
天職なんて探さなくていい。どん底から見つけた「普通でいる勇気」の話
世の中を見渡すと、「好きなことで生きていく」とか「やりたいことを見つけよう」みたいな眩しい言葉が溢れてるよね。
SNSを開けば、みんなキラキラしてて。
それを見るたびに、自分の輪郭がどんどん薄くなっていくような感覚に陥って、苦しくなってる人もいるんじゃないかな。
わかるよ。だって、僕もずっとその暗闇のど真ん中にいたから。
■ 布団の中でやり過ごした2年間
20代の頃、僕は2年くらい実家の部屋から出られなくなった時期があるんだ。いわゆるニートってやつだね。
毎日ゲームをして、昼夜逆転。
外の世界がとにかく怖くて、同世代が社会で頑張ってるのをただ布団の中でやり過ごしてた。
太ってるし、髪も薄くなり始めてたし、足も短い。誰に誇れるものなんて、本当に何一つなかったんだよね。
「自分なんて生きてる価値あるのかな」って、本気で死のうと思ったこともあった。
でもね、僕には死ぬ勇気すらなかったんだ。ただ息をして、親に嘘をついて生きてるだけの、本当のクズだった。
そんな僕が変わったのは、ある日、親父に顔面を蹴り飛ばされたのがきっかけだった。
当時、携帯代すら払えなくて、お母さんがずっと払ってくれてたんだよね。
顔を蹴られた痛みなんかより、こんなクズみたいな僕を見捨てずにいてくれたお母さんへの「申し訳なさ」で、胸がいっぱいになった。
「死ぬ勇気はない。でも、死ぬギリギリまで努力することなら、今の僕にもできるかもしれない」
そう思って、とりあえず地元の郵便局でアルバイトを始めたんだ。
「やりたいこと」なんて探す余裕、全然なかった。ただ、与えられた目の前の仕事を、無我夢中でやるしかなかった。
■ 天職という「幻」から抜け出す
でもね、今ならはっきり言える。
「やりたいこと」なんて、部屋でスマホ見てても絶対に見つからないんだよね。
それって、砂漠のど真ん中で地図だけを広げて「美味しい水が飲みたいなぁ」って言ってるのと同じなんだ。
水脈がどこにあるかなんて、実際にスコップ握って、泥まみれになって掘ってみないと絶対にわからない。
アドラー心理学に「普通であることの勇気」っていう言葉がある。
何者でもない自分、特別な才能がない自分を受け入れること。
言い訳をしないで、地道に汗を流すこと。
それが怖いから、みんな「本当の自分はこんなはずじゃない」って、天職っていう幻に逃げちゃうんだよね。
■ 鏡の向こうの自分を笑わせるために
鏡の向こうの自分を笑わせるためには、まず自分から笑いかけるしかないんだ。
人生を変えるのは、特別な才能なんかじゃない。
「とりあえず、ちょっとだけ外に出てみる」
「とりあえず、目の前のことを一生懸命やってみる」
そんな、ほんの小さな行動だけなんだよね。
一度そのマインドに切り替わると、人生って拍子抜けするくらい簡単に、そして面白く回り始めるよ。
2年間部屋から出られず、自分を心底軽蔑していた僕にできたんだから。
今、暗闇の中でこの文章を読んでるあなたに、できないはずがないんだ。
大丈夫、絶対にできるよ。