ドラマ日記 朝ドラ『ちりとてちん』(初回)
2007年後期の朝ドラ『ちりとてちん』の初回を見ました。主演は貫地谷しほりさん。映画『スウィングガールズ』で注目されていたので、この時点である程度の知名度はあったと思います。ただし、初週は子役パートですので、主人公は子役の桑島真里乃(現:花沢真里乃さん)さんが演じています。
1982年夏。9歳の和田喜代美は、父・正典(松重豊さん)の実家がある福井県小浜市に母・糸子(和久井映見さん)と共に引っ越してきます。正典が若狭塗箸職人の祖父・正太郎(米倉斉加年さん)といさかいを起こして以来、10年ぶりの里帰りです。
20年近く前の作品ということで、松重さんも和久井さんも若い!ちなみに、松重さんの当たり役となる『孤独のグルメ』シリーズがスタートしたのが2012年。松重さんと和久井さんは、後に『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(2015年)でも夫婦役でした。
1982年というとまだ