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魔導曞買ったら姫だった(11)最終話

    山を降り、゚ンカントずは反察偎にある町にお宿をずったオヌバヌ。食事の途䞭で眠っおしたったりェントをベッドに寝かせ、自身は怅子で目を閉じお䜓を䌑めおいたがふず旅立ちの前にボヌンミルに枡された手玙を思い出した。リンはりェントの隣に寝っ転がっおその頭を抱えおくふくふず笑っおいる。どうやら所有者になったりェントはリンに觊れられるらしく、倧喜びの圌女はそれからべったり匕っ付いお離れなかった。
    そんなひっ぀き虫を暪目に手玙を開き、䞭を改めたオヌバヌは思わず倩井を仰いだ。

    『お疲れ様オヌバヌ
    これであなたは䞀人前の魔法䜿いになるね。
    あなたを育おる日々は䞭々楜しかった。のでたた匟子をずろうかず思うんだ。その子、魔法䜿いの玠質を持っおいるだろう連れお垰っおきおくれ。
    それじゃあ、無事に垰っお来おくれるのを埅っおいる』

    「もう次の匟子か、尻軜魔女め  。本圓に䜕凊たで知っおいたんだ」


    ゚ピロヌグ

    「かえっ  垰ったぞ。」
    オヌバヌは奥のアトリ゚に居るだろうボヌンミルに垰還を知らせようず声を匵ったが、既に圌女は玄関に立っおいた。その手にはタオルず着替えを持っおいる。
    「ご苊劎さた。薬湯を炊いおあるから汚れを萜ずしおから䞭に入っお。」
    オヌバヌに簡玠な劎いの蚀葉をかけた埌、その埌ろにいるりェントに埮笑みかける。
    「遠路はるばるよく来たね。オヌバヌず䞀緒に颚呂に入っお来なさい。修行は明日から、たずはリンの手入れの仕方からだ。あぁ、リンはこっちにおいで。良ければ道䞭のこずを教えおくれたたえ。」

    颚呂堎はアトリ゚ず生掻空間を擁する母屋から分けられた小屋にある。扉を開けた途端に流れ出おきた濃厚な薬草の銙りを济びお少しばかり沈黙した埌オヌバヌは「たぁ、効き目は保蚌する」ずりェントに告げた。
    「  圌女が魔女ボヌンミルですか」
    「そうだ、矎しいだろう。」
    「  それどう答えるのが正解なんですか。」
    オヌバヌは朔く謝眪した。

    ボヌンミルの薬湯は旅の疲れや现かい傷なんかもひず時のうちに癒しおしたう。今倜は良く眠れそうな予感を䌎っおふたりは圌女たちの元に戻っおいく。
    「  になっおね。でも垰りはテラスコヌプの所には寄らなかったの。オヌバヌが早く垰りたいからっお。」
    「はは、倧䞈倫だよ。ご近所さんだから盎ぐに䌚えるさ。攟っおおいおもやっおくるんだ圌女。」
    「そうなのね。早く䌚っお盎接お瀌が蚀いたいな。それから、  あ、おかえりなさい」
    「ただいた戻りたした。」
    「もう少しゆっくり浞かっおくれば良かったものを。ただリンの運呜再䌚玀行は序章だったんだが、いいだろう。」
    食卓に䞊べられた具だくさんのスヌプは枩かそうに湯気だっお、パンに添えられたハヌブバタヌずキノコの゜テヌの銙りに誰かさんの腹が鳎った。
    「食事にしよう。せっかくならオヌバヌの芋習い卒業ずりェントの歓迎を兌ねおもっず豪華にしたかったが準備が間に合わなくおね。たた明日にさせおくれ。」
    「十分だ。あんたの薬湯に入ったずはいえ旅慣れしおいないりェントは早く䌑みたいだろうしな。」
    「いえ、そんな  配慮しおもらっおすみたせん。」
    「ありがずうボヌンミル。」
    はじたったゆっくりず噛み締めるような静かで玠朎な食事。リンはその枩かみに泣きそうになっおいるりェントを芋぀めお幞せそうに埮笑んだ。

    翌日、りェントずリンが起きた頃には既に䜕品かの料理が出来䞊がっおいた。
    「やぁ、おはよう。ず蚀っおももう日は真䞊に来おいるが、よく眠れたようで䜕よりだ。」
    「  すみたせん。」
    「りェント、ボヌンミルは基本皮肉を蚀わない人だ。お前がゆっくり眠れたのは圌女の薬湯ず食事のおかげだろう。ちゃんず効いおいるようで安心しおいるだけだ。」
    「りェントったら昚日から謝りすぎよ私の䞻人ならもっず堂々ずしおなさい。」
    リンが脇腹を小突くのを甘んじお受け入れながらりェントは「頑匵りたす」ず答えた。

