「曲がった胡瓜」
前回、野菜の「規格」について書いた。
考えてみれば、胡瓜も同じだ。
畑で育っている胡瓜を見ていると、
みんながみんな真っ直ぐに育つわけではない。
少しくらい曲がっていたり、
形がいびつだったりする。
それが本来の野菜の姿なのだと思う。
それなのに、店頭に並んでいる胡瓜は、
驚くほど真っ直ぐだ。
品種改良をしたり、育て方を工夫したりして、
できるだけ真っ直ぐな胡瓜を作る。
なぜなら、曲がった胡瓜は規格に合わず、
出荷しにくいからだ。
もちろん、真っ直ぐなほうが箱詰めしやすい、
並べやすいという理由は分かる。
でも、食べる側からすれば、
少しくらい曲がっていても胡瓜は胡瓜。
味まで曲がっているわけではない。
野菜の規格って、いったい誰が、
どんなところから考えたんだろう。
人間が作った「真っ直ぐ」という
基準に合わせるために、
野菜まで真っ直ぐに育てようとしている。
そう考えると、少し不思議な気持ちになる。
曲がった胡瓜を見て、
「これも個性なのにな」と
思うのは、私だけだろうか。
