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家から家族が消えた日

    ある日、仕事から帰ると、
    自宅はもぬけの殻になっていました。

    家電も、家具も、カーテンさえも、
    生活の痕跡がまるでなかった。

    頭が追いつかないまま、
    ぼーっとした気持ちでお風呂に向かいました。

    ……すると、バスマットがない。
    バスチェアがない。
    ボディソープがない。

    まるで「誰かの暮らしだった場所」に足を踏み入れたような感覚。
    お風呂から出たあと、バスタオルもないことに気づき、
    脱いだ服で身体を拭きました。

    隣の部屋には、要介護の父がいます。
    声を殺して泣きました。
    情けないけど、どうしようもなかった。

    あの日の夜は、一生忘れないと思います。

     
     
     
    人生、リスタート中。50代、バツイチ。現在は要介護の父と二人暮らし。特別なことがあるわけではないけれど、日々のこと、そしてこれからの人生について、ゆるく書いていけたらと思っています。似たような境遇の方や、どこか共感してくださる方と、ゆるくつながれたら嬉しいです。

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