人で麻雀をすることにしたそうな。
でも、2人麻雀だと、牌の種類を減らすと寂しいし、減らさないとすぐにあがれてしまう・・・
そこでその先輩が、
「牌は全部使って、『役満縛り』でやろう」
「2人しかいないから、『ロン』でも『ツモ』でも点数変わらんし」と言い出し、
朝から夕方まで、2人で、ただただ「役満」だけを狙う麻雀を続けたけど、
なかなか「役満」は作れずに流れつづけ、流れるたびに、ひたすら
2人だけで「洗牌(牌を混ぜる)」しては「牌山(牌を積む)」方がたいへんだったそうな。
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【第二十九話】
大学1年のその子は、毎週土曜日の夕方から、徹夜でパン工場でのバイトをしていたそうな。
そのバイト先には食堂があり、勤務前と後の2回、無料・食べ放題で食事を出してくれていたそうな。
ある日、バイトを終えたその子は、日曜の朝7時帰り着くなり、深い眠りに落ちていったそうな。
ふと目が覚めて時計をみると、まだ午前10時。
「あぁ、まだ3時間しか経ってないのか。それにしちゃあお腹がすいたなぁ・・・」
と空腹感を感じたその子は、まだコンビニも少ない時代、
「日曜日だから、どこのお店が開いてたかなぁ・・・」
と、とりあえず食べ物を買いに出かけたすそうな。
「そういえば、大学の向こう側にスーパーがあったなぁ」
と思い出したその子が、大学の中を通ってそのスーパーに行こうとしたところ、
偶然、学内を歩いている同級生を見かけました。
日曜日に会うなんてめずらしいなぁ・・・
と思いつつ声をかけると、その同級生が
同級生「お前、1限目の必修科目休んで、何してんの?」
その子「へ? 今日日曜やろ?」
同級生「は? 今日月曜やん!」
その子「は???」
バイトから帰ったその子は、みごとに27時間、爆睡していたそうな。
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【第三十話】
大学1年のその子は、家賃を安く抑えるために、
下に住んでいる大家さんが貸している2階の部屋を間借りしていたそうな。
2階に部屋は5つあり、トイレ・洗面兼流し台・冷蔵庫は共同で、もちろん風呂は無し。
その子の部屋は4畳半と1畳分の板の間と半畳の押し入れという作りで、
その子の親友も、別の部屋を借りていたそうな。
洗面兼流し台といっても「蛇口が2つのタイル張り」があるだけで、
しかも料理したことのないその子は、部屋に「カセットコンロ」を置いたそうな。
ある日の夕方、とてもいい匂いが漂ってきたので、
「なんだろう?」
と思い、匂いの元を探すと、それはその親友の部屋からしていたそうな。
ノックしてドアをあけると、そこにはテーブルに土鍋を置いて料理している親友が。
それだけならまだしも、その親友の後ろには、
「プロパンガスの、でっかいボンベ」が置かれており、
テーブル上のコンロへとガスのホースが・・・
その子「それ・・・どうしたん?」
親友 「あぁこれ? 契約して置いてもらった。大家さんOKって」
「いま、もつ鍋つくってるとこ」
その子「・・・(マジか、こいつはホント)・・・」
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【第三十一話】
大学2年となり、地学研究部の後輩もできたその子は、
ある日の夕方、男子の後輩から、
後輩 「先輩、いいビデオがあるんですよ、見に来ませんか」
といわれ、喜び勇んで後輩の家に行ってみると、
後輩 「先輩、やっぱり、まずはこのビデオですよ!」
と言われ、ワクワクしながら画面を見ていると・・・
画面に「1985年 ボディビル世界大会」の文字が・・・
そして、次々と流れる「ボディービルダー達のオンステージ」
さらに、それに合わせて解説してくれる後輩
後輩 「この選手は、●●筋の鍛え方が凄いんですよ!」
後輩 「この選手は、このポーズが得意なんですよ!」
後輩 「この選手は上半身の筋肉が凄いんですよ! ただ、下半身がちょっとね~」
後輩 「こっちのビデオは、シュワちゃんが世界チャンピオンになった時のですよ!」
後輩 「これこれ、やっぱりこの時のシュワルツェネッガーの筋肉、すごいですよね!」
その子「・・・」
最後まで「帰るから」と言い出せなかったその子は、
翌朝まで、延々と10本以上の
「男性オンリーのボディビルのビデオ」
を見せられ続けたそうな。
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【第三十二話】
大学3年の時、その子はサークル仲間のつながりで、
自分の所属する学科とは別の学科の、
とある研究室に出入りしていたそうな。
その研究室の助手の先生と仲良くなったその子は、
その助手の先生の部屋にも出入りし、
先生の実験につきあったり、論文の手伝いをしたり、
時には、2人で呑みに行ったりしていたそうな。
ある日、先生が「屋台に呑みに行かん?」と言うので、
2人で、その先生の行きつけの屋台に、
夕方5時の開店から呑みに行ったそうな。
屋台は狭いけど、その分知らない人との距離も近く、
誰とでも、吞みながら気軽に話せる楽しい呑み屋。
その日も1時間も経たずに、知らない中年の方から
中年の方「学生さん?」
と声を掛けられ、話しているうちに、
中年の方「何呑んでんの? 焼酎のお湯割りか。
大将、2人に同じ飲み物出してやって!」
となり、最後には
中年の方「大将、帰るからお勘定!この2人の分も、全部ね!」
さすがに断ったのですが、
中年の方「いいから、いいから! 気にすんな!」
ということに。
その後、今度は出張で来たという会社員4人組がきて、
会社員「何呑んでんの? 焼酎のお湯割り?
