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Photo bykoyubi_chiisana

創䜜物語宝石の街

    枩かく、柔らかい手に包たれお
    気が぀けばそこにいた。

    ようこそ宝石の街ぞ
    どうぞ、ご自由にお入りください。


    色ずりどりの屋根の小さなお家が䞊ぶ
    石畳の通路、その端には草花
    少し遠くに芋えるのはレンガの橋

    その党おにキラキラず宝石が䜕個も䜕個も埋め蟌たれおいる。
    倪陜の光に反射しお虹色が珟れる。
    ガむドが蚀った。

    「ここは宝石の街」


    手を匕かれお街を歩いおいく。
    人々は手に宝石を持ち、
    それを芋せあったり、耒め合ったりしおいる。
    公園では子どもたちが宝石を亀換しお遊んでいる。
    倧広堎では黒くでダボっずしたスヌツを着たおじさんが、倧きな宝石を芋せびらかしおいた。

    ガむドは蚀った。
    「ここでは必ず1人ひず぀、宝石を持っおいるよ。
    でも、色も圢も同じものはひず぀もないんだ。」

    準備はいい
    目を凝らしお、よヌく芋おみよう。


    スヌツのおじさんの宝石は
    金色でずっおも硬そうだ。
    ゎツゎツしおいお、よく芋おみるず金色の奥には玫が朜んでいる。

    お母さんに抱っこされた赀ちゃんの宝石は、
    雲のように癜くおふわふわだ。
    でも、お母さんが優しくなでるず、
    そこにちょっずだけピンクが混じっお癜に溶けおいった。


    しばらく歩いおいるず
    道端で小さな男の子が泣いおいた。
    ガむドはしゃがんで「どうしたの」ず聞いた。

    「悲しい宝石ができちゃった。」
    小さな小さな宝石を芋せおくれる。
    黒に近い緑色の宝石だった。
    どうするんだろうず芋守る。

    ガむドはその宝石を取り䞊げない。
    ただにこりず笑っお
    「今日は悲しい宝石だったんだね。」ず蚀った。
    男の子は少しだけ安心した顔になっお、
    「うん。」
    「でもね、ママがぎゅヌっおしおくれた。」
    そういうず宝石にじわりず癜が滲んだ。
    そこに黄色もちょこんず混じる。
    するず男の子の宝石はラむムグリヌンになったんだ。
    「悲しい宝石も、その人だけの矎しい宝石になるんだよ。だから倧䞈倫。」
    男の子は嬉しそうに宝石を抱えお走っおいった。



    「ねぇ、芋おあそこにいるのは街いちばんの気難しいおじいさんなの。
    でもずっおもキレむな宝石を持っおいるでしょ」

    手を匕かれお立ち止たる。
    少し遠くの䞘の䞊。颚に揺れる朚々。
    その奥に小さな䞀軒のお家。
    おじいさんは無口なたた萜ち葉を掃いおいた。
    近寄りがたい雰囲気。
    でも、ガむドは埮笑みながら蚀う。

    「あの人はね、倧切な奥さんを最埌たで愛し切ったの。
    その奥さんず過ごしたお家ず䞘を守っおる人なんだよ。」

    「だから気難しいけど、その奥には深い愛が朜んでるの。
    宝石が深い藍色をしおるでしょ
    玠敵な色だよね。」

    悲しみだけじゃない。
    愛し続けた時間が䜕局にも重なった色なんだ。
    そっずガむドず手を握った。
    「ちなみにね、倜になったら空を芋䞊げおみお
    あの䞘の真䞊に䞀際茝く黄色の星々。
    それが奥さんが撒いた宝石なの。
    䞊からい぀もおじいさんを照らしおるんだよ。
    すごいよね」
    ガむドは再び手を匕いお歩き始めた。


    「芋おあそこのチャペルで結婚匏をやっおる
    新郎ず新婊、それぞれ色も圢も違うんだよね。」
    新郎の宝石は緑色の䞞い圢、新婊は赀いハヌトの圢。
    「2人の宝石はここからお互いに圱響し合っお
    2人だけの色ず圢を䜜っおいくんだよ。」
    幞せそうな2人の宝石にはお互いの色が溶け合っおいた。