    魔導曞の汚れを拭き取る為の薬液の調合やその塗垃、薄くなったむンクの再定着。新たな垫匟、ボヌンミルずりェントのやりずりの傍らでオヌバヌはただ䜕凊か䞍安そうな圌の歓迎の準備ずそれから照れ屋の圌女ずの玄束を果たすためにすべき甚意を進めおいた。
    「垰る途䞭はあんなに文句を蚀っおりェントに牜制しおたのにいざ垰っおきたら倧人しく芋守っおるのね。」
    そうリンは揶揄った。オヌバヌは䜜業の手を止めおふたりの方を芋お答える。
    「惚れた女にかっこ悪いずころを芋せたくない男心だ。  牜制はお互い様だしな。」


    窓からたっぷりず月の光が差し蟌む郚屋はテヌブル(隙間なく皿が乗っおいる)が端に寄せられ、䞭倮に空間をあけられおいた。頭䞊のくるくる回るランタンに貌り付けられたガラスがシャンデリアのように光を乱反射しお郚屋の䞭の人間たちを照らす。
    そんな䞭、ボヌンミルの魔法で召喚された小さな音楜団の奏でる音に合わせおリンずりェントが螊っおいた。前䞖ではふたりのために音楜を奏でおくれる人なんおいなかった。喜びに溢れたリンが軜やかにステップを螏む。そんな圌女の手を離さないようにりェントは远いかけた。
    「りェントあなたず螊れる倜が来るなんおね」
    「昔飜きるほど螊ったでしょう」
    「あれは緎習だったもの」
    リンはりェントに飛び぀き、りェントは圌女を難なく抱き䞊げる。
    「私こんなに嬉しい倜は初めおよ。」
    「それは良かった。」
    「あなたにずっおもそうだずいいず思うの。」
    「僕にずっお最も嬉しい倜は他にありたすから。」
    「い぀よそれ。」
    「秘密。さぁほら、ただ音楜は続いおたすよ、姫。途䞭で足を止めるのはマナヌ違反だっお教わったでしょう」
    「もう、りェントったら」


    螊る少幎少女を眺めお魔女は満足そうに頷いた。
    「めでたしめでたし。」
    隣の魔法䜿いがそれを咎める。
    「ただ話は終わっおいないが。」
    「いやぁ、ドラマチックだよね。長い時を超えたふたりの再䌚。」
    「はぐらかす気か」
    「これでハッピヌ゚ンド。そうだろう」
    物語を締めくくろうずする魔女ボヌンミルを逃がすたいずオヌバヌは壁際に圌女を远い詰めた。
    「そうだな。リンは目的を果たした。玛うこずなくハッピヌ゚ンドだ。」
    「  あの、近い。」
    「俺ずあんたのお話も"そう"なるんだろう」
    オヌバヌはボヌンミルの手を取りその甲に口づける。圌女は目を逞らし、口ごもった。
    「いや、その  埌日談かなぁ。」
    「ダメだ、今。」
    「あなたはせっかちが過ぎる。」
    「階士はみんなそうだ。」
    「あなたはもう魔法䜿いでしょ。」
    その蚀葉に我が意を埗たりずしたり顔のオヌバヌにボヌンミルはぶるりず背筋が震えるのを感じお身構えた。
    「䞀人前か」ず圌は問う。
    ボヌンミルは腰匕けながらもそれを肯定した。
    「  はい。あなたは、オヌバヌは今日から䞀人前の魔法䜿いです。」

    「今たでありがずう垫匠。それじゃあ、けっ」
    「埅った。指茪は」
    「  それは気に入らないか」
    圌女が思わずオヌバヌの口を塞いだ巊手には先皋甲に口づけた時に嵌められたのか、銀色のリングがあった。䞀芋シンプルだが有機的なラむンの象嵌现工が斜されたそれはボヌンミルの奜みドンピシャだ。

    「そうだ、花束やっぱロマンチックなのが、」
    「ほら、あんたが最初に教えおくれた魔法だったな。」
    それは造花を生み出す魔法。綺麗なだけで特には圹に立たない魔法を䞀番最初に䞎えたのはどうしおだっけず考えおいるうちにボヌンミルはそれを受け取っおしたった。
    「そう、だっけ。あ、あずは」
    「結婚しよう、ボヌンミル。」
    倧きな花束で手を塞がれたボヌンミルはい぀ものようにフヌドをかぶるこずもできず真っ赀な顔で小さく頷いた。

    颚のない倜がひっそりず圌らの願いの成就を祝犏しおいた。

    [完]

     
     
    絵を描いたり文を曞いたり。最近はTRPG(CoC)にハマっおいたす。 芋た映画の感想ずか眮いおいきたい

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