2人に同じ飲み物出してやって!」
となり、その中の若い女性社員の方を指さして、
会社員「こいつ、彼氏もいなくてさぁ・・・
俺たち●●ホテルに泊まってて、
彼女は●●●号室だから、
あとで行ってやって!」
というと、今度はその女性社員の方が
女性社員「聞いてくださいよ~! 酷いんですよ!
この人達と出張に来て、夜ホテルの廊下に出ると
みんな、大音量で同じ有料チャンネル見てて!」
で、結局、
会社員「帰るからお勘定!この2人の分も、全部ね!」
これも、さすがに断ったのですが、
会社員「いいから、いいから! 後で部屋に行ってやって!(笑)」
その後も、高齢者の方々や、別の知らない常連さんにオゴられまくり、
開店の夕方5時から閉店の早朝5時まで、
呑み食いした分、全て奢ってもらい、1円も払わずに帰ったそうな。
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【第三十三話】
大学3年のある時、その子がまた別の学科の仲の良い助手の先生の部屋で、
その先生の論文の手伝いをしていた時、その先生が
先生 「そうそう、後期の実験の講義の実験書(プリント)を
作らないといけないんだけど・・・
暇なら作ってくれん?」
と言ったので、
その子「え? 俺が?
いゃいゃ、そもそも俺学生やし・・・しかも別の学科の」
と言うと、
先生 「大丈夫、大丈夫! 内容は、去年のをちょっと変えればいいから」
と言われ、講義の実験書(プリント)と模範解答をつくるはめに・・・
なんとかかんとか作って見てもらったところ、
先生 「うん、いいねぇ。 じゃあ、講義も頼むわ!」
その子「いゃいゃ、さすがにそれは・・・」
先生 「大丈夫、大丈夫! ほら、うちの学科、1学年10人しかおらんし、
受講する生徒みんなのこと知ってるやろ?」
その子「いゃ、まぁ、みんな知ってるけど・・・」
先生 「講義の最初に俺からも言うし、何かあったら言ってくれればいいから!」
と押し切られて1週間後
その子「その実験の講義を調べたら、私の学科の単位にできるんだけど、
もちろん、私も受講していいんですよね?」
先生「うん、もちろんいいよ」
ということで、なぜか他学科の実験の講義で、
「講師」をしながら「受講する」という謎の状態になったそうな。
ただ、「実験内容」も「実験結果」も「模範解答」も自分が作ってるから、
チョー楽勝で、単位をもらえたそうな。(当たり前)
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十四話】
その子が大学3年の時でした。
その頃は、もちろんインターネットや携帯電話などなく、
家に固定電話をひくにも、NTTの加入権(72,000円)が必要だったので、
その子は電話ももっていませんでした。
別の学科に入り浸って、自分の学科にはほとんど出席してなかったとき、
ばったり会った同級生から、
同級生「お前、掲示板見た?」
その子「いいや。何で?」
同級生「張り紙されてたで」
と言うので、何だろうと思いつつ慌てて見に行くと、掲示板には
「3年の●●君、実家に電話してください」
と、でかでかと張り紙されてたそうな。
何があったのかと思い、慌てて電話すると、
母親 「いや、用事はないけど、ずっと連絡がないから」と。
その子「いや、それは悪かったけど、張り紙はやめて」
というと、次は「電報」を送ってきたそうな。
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十五話】
その子が大学3年の時でした。
その頃、NHKさんは、
NHK「TVを持っている場合は、『受信契約』が必要です」
と、年配の方が家に訪問してきて、契約を迫ってきていましたが、
TVを持っていなかったその子は、正直に
その子「TVは持っていませんので・・・」
NHK「そうですか・・・」
というやり取りを繰り返していました。
ある日、スーツを着た40歳台くらいのNHKの方が2人来たのですが、
NHK「TVを持っている場合は、『受信契約』が必要です」
その子「TVは持っていませんので・・・」
といつものように答えると、
NHK「そうですか・・・
お部屋の中、調べますよ!