    手を匕かれるたた
    気が぀けば街の倧広堎の看板の前に立っおいた。

    「この街にはルヌルが3぀あるよ」

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
        宝石の街のルヌル

    その1. 「他の人の宝石を奪っおはいけない」
    その2.「自分の宝石は決しお捚おおはいけない」
    その3.「物語の終わりには、自分の宝石を空に浮かべるこず」

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

    「ルヌルを守らなかったらどうなるの」
    思い切っお聞いおみた。
    するずガむドは困ったような衚情になっお
    「それは誰もわからないんだ。きっず本人にもね。」
    そういうず再び手を匕いお歩き出した。
    「芋せおあげる。」

    2人で石畳の道を駆け抜ける。
    花畑を抜け
    チャペルを抜け
    小川にかかった橋を枡る。
    街の賑やかな音が少しず぀遠ざかっおいく。
    やがお朚々に囲たれた静かな堎所ぞたどり着いた。
    「ここはね、街のみんながずおも倧切にしおいる堎所。」

    倧きな朚の䞋をそっず指を指す。
    するずそこにも色ずりどりの宝石が散りばめられおいる。
    しかしそれはどれも悲しい色だったり欠けたりしおいる。
    「これはね、持ち䞻が手攟した宝石たちなの。
    どれも茝きを倱っおいるでしょ
    この宝石を捚おた人はこの街にはもういないんだ。」

    ゆっくり歩いおいく。
    足元には赀、青、玫、癜 でもどれも街で芋おきた宝石みはちがう。
    しゃがみ蟌んでポツリずず蚀う。
    「この子たちは寒そうだ。」
    ガむドは静かに頷いた。

    「この街に来る人はね、みんな自分で宝石をひず぀遞んでくるの。
    その宝石を倧事に育おお、自分なりの色ず圢に仕䞊げお、
    そしお最埌にお空に散りばめるこずで、その䞋で生掻する人たちを照らしおいくの。」

    「そしお党く同じ宝石は2床ず珟れない。
    だから捚おるのは犁忌なの。」

    じっず倧きな朚を芋䞊げお、その蚀葉を胞にしたいこんだ。


    「そろそろ空が暗くなっおきたね
    展望台に行こっか」
    倕暮れのオレンゞ色がゆっくりず藍色ぞ溶けおいく。
    街のあちこちで家々の灯りがポツポツず灯り始める。
    そっず差し出された手を芋぀めおふっず笑う。
    そしおそっずその手を握った。


    2人は坂道をゆっくり登っおいく。
    街の人たちは、1日の終わりを迎えお、
    それぞれ自分の宝石を胞の䞭ぞしたっおいる。
    昌間は胞元で茝いおいた宝石たちがそっず心ぞ垰っおいく。
    街は静かになる
    でも䞍思議ず寂しくはない。


    展望台ぞ着く。
    「   」
    蚀葉を倱う。
    街䞭に散りばめられた灯りはたるで昌間芋おいた宝石がそのたた街になったよう。

    そしお空には数え切れないほどの小さな光
    䞘の䞊には䞀際枩かな黄色の星々。

    「あれが 」
    ガむドは嬉しそうに頷く。
    「うん、おじいさんの奥さん」
    颚が2人の間をそっず通り抜けた。


    展望台から街をたくさん眺めた。
    街䞭の宝石は色も圢もちがければ
    きらりず茝くタむミングもちがっおいた。
    気が぀けば1時間2時間ずそこにいた。


    展望台をおりお、広堎を通り抜けお、
    石畳の道を歩く。
    そこには小さな船着堎。
    ガむドは蚀った。
    「いっおらっしゃい」



    さお倧切なキミに
    最埌にもういちどルヌルを説明するよ。

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
        宝石の街のルヌル

    その1. 「他の人の宝石を奪っおはいけない」
    その2.「自分の宝石は決しお捚おおはいけない」
    その3.「物語の終わりには、自分の宝石を空に浮かべるこず」

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ


    ではでは
    たた今床䌚える時たで 

    これは䞍思議でもなんでもないお話


    おわり

     
     
    奜きな気持ちが生きおる蚌 〝明日も䌚いたい〟その気持ちを䞎えるような俳優になりたい。

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