迷いこみ事務局|第2話 似ているけれど違います
本日の受付担当は、ユノ。
ひとりの女性が事務局へやってきた。
「迷いました」
ユノは書類を一枚取り出した。
「場所ですか?」
「本です」
「……本?」
「Codexの本を買いに行ったんです」
「はい」
「いっぱいありました」
「よかったですね」
「全部Claudeでした」
ユノは、そっと書類を裏返した。
「買いました?」
「危うく何冊か」
「何冊か」
「だって、いっぱいあったから」
「Codexは?」
「ありませんでした」
「では、なぜClaudeを?」
女性は少し考えた。
「似てたから」
ユノは新しい書類を取り出した。
「こちらに変更します」
「何の書類ですか?」
「迷いこみ届です」
「最初のは?」
「道に迷った人用です」
「これは?」
「自分から迷いこんだ人用です」
女性は黙った。
しばらくして、小さな声で言った。
「……Codexは注文しました」
ユノは書類に丸をつけた。
「では、無事に帰れますね」
「はい」
女性は事務局を出ていった。
数分後。
扉が開いた。
「すみません」
ユノが顔を上げた。
「はい?」
「出口、どっちでしたっけ」
ユノは、さっきの書類にもう一つ丸をつけた。
***
AIと一緒に作りました。
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