押し入れの中まで調べますよ!」
と堂々と言うので、
その子「はい、どうぞおあがり下さい」と応じ、
「ちなみに、押し入れはここです」
と押し入れの戸も開けてあげました。
すると、調べ終わって、TVが無い事を確認したNHKの方2人が、
NHK「誠に申し訳ございませんでした!」
と深々と頭を下げ、バツが悪そうに帰って行ったそうな。
そしてそれ以降、二度とNHKの方が来ることはなかったそうな。
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十六話】
その子が大学3年の時、とても仲の良い友人が、
時給が高く、安定したバイトを紹介してくれました。
そのおかげで生活に少し余裕がでてきたその子は、
当時でも珍しい、築35年の平屋、風呂なし、洗濯機共用で、
トイレも共同(しかも水洗じゃない、ぼっとん便所)に住んでいたため、
「大学最後の1年くらい、普通のアパートに住みたいなぁ・・・」」
と思い、引っ越すことにしました。
別の友人たちに話すと、普通の学生向けアパートに住んでいた友人2人が、
友人達「俺たちも、引っ越そうかと思ってるんだよね~」
と言うので、
その子「じゃあ、ワゴン車をレンタルして、同じ日に引っ越しする?」
と言い、自分たちで引っ越しする事にしました。
そして引っ越し前日までにワゴン車の予約とそれぞれの荷造りを終えた彼らは、
友人達「どういう順番にする?」という話になったため、
その子「俺の今の部屋だけ場所が離れてるから、俺のは最後でいいよ」
と言い、2人の友人の引っ越しから始めました。
ところが、友人の引っ越しに思ったより時間がかかり、
最後のその子の部屋の引っ越しが始められたのは、
「深夜の2時」
ワゴン車は1日(24時間)しかレンタルしていなかったので、
どうしてもやらないといけませんでした。
3人とも、疲れた体に鞭打って、その子の部屋の荷物を搬出していた時、
ふと思ったそうな。
その子「これって・・・まるで『夜逃げ』じゃね?」
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十七話】
その子は、大学4年になっても別の学科に入り浸っていました。
そして、その子の1年後輩の中の1人の女子が、なぜかなついてきて、
一緒に部屋でお酒を呑んだりしていました。
ただ、その娘には「彼氏」がいて、それも知っている男性だったので、
必ず3人以上で飲むようにしていました。
部屋で呑む回数が増え、面倒くさかったので合鍵を渡していたのですが、
ある日、徹夜のバイトが明けて帰ると、玄関に女性ものの靴があったので、
「あぁ、来てんのか」と思いつつ部屋の中に入ると・・・
その女子が、ベッドでうつ伏せになって眠っていたのですが・・・
「スカートがめくれて、パンツ丸見え状態」でした。
これには、さすがに理性を保ってきたその子も
「これは、もうさすがに・・・」
と思い、そ~~~っと、ベッドに近づき、音をたてないようにしながら、
ベッドの脇にある押し入れを開けて、ステンレス製の布団叩きを出すと、
心の中で(せーのっ)と叫び、上段の構えから、丸見えのパンツめがけて
「バッッッチーン」
女子 「いっっった~~~い!! なに??? なに???」
その子「お前、ホント、いぃかげんにせえよ!!!」
女子 「え~~~ん(泣) ごめんなさ~い!!!」
そして2日後、
女子 「昨日、彼氏に思いっきり笑われた・・・」
その子「どしたん?」
女子 「彼氏にお尻見られて『お前、このミミズ腫れ、どうしたん?』
って聞かれたから、『●●さんにやられた・・・』」
彼氏 (爆笑)
ちなみに、その布団叩きはとても重く、その先端は「関取の手形」を
縁取りしたような形だったため、
うら若き女性のお尻に、でっかい手形のミミズ腫れができていたそうです。
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十八話】
その子が大学4年の卒業間近になった、2月のある日曜日の朝、
いつものように、徹夜のバイトを終え、バイクで帰っていた時の事。
雲ひとつない青空と、「帰ったら寝れる」という解放感から、
