メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【ゲーム感想_24】星のカービィ 参上! ドロッチェ団

    カービィ本編タイトルの中では数少ない不評に寄った作品ですが、個人的には操作性も難易度も悪いところはなく、普通に楽しく遊べる2Dカービィタイトルの1つという認識です。短く低難易度でお話も軽く更に携帯機と、サックリ遊ぶ条件にこれ以上ないほど合致しているのも嬉しいところ。

    画像
    星の泉と同じエリアクリア形式。
    長時間プレイを要するモードもありません。
    短時間で遊べる作品です。

    発売当時は本編カービィの最新作が長らくリリースされておらず、旧作であるスーパーデラックス(以下、SDX)や『鏡の国の大迷宮』(以下、鏡)の後釜としてはボリュームが少なめ。本編カービィを待ち望んだユーザにとっては期待外れだったのかもわかりません。

    その辺りに乗じて発売当時は色々と難癖付けられたのだと思いますが、そこまで叩かれるほど酷いクオリティではありません。むしろACTとしては良作と呼ぶに十分なクオリティです。そのように感じた理由を私の感想を交えて書き残しておきたいと思います。

    なお私はリアルタイム勢ではなく、2020年以降にシリーズを一気に遊んだ新参者です。ガチ勢側の意見ではないことをご承知おきください。

    ■ライト勢にも遊びやすい低難易度

    個人的にはWii以降のいわゆる「熊崎カービィ」はディスカバリーを除き難易度が高く、ライトユーザには全て遊びきれない難しさのように感じられました。

    その点本作はコピー能力の「トルネイド」が異常に強くほぼ無敵。ボス戦はこれ一本で戦えば負けることはほぼありません。それでもダメならコピーパレットで無敵キャンディを持ちこめば楽勝です。怖いのはメカクラッコの落下ミスぐらいでしょうか。

    画像
    メカクラッコやダークドロッチェは強敵ですが、それでもトルネイドなら楽勝。
    慣れたら封印しないとゲームがつまらなくなるレベルです。

    宝箱を探す謎解きにしても、必要となるコピー能力の大半は同じステージ内で入手が可能。コピーパレットを使えばコピー能力の持越しも可能で、とにかく難易度が低い点が本作の特徴です。
    体力も元から多い上にアイテムによる上限増加がありますし、そもそも回復アイテムを持ち歩けるのでなかなか死にません。

    難易度的には初代カービィの次ぐらいに優しい印象です。ディスカバリーの低難易度モードと同じぐらいにライトユーザに配慮されています。強コピーを使わなければ中盤以降のボスはそこそこ歯ごたえあるので、低難易度に飽きたら頑張ってみるのも良さそうです。

    とはいえ、熊崎カービィの真格闘王をタイムアタックするレベルの方には退屈な難易度ではあります。ラスボスは超絶弱いですし裏ボスも不在。強いといわれるメカクラッコやダークドロッチェも上級者を楽しませられるほどではありませんし。あくまでライトユーザ目線で楽しいカービィです。

    ■通常ステージも普通に楽しい

    ザコ・ステージ・ボスのいずれも作りが雑と指摘される方もいらっしゃいますが、個人的にはよくわかりませんでした。

    『星の泉の物語』(以下、星の泉)あたりと比べても、2Dカービィとしての面白さはちゃんと担保できていたように思います。個人的にはスターアライズやロボボプラネットよりも楽しく遊べました。

    SDXから技が減ってしまったコピー能力は沢山ありますが、前作の鏡と比べたらかなり復活していますし、限られた技の中で工夫する不便を楽しめる作品でもあります。エンジェルの大幅弱体やメタルの使いづらさはマイナス点ですが他の大半の技、特に常連組はいつも通りに使って楽しめました。

    画像
    火氷雷やソード、ビームあたりはとても使いやすく、
    難易度も低めなので気軽にコピー能力を楽しめます。

    タッチペンを用いた新システムのコピーパレットについて、最大5枠でうち3枠を宝箱用に空けないといけない点は確かに不満です。とはいえ、無ければ無いで遊び方に影響を及ぼさない程度のシステムですし、遊ぶ上で問題にはなりません。

    むしろコピーパレットを使わなければタッチペンを使わずに済むため、いっそ快適なまであります。新機能が快適に使えないのは問題点ではありますが、それで2Dカービィの面白さを損ねているわけではありません。

    操作性に関しても文句なしです。3や64などのいわゆる「下村カービィ」に比べればサクサク動かせますし、後期作品と比べても遜色劣りありません。なので本当に普通の2Dカービィなのですよね。手軽に遊べて手軽にクリアできる、本当に良い作品です。

    ■軽くて適当だから良いストーリー

    ぶっちゃけ雑です。ショートケーキを奪われたからデデデを殴ろう、とかいうカービィさんマジでパない。ドロッチェ団とのやりとりも本気の殴り合いではなく小競り合いですし、緩い雰囲気の緩いバトルで世界観にしっかりマッチしていました。

    画像
    お宝を狙うドロッチェ達とケーキを追うカービィが、
    お互い勘違いして小競り合いするのも可愛らしくて好き。

    以降の「熊崎カービィ」では常にシナリオがシリアスになり、裏設定なども含めとにかく重い話ばかりなのですよね。
    一方で桜井カービィはマルクとか危険な敵も確かに存在しますが、彼らも懲らしめるだけで以降は普通に生きてますし。悪いやつが表れてもコメディで、ドロッチェ団はそのノリに近い感じです。

    なんならシリーズ中最も話が軽いまであって、やはり初代カービィあたりとその辺はとても似ています。星の泉やSDXでカービィを知った身としては、本編なのに軽いこのノリがとても心地よく、つい何度も触ってしまいます。最後だけ気持ち重くなる辺りも桜井カービィと似てますね。

    もちろん今の熊崎カービィも楽しく遊ばせて貰っていますが、シリアスで壮大な物語ばかりだとそれはそれで胃もたれしてしまうというか。適度に気の抜けた本編が遊びたい時に大変重宝する一作です。

    ■発売時期が不幸だった良作ACT

    なので致命的な欠点はないのですよね。ゲームバランス的な部分で、より良いシリーズ作品が存在するというだけであって。外注ながら作風を壊すことなくカービィのバトンを繋いでくれた良作の1つです。これからもDSで遊べるACTとして、長らくお世話になりたいと思います。

    ドロッチェ団に限ったことではないのですが、発売当時にゲーム部分以外の要素が影響して、結果内容に批判が集まった作品も少なくありません。本作なら、SDXや鏡が結構なボリュームであったこと、本編カービィが長らく出ていなかったことによるユーザの行き過ぎた期待が不幸を呼んでしまった形です。

    ですが発売日以降に遊んだプレイヤーからすればそんな事情は関係ありませんし、ドロッチェ団からカービィを遊び始めたという方も少なくありません。なにより私自身、本作に対し2Dカービィとして大きな不満はありません。そのことを忘れることなく、今後も本作を語り継いでいきたいと思います。

     
     
    ゲーム終活として、自分が後で読み返す用のゲーム感想などを書いてます。ゲーム感想(エロゲ感想)だけ読みたい方はマガジンからどうぞ。

    あなたへのおすすめ