#55 PayPayでフライホイールを描いてみた|SAA実践録 | 英国紳士修行ノート
私は今、スタートアップ・アドバイザー・アカデミー(SAA)のBatch10に参加しています。
今回は、フライホイールの基本と、自分で描いたPayPayのフライホイールを紹介します。
1. フライホイールとは
フライホイールは、もともと「羽根車」のこと。
回れば回るほど、遠心力が強まり、それがポジティブループになって大きな成長効果を生む考え方です。
Amazonの「本の取り扱いが増える → 顧客の選択肢が増える → 顧客のUX向上 → トラクション向上 → さらに品揃えが増える」という循環が有名です。
普通の施策は、止めたら効果も止まります。フライホイールは、構造そのものが成長を生み続ける。ここが大きな違いです。
2. フライホイールの作成ステップ
『起業参謀の戦略書』では、次のステップで描いていきます。
Step1:ビジネスモデルのユーザー/ステークホルダーを特定する
Step2:ユーザーのUXが向上した場合のポジティブ効果を洗い出す
Step3:要素をつなげてポジティブループを回す
Step4:どのようなアセットが蓄積されるかを把握する
Step5:別事業がもたらす相乗効果を考慮する
Step6:派生するビジネスモデルを考える
3. PayPayのフライホイールを描いてみた
SAAで「お好きなビジネスのフライホイールを作成せよ」、というお題があったため、今回は「PayPay」で考えてみることにします。
「起業参謀の戦略書」では、メルカリが取り上げられていたのでそちらを参考に描いてみます。
Step1:ビジネスモデルのユーザー/ステークホルダーを特定する
買い手:商品を購入する人
売り手(小売・販売店):商品を販売する人
Step2:ユーザーのUXが向上した場合のポジティブ効果を洗い出す
「UX」ではビッグワードすぎるので、UXを以下と考え、考えてみることにします。
買い手:使えるお店が多い/新規登録が簡単/支払いが簡単
売り手:使ってくれるお客さんが多い/手数料が低い/請求・決済が簡単/売上管理が簡単
その上で、ポジティブな効果を書き出し、Step3~4でつなげてみます。
Step3〜4:フライホイールとアセット

中心に「取引が増える」を置き、買い手のループ、売り手のループ、そして取引で得た予算をUX改善やマーケティングに再投資するループを描きました。
取引が増えれば売り手への交渉力も高まります。蓄積されるアセットは、利用履歴、売上履歴、PayPayポイント、マーケノウハウ、ブランディングです。
Step5:別事業がもたらす相乗効果を考慮する
別事業としてPayPayカードを組み合わせました。カードで支払えば現金でのチャージが不要になるので、買い手のUX改善につながると考えました。

Step6:派生するビジネスモデルを考える
これらのビジネスで獲得できたアセットを活用して派生できそうなビジネスを考えていきます。
買い手側は利用履歴を活用、売り手側は売上情報を活用し、隣接する領域への拡大を考えてみました。
買い手向け:家計簿、ターゲティング広告(趣向・場所)
売り手向け:売上管理、青色申告サポート(個人商店向け)、経営指南、融資(健全な店舗経営の支援)
うーん、なんだろ、ちゃんと描けてるのかなー。
モヤモヤがすごい。。。
4. 実際に描いてみて
書籍の手順に沿って描いてみたものの、「これで合っているのか」「ちゃんと理解できているのか」がピンときません。
そこで、この図をAIのClaudeにレビューしてもらいました。
返ってきた指摘は、なんと5つ。その中に、モヤモヤの理由を解くヒントが隠れていました。
次回は、Claudeからの指摘と、Claude自身が描いたフライホイールを紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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