
もう君がいない世界で
ただ無力を感じるだけで
何もしたくない日々を過ごして
悲しいだけの時間を生きてきたよ
あれから随分経って
僕は今さらになって
言葉を紡ごうとしてるんだ
遅いかな
僕はいつもそうだよね
弱いから
迷ってばかりだった
時間がかかってしまったけど
君に今も届けたい言葉があるんだ
明かりもつけないままの部屋の中で
心通わせられない寂しい街の中で
君を救えなかった醜い世界の端っこで
一番許せていないのは
今でも自分自身なのかもしれないな
だからあまり上手く笑えていないかも
今日も青いまま
僕は生きているよ
みんなは成長しているのにね
時々やりきれないほど
虚しくなるだけの時間があって
吐き出せない息苦しさを感じるよ
自分の苦痛にも慣れつつあるのが
怖いよ
相も変わらず
世界は残酷なままさ
前よりもっと酷いかも
いや確実にそうだ
恐ろしいほどに
僕らの感覚を狂わせる
黒い世界の真ん中で
僕の言葉を紡ぎ出して
誰かに向かって
風を送りたくて仕方がないんだ
この息苦しさを感じているのは
おそらく僕だけじゃないから
まだやれることがあるって
今さらになって
わかったから
愛は変わらず
僕の真ん中にあって
思ったよりまだ
落ちぶれてもいないようなんだ
何をするべきか
僕の直感が知ってるんだ
僕は同じ誰かに
風を届けることにしたんだ
君に誇れるように
自分の足で歩くことにしたんだ
向かいたい場所に
言い訳せずに
歩いていこうと思ったんだ
僕が愛した君にも
いつか風が届くことを願っているんだ
青いままでいいから
僕は僕のままで生きることにしたんだ
誰とした約束なのかも
忘れてしまうような
僕らの全てを奪ってくる
黒い世界の真ん中で
僕は確かな言葉を生み出していこうと
思ったんだ
やりきれない現実さえも
吹き飛ばすほどの僕の空間を
創ってやろうと思ったんだ
僕の心の叫びの
そのままの風を
君にも届けられるように
道標の君に向かって
まっすぐに歩いていくから
待っていてよ
そしたらさ
いつかまた一緒に
話そうよ
歩きながら
君と僕の風について話そうよ
約束だよ
キラキラの陽の中で
君に会いたいよ
木漏れ日を感じながら
歩こうよ
また笑ってる
君の顔を見せてよ
幸せそうに笑ってる
君の顔を見せてよ
今すぐに会いにいくよ
だから
待ってて
執筆 2026.5.12
【あとがき】
ただの僕の心
君を愛した日々が
夏の肖像
2026.8.4