メインコンテンツへスキップ
見出し画像

続かなかった人間が、“やめない人”になった話

    何かを始めても、続いたことがなかった。
    やる気が出たその日は頑張れるのに、次の日にはもう面倒になる。
    三日坊主どころか、一日で終わることも珍しくなかった。

    「今度こそは」と思うたびに、同じことを繰り返す。
    できない自分に少しずつ慣れていって、気づけば“続かないこと”が当たり前になっていた。

    やめようと思っていたことにも、気づけばまた手を出している。
    帰り道に少しだけ後悔して、それでもまた同じことを繰り返す。
    そんな自分を、どこかで諦めていた。

    そんな自分が、気まぐれで始めたのが筋トレだった。
    正直、これも続くとは思っていなかった。

    きっかけは、本当に些細なものだった。
    「とりあえず一回だけやってみるか」くらいの軽い気持ちだったと思う。

    どうせ続かない。
    そう思っていたから、最初から頑張るつもりもなかった。
    一日一回でもいい。
    できなかったら、それでもいい。

    今までの自分なら「ちゃんとやろう」として、結局やめていた。
    でもその時は、初めて“やめること”を前提に始めた。

    それが、少しだけ違っていた。

    最初の数日は、やったりやらなかったりだった。
    思い出した時に少しやる。それだけだった。

    でも、不思議と“完全にやめる”ことはなかった。
    やらない日があっても、また戻ってくる。

    前みたいに「途切れたから終わり」にはならなかった。

    続いている、というより
    “やめていない”だけだった。

    それでも、少しずつ感覚が変わっていった。

    やるかやらないかで悩む時間が減っていった。
    完璧にやろうとしなくなった。
    できる範囲でやればいいと思えるようになった。

    気づけば、続けること自体が特別なことじゃなくなっていた。

    体が大きく変わったわけじゃない。
    見た目も劇的には変わっていない。

    それでも、ひとつだけはっきり変わったことがある。

    「どうせ自分は続かない」と思わなくなったことだ。

    やる気があるから続くんじゃない。
    強い意志があるから続くんでもない。

    やめなかっただけだ。

    それだけで、人は少しずつ変わっていく。

    昔の自分に戻ることは、たぶん簡単だと思う。
    何もやらなければいいだけだから。

    でも今は、もう少しだけ
    “やめない方”を選べる気がしている。

    変わるって、きっと
    すごいことじゃない。

    やめなかった日が、ひとつずつ積み重なっていく。
    その繰り返しが、いつの間にか自分を変えている。

    今日もまた、
    やめなかった日がひとつ増えた。

     
     
    20歳からパチンコ→借金120万。 いまは返済しながら読書と投資を勉強中の看護師。 最近は本を読む時間が増えました。 リアルな体験とお金のことを書いていきます。

    あなたへのおすすめ