流れ星空港【毎週ショートショートnote】
ずっと昔から語り継がれている
「流れ星空港」
だが、実際に見た者は誰もいない。
そんな空港が地球に来る――
何千年も前の壁画に、
今年の夏、そう記されていた。
天文学者もツチノコ探しの人たちも必死に探し回り、世界中が期待した。
「衝突しないの? アルマゲドン?」
そんな不安な声もあったが、いつまで経っても現れない。
いつしか
「適当な予言だよ」
と、人々は忘れていった。
でも、僕は見つけた。
村の湖の近くで、遠くにキラキラ光るものを見つけ、大急ぎで走った。
けれど、そこに空港はない。
「あれ? どこに……」
「あっ、あった!」
ちっせーーーー!
手のひらに乗るほど小さな、流れ星空港だった。
ちゃんと飛行機も停まっている。
小さい何かが動いている。
覗き込むと、腹巻きした小さいおじさんがたくさんいた。
「えっ?……」
僕に気づいたおじさんたちは、ペコリと頭を下げた。
そして飛行機に乗り込むと、空港ごと飛び去っていった。
本当だったんだ。
見送りながら思った。
……ちっさ〜。
(412文字)
田原 にかさんのお題『流れ星空港』
に参加させていただきました。
いつもありがとうございます😊
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