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【ショヌトショヌト】倧正艶奇譚。鬌女は今倜も眠らない / 創䜜倧賞2026 / 創䜜 / 短線小説 / 分読曞

    倧正の䞖も半ばを過ぎたころ。
    浅草の界隈では、ある女の噂が絶えなかった。

    倜な倜な珟れる、恐ろしい女がいる。
    その女に目を぀けられたが最埌、有り金を
    巻き䞊げられ、党おを倱っおしたう。

    顔は矎しいが、鬌のように容赊なく、眠るこず
    なく倜の街を埘埊するずいう。

    人々はその女を、「鬌女」ず呌んだ。

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    女の名は、お艶

    癜粉を厚く塗った、ぞっずするほどの矎貌の
    持ち䞻だった。

    お艶の手口はこうだ。たず矜振りのよさそうな
    男を芋぀ける。近づいお、こう囁く。

    「あなたには、恐ろしい祟りが぀いおいたすよ」

    信じ蟌んだ男から「陀霊の埡垃斜」ずしお金を
    巻き䞊げる。倧正の䞖はただ迷信深い。

    そしお、お艶の矎貌ず醞し出す劖麗な雰囲気が
    䞀局、男達を惑わせるのであった。
    この手口でお艶は毎日、日銭を皌いでいた

    ある春の昌䞋がり。浅草寺の境内は花芋客で
    溢れかえっおいた。

    お艶が次の獲物を物色しおいたずき、ふいに
    人波に抌されおよろけた。
    そこを、ずっさに支えたのがひずりの男だった。

    「倧䞈倫でございたすか」

    矜織袎姿。背筋はすっず䌞び、いかにも旧家の
    育ちずいった颚栌がある。お艶の目が光った。

    「ありがずう存じたす」
    にっこり埮笑む。

    獲物が、自分から飛び蟌んできたのだ。

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    男の名は、堂島源之助

    か぀おは由緒ある歊家の出だが、今や家財は
    底を぀き、質屋通いが日課ずいう、絵に描いた
    ような没萜貎族である。

    しかし本人にその自芚は䞀切なく、どこぞ
    行っおも泰然自若。
    倩性の、救いようのない鈍さずも蚀えた


    数日埌。お艶は偶然を装い、源之助の前に
    珟れた。

    「堂島さた。折り入っおお話が」
    「ほう」
    「実は  あなたの背埌に、恐ろしいものが
    芋えるのです」
    「ほう」
    「祟りでございたす。このたたではご家族にも
    灜いが  」
    「ほう」
    源之助は眉ひず぀動かさない。

    「・・怖くはございたせんか」

    「いやあ」ず源之助はのんきに蚀った。
    「うちはもう、祟られるような財産もございた
    せんので」

    「  は」

    「先月、最埌の屏颚を売りたしお。今や家にあるのは叀畳ず、猫が䞀匹でございたす」

    ・・お艶は笑顔のたた、固たった。
    (嘘おっしゃいな。今にみおおれ・・)

    気を取り盎したお艶は、翌週たた珟れた。

    今床は趣向を倉え、源之助の「前䞖」を語り
    始めた。金を払えば前䞖の因瞁を断ち切れる、
    ずいう算段だ。

    「あなたの前䞖は、高貎な歊将でございたす」
    「ほう」
    「その歊将が持っおいた財宝が、今もどこかの
    蔵に眠っおいるはずです」
    「ああ。蔵ですか」ず源之助は銖を傟げた。

    「蔵は十幎前に売りたした」

    「    」

    「今は隣の呉服屋の物眮になっおおりたすが、
    財宝が出おきたら隣の旊那の物になっおしたい
    たすな。ははは」

    お艶の頬が、ぎくりず動いた。
    (こい぀、䞭々やるやん・・)

    さらに翌週。お艶は最埌の手を打った。

    倜。人気のない路地で源之助の前に立ちはだ
    かり、かなヌり怪しげな呪文を唱え始めた。

    狐憑きを挔じ、「金を出さねば呪う」ず迫る
    䜜戊だ。

    「かあヌヌヌヌヌヌヌっ」

    お艶は目を芋開き、髪を振り乱した。


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    


    「おお」ず源之助は感心したように蚀った。
    「お艶さん、お芋事ですな」
    「  え」
    「うちの猫も、腹が枛るずそういう顔をしたす。実に愛嬌がある」
    「猫  」
    「ずころで、お艶さん」源之助は穏やかに
    続けた。
    「あなた、最近よく眠れおおいでですか。
    目の䞋に隈が」

    お艶は、䜕も蚀えなかった。
    それどころか、なぜか目に涙が滲んできた。
    䞉週間。
    眠らずに知恵を絞り、あの手この手で仕掛けた
    のに・・・䞀文も取れなかった。

    これほど自分を翻匄した男は生たれお初めお
    だった。
    怒りか、悔しさか、それずも別の䜕かか。
    お艶自身にも、よくわからなかった。 

    「  あなたずいう人は」
    「はあ」
    「たったく、どうしようもない人ですねえ」
    「よく蚀われたす」
    源之助は、い぀ものように穏やかに笑った


    それから半幎埌。

    浅草の小さな長屋にひず぀の所垯が生たれた。
    堂島源之助、䞉十二歳。お艶、二十八歳。
    人々は銖を傟げた。あの鬌女が、たさか所垯を
    持぀ずは。

    しかし、圓然のごずく、暮らしは楜では
    なかった。

    源之助は盞倉わらずの倩然で、商いをやらせれ
    ば倀切られ、内職をやらせれば間違え、たたに
    臚時収入が入ったず思えば、猫の䞖話や貧しい人々に飯を振る舞い、党郚䜿っおいた。

    「あなたずいう人はヌヌっ」

    今日も、お艶の怒鳎り声が長屋䞭に響く。
    「はあ、これはどうも」
    源之助は盞倉わらず泰然自若である。

    鬌女は、内職に远われ毎日眠れなかった。
    隣では源之助が、猫ず䞀緒にすやすやず眠っお
    いる。

    「・・たったく。あなたずいう人は。」
    䞍意に、笑みが浮かぶ・・

    これが、
    俗に蚀う「鬌嫁」誕生の時代背景である。

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    おヌこわ。

    おわり。






    創䜜倧賞2026に応募する事を決めたした\(//∇//)\
    この䜜品は、【緎習甚】ずしお、曞きたした。
    ・・が、ただ䜙韻が心地いいです\(//∇//)\✹
    是非、

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    よろしくお願いしたす🙇


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    脳みそから、色々、湧き出おくるんですよおおお
    やりたいこずが\(//∇//)\✹






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