優しい火傷/散文詩
いつの日か君が言ってくれた
「諦められるのも才能だよ」
その言葉を胸に
いくつもの星をあきらめた
そのたびに君は度胸があると
平坦な顔で笑ってくれた
その顔を見るたびに心がすり減る
君のえくぼはもうないの
君が本当に
渡したかった言葉はなんなんだ
もしかして
僕がさわれる温度まで冷ましてくれたのか
火傷させてくれればよかったのに
一度痛みを覚えさせて
痛みを知らなければ
失敗は抱えられない
だから
君の温度のままの言葉を今くれよ
絶対にまた胸に刻むから
今度は逃げ道なんかにしない
命綱にしてどこまでも行ってくる
そうしたら
君のえくぼに埋まった欠片もいつか拾うよ