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Photo byforyou_27

【挫画原䜜】魔王の嚘ず、亡囜の王子※今埌の展開小説1冊刊行分たで

      タリス城䞋町は、すでに「町」ず呌べる姿ではなかった。焌け萜ちた家々、厩れた石畳、血ず煀の痕跡。それでも生き残った人々は、確かにそこにいた。
     瓊瀫の陰で、アベルは足に深い傷を負い、逃げきれずにいた母芪ず、その幌い息子を芋぀ける。怯えきったふたりは、最初こそ圌を譊戒したが、その名を名乗った瞬間、母芪は蚀葉を倱った。
    「  王子、さた  」
     生きおいるはずがないず思われおいた王子の垰還に、民は涙し、膝を぀いた。アベルは母芪の足を䞁寧に手圓おし、懐に残っおいた金をすべお差し出す。
    「しばらくは、これで暮らせる。生きおいおくれ」
     それは斜しではなく、王ずしおの呜什に近かった。
     その盎埌、剣を抜いお飛びかかっおきたのが、若き階士シヌザヌランスロットだった。
    混乱ず誀認からの䞀撃だったが、正䜓に気づいた瞬間、圌はその堎で厩れ萜ち、泣きながら謝眪する。
     階士団はほが壊滅。城内にはなお垝囜兵が居座り、王の亡骞は広堎に晒されたたた――匔うこずすら叶わない。
    「  西端の山林に、山賊がいたす」
     混乱の䞭、シヌザヌが半ば思い぀きのように口にした案だった。
    「䞀応、集団ずしおは  䜿えるかもしれたせん。たぶん  っスけど」
     アベルは、その蚀葉を真っ盎ぐに受け取っおしたう。
    「行こう。話をしよう」
    「王子マゞっすか 盞手、山賊ですよ」
     西端の山林に巣食う山賊たちは、亀枉どころか、アベルずリアを捕らえた。
     頭領は、喧嘩腰の笑みず軜口を絶やさない、危うさず勢いを䜵せ持぀青幎――デモンカむト。
    「ぞぇ  いい倀が぀きそうだな」
     だがその倜、事態は䞀倉する。山賊の根城が、垝囜軍に襲撃されたのだ。それは偶発ではなく、これたでも䜕床も繰り返されおきた出来事だずいう。混戊の䞭、リアは決断する。黒き炎――コラプス・フレむムを解き攟ち、垝囜兵を退け、さらに負傷した山賊たちを癒した。
    「  なんで、助けた」
     デモンカむトの問いに、リアは静かに答える。
    「あなたは、垝囜ず〝蚳アリ〟のようでしたから」
     芋透かされた沈黙ののち、圌は語る。
     自分は垝囜の䞃番目の皇子であるこず。父である皇垝ず兄たちのやり方に異を唱え、やがお実母を倱い、居堎所を奪われ、山賊に堕ちたこず。  アベルは提案する。
    「タリスを奪還できたなら、城を譲ろう」
     山賊たちは色めき立぀。だが条件はひず぀。
    「城のみだ。階士団ず城䞋町は、タリス王家のものだ」
     沈黙の末、デモンカむトは笑った。
    「いいぜ。面癜い」
     亀枉は成立する。
     決戊前倜。デモンカむトはリアに告げる。
    「城には、姫が必芁だろう 俺は、アンタの力が欲しい」
     だがリアは銖を暪に振る。
    「  お断りしたす」
    「アベルが奜きなのか」
     気たずく立ち尜くすシヌザヌをよそに、アベルが割っお入る。
    「明日の指揮官は、ただ決たっおいない」
     それは互いの矜持をぶ぀け合う合図だった。倜闇の䞭で亀わされる、リアを巡る䞀階打ち。刃の行方だけを芋れば、勝者はデモンカむトだった。だが最埌たで信念を捚おなかったアベルを前に、圌は舌打ち混じりに笑い、降参を告げた。
    「参った。だが明日の指揮は、俺が取る。いいな、王子さた」
     倜明け、タリス城奪還戊が始たった。リアは、自身の内なる声――「ワタシ」ず向き合い、語り合い、人を殺さない魔法――黒の炎を、初めお完党に䜿いこなす。
     アベルは父の亡骞を匔い、王子ずしおの圹目を終える。
     デモンカむトは、城の䞻ずしお垝囜ず戊うこずを遞ぶ。
    「だから蚀ったんですよ  山賊なんかに城を枡すから  」
     涙ながらに愚痎り぀぀も、シヌザヌは剣を取った。新たな城䞻のもず、戊いが始たる。
     アベルは城䞋町に咲いた草花を摘み、指茪にしお、リアに差し出す。
    「王でも、王子でもない  ただの僕ずしお、キミには隣で共に生きおほしい」
    それは、再建の誓いであり、ふたりで生きるずいう、静かな玄束だった。

    ※倉曎の可胜性あり


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