気持ちよくバイクをはしらせていたそうな。
ただ、その帰り道には、鬼門ともいえる5連続の信号機があり、
それさえクリアすれば、そこからしばらくは信号機のない道だったため、
速く帰って寝たかったその子は、ついついアクセルを開けてしまい、
ふとミラーを見ると、後ろで赤いランプを回している白いバイクがいたそうな。
それまで捕まったことがなかったその子も、仕方なくバイクを停めると、
白いバイクの人が近づいてきて、
白バイ「免許証みせて」
といわれたので、その子がバッグの中をさがすと・・・
その子「あれ? 免許証がない・・・」
白バイ「え? じゃあ、何か名前と住所がわかるものないの?」
と言われ、必死にバッグの中を探したあげく、唯一見つかったものを取り出すと
その子「これしかないんですが・・・奨学金の借用書・・・」
それは、卒業前に、「確かに奨学金を借り入れました」という書類でした。
白バイ「奨学金も、仕送りももらって、何のバイトしてたの?」
その子「いえ、貧しくて仕送りがもらえないので、2か所から奨学金を借りてて、
あとは救急医療の医療事務のバイトで、さっきまで救急対応してました」
白バイ「・・・ちょっと、こっち来てくれる?」
その子「はい」
というと、白いバイクの所に連れていかれ、測定したメーターを見せられたのですが、
白バイ「・・・俺は君のような子にキップをきれない・・・
・・・今日は『警告』にしとくから気を付けて帰りなさい・・・」
その子は、雲1つない青空のもと、とてもいい気持で家に帰ったそうな。
まじか ホンマ昔ばなし
【第三十九話】
いよいよ大学を卒業して就職することになったその子は、会社から
「3月29日の17時までに、配属先の支店に●●の書類を提出すること」
という通知をもらっていたそうな。
なんだかんだで卒業式の日も、入り浸っていた別の学科の研究室で昼から酒を飲み、
明け方まで飲み明かしたその子が目を覚ましたのは、
「3月29日のお昼前」
ただ、配属先の支店が実家の近くで、支店の場所も知っていたその子は、
「まぁ、17時までって書いてるし、慌てる必要ないな・・・」
「ただ、念のため、上(高速道路)使うか・・・」
と考え、残していた最低限の荷物をバイクの後ろに積んで、支店に向かう事にしたそうな。
高速のインターまで向かいながら、
「あぁ、学生生活もこれで終わりかぁ・・・」
「バカな事できるもの、これが最後かなぁ・・・」
と思いつつ高速にのり、走りながら
「そうだ! 最後に、最高速アタックしてみるか! 時間も短縮できるし!」
と思い、途中までしか開通していないため交通量がほとんどない高速の途中で・・・
メーターは完全に振り切り、ものすごい風圧と、急速に狭くなる視野角・・・
先に見えるトンネルの入り口は、
「ほんとに、あそこに入れるのか?」
と言うほど小さく・・・
結局、60kmの高速区間を22分30秒かからずに走り終えたそうな。
ただ一般道は片側1車線で、トラックなども多く、
「あぁ、これじゃぁ着くのは16時頃か・・・
実家に帰って着替える時間はないなぁ・・・」
と思った彼が、そのまま支店長もいる配属先支店のビルの玄関前にバイクを乗り付け、
いつもの癖で、派手に1度空ぶかししてエンジンを切ったところ、
玄関のわきに立ってたスーツ姿の方が
スーツ「君、もしかして●●君?」
その子「はい、そうですが?」
スーツ「人事担当の〇〇です。よかったぁ! 来ないのかと思ったよ! 実家にまで何度も電話したんだよ!」
その子「はぁ・・・いゃ・・・17時までって書いてあったので・・・」
スーツ「いや、普通、こんな大事な書類、前日までに出すでしょ!」
その子「はぁ・・・(知らんし! じゃぁ、そう書けや!)」
スーツ「じゃぁ、入社手続きするから、こっちに来て・・・」
と会議室につれていかれながら、
スーツ「入社手続きに、私服で、しかもバイクで乗り付ける子、初めてだわ・・・」
とブツブツ言われつつも、全く気にしなかったその子だったそうな。
そうして、「まじかなおおばか」は、真面目な社会人に・・・なれるわけありません!
「まじか ホンマ昔ばなし④ 〜社会人編〜」
いつか時間ができたら、書いてみたいと思います。