メインコンテンツへスキップ
見出し画像

Yellow Submarine (Songtrack) / The Beatles

    某ブック・〇フにて250円(税抜き)で購入したスーパーサウンド。
    わたしは、ビートルズオリジナルはレコードで英国盤を揃えていますが、その他は実にテキトー。もちろんリミックスCDも持ってますし、なんなら「モノラルBOX」まで持ってたりする。で、これもCDですが、まさか定価で買うつもりもなかったので、ワゴンセール購入で十分でした。

    Yellow Submarine Songtrack   TYCP-60027
     ビートルズのコンピレーション・アルバムになります。ビートルズを主人公にしたアニメ映画『イエロー・サブマリン』のサウンドトラックアルバム。1999年9月13日にリリースされました。1969年1月17日にリリースされた同映画のオリジナルサウンドトラック・アルバム『イエロー・サブマリン』に収録されたビートルズの全楽曲と、映画で使われたその他の曲が収録されています。
     なおGマーティンによるオーケストラの楽曲は収録されていないため、タイトルが示すとおりサウンドトラックではなくソングトラックとなります。同時発売のLPは初版のみイエロー・ヴィニール仕様。なお、映画で使用されたビートルズの楽曲の中で、「A Day in the Life」は未収録です。
     CD発売と前後して、アニメ映画『イエロー・サブマリン』もサウンドの5.1ch化および楽曲等のリミックスや画質の補正などを行い、DVDとしてリリースされました。

     プロデューサーはアビー・ロード・スタジオのエンジニアでもあり、5.1chについての知識もあるピーター・コビンが抜擢されました。1995年に、シニア・エンジニアとしてアビーロード・スタジオに迎えられ、業界では、「彼ならGマーティンの意図をくみながらリミックス出来るだろう」と言われていた人物です。また、このリミックス作業について、ジョージが「スタジオで、リミックスサウンドを聴かせてもらったけど、ほんとにすばらしかった。周囲のどこからでも音が聞こえてくる」と言ったそうです。

     というわけで、全曲でリミックスが行われています。このリミックスについては、当時だいぶ賛否両論があった模様で、「禁断のオリジナルテープに手を入れた。なんてことをしてくれた!」「いやいや、左右泣き別れを是正してくれて、正しいサウンドになった」等々、炎上騒ぎに。ただし、現在はこのリミックスは「オリジナルトラックを使った別の在り方」の位置づけになっているようです。決して本流ではない「ネイキッド」や「ラブ」のようなものになるのでしょうね。

     リミックスなのかリマスターなのか?EMI所有のダビング以前のマスター・テープまでさかのぼり各トラックを同期させることにより、今まで1つのトラックに入っていた各パートの音を分離させ位相や音量等を自由に制御可能になり、音の分離もよくなりました。また、特殊なノイズリダクション・プログラムでのコンピュータ処理によって音のノイズも減らせました。こういった処理を施したトラックをあらためてオリジナルトラックに混ぜたら、これをもって、リマスターとは言えないんじゃ?もはやリミックスでしょ?という感じです。

    リミックス作業の効果というわけで、音質改善のみならず、サウンドデザインの変更されています。有名なところでは・・・。

    「エリナー・リグビー」
    ストリングスはまとめてモノラル・ミックスされていましたが、ここでは弦楽四部がそれぞれ別に定位したステレオミックスに変わっています。また、1966年のオリジナルステレオミックスで、最初のコーラスが終わった後の歌いだしの「Ele...」まで左に定位して被ってしまうというミスが生じていましたが、本作ではボーカルがちゃんと中央に定位しています。
    「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
    ボーカル・トラックがオリジナルでは右チャンネルに固定されていましたが、本アルバムでは中央に変更されています。
    「ノーホェアマン」
    オリジナルは、左右泣き別れであったが、見事なアレンジになっている。リマスターともまた違った聴こえ方がしてすばらしい。
    「オンリー・ア・ノーザンソング」
    従来の作品では、特殊事情により擬似ステレオでの収録だったが、本作ではリアル・ステレオ化されています。

    アニメ映画の方をもう少し掘ってみると。
    このアニメを製作(制作)したのは、アメリカのキング・フィーチャーズ・シンジゲート(King Features Syndicate)社。元々、米国内の新聞に4コママンガをアテンドしていた会社のようです。コミック系のキャラクタのライセンスを持っています。有名なのは「スヌーピー」ですが、これは元々「ピーナッツ」というチャーリーブラウンを主人公とした4コママンガでしたよね。ポパイもこの会社のライセンスです。
    わたしたちの関連でいえば、あの「アニメ・ザ・ビートルズ」※。1964年にアメリカで同社が製作したビートルズを音楽とギャグにちりばめて描くカートゥーンタイプのコメディ・アニメで、全米のABC(土曜日の朝)の「サタデー・モーニング・カートゥーン・ショー」の中で放映されたようです。わたしも、何かで観たような気がしますし、あのキャラデザは結構秀逸ですね。

    ※アイドル的ミュージシャンを描いた子供向けアニメの先駆けとなり、ビートルズの初期から中期のヒット曲(シングル中心だがアルバム曲もあり)を毎回2~3曲は流していた。オリジナルディレクター&アニメーター:Ron Campbell(ロン・キャンベル)。彼は他にもグーフィー、プーさんなどのディズニーアニメーションにも関わっています。

     このKFC社のアル・プロダックス氏がビートルズを主人公としたアニメ映画を思いつき、ブライアンエプスタインと契約を結びました。1967年6月7日には、マスコミ発表もされましたが、じつは5月ごろには合意書にサインされていたようです。この時期は、「Magical Mystery Tour」のプロジェクトも計画されており、テレビ番組とアニメ映画の二本立てで「Sgt.Pepper's~」のその後がリスタートされました。
     ところが、MMTにくらべてアニメの方にはビートルズ自身が気乗りがしなかったようで、脚本家のエリックシーガルとプロダックスは苦労したようです(「黄色い潜水艦」を具現化したのはリンゴのアイデア)。そのうち、エプスタインが亡くなったこともあり、アニメプロジェクトのほうは、ますます投げやりになったようです。結局、映画のサウンドトラック・アルバムは、アルバム「ホワイトアルバム」の発売を優先したビートルズにより二次的な作品と見なされていたため、発売については、こちらも後回しにされました。前回も書きましたが、「出来の悪い曲はアニメ行きだ」だったそう。

    曲の方がいまいちではありましたが、アニメ映画自体は結構高評価だったようです。それで、急遽B面にGマーティンのオーケストラを収録することに。
    記録では、MMTのようにEPタイプでリリースされる計画もあったそうです。レコーディングでは、最初は気合が入っててアニメ用にと「Baby,You're Richman」から始められたそうですが、次第に無気力になっていき、同曲もシングルB面にされたようです。





     
     
    30歳の元銀行員でバツイチです。FP技能士1級と証券アナリスト資格保有。バンドでギター弾いてました。ZEPのライブ音源とビートルズの英国オリジナルレコードを蒐集。効率的市場仮説とインデックス投資と深夜アニメの信奉者。仲良くしてください。

    あなたへのおすすめ