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Photo byhoho8888

変人式【毎週ショートショートnote】

    amanatz

    今年の新変人として、私は『変人式』に出席した。

    「本日から皆さんは、変人としての自覚を持って――」

    そんな祝辞を述べられても、私の顔は晴れない。

    「新変人おめでとう」
    「先輩! ありがとうございます」

    憧れの先輩がお祝いに来てくれた。

    「あまり嬉しくなさそうだね」
    「はい。新変人になったといっても、全然、未熟ですし」

    先輩は一流の変人で、私の憧れだ。
    普通とは言えない面も多いが、でも、カッコいい。
    それは、決してブレないから。
    きっと、自分はこうあるべきだと、はっきりイメージがあるからだろう。

    「先輩の隣に並ぶには、まだまだ、変人力が足らないなって」
    「うーん……それなら、さ。『変人』としてだけじゃなく、『恋人』として隣にきてくれないか」
    「えっ」

    それって――

    「一人よりペアのほうが、人間社会に適応しやすそうだなって」

    ああ、やっぱり、先輩は一本芯が通っている。
    常に「人間のふりをして社会に溶け込む任務」が最優先。
    心も、変身姿も、ブレないな。



     
     
     
    三児の父です。 子供たちが成長して、ようやく多少の余裕ができたので、しばらくはリハビリがてら、気楽さを忘れずにつらつら綴っていきたいです。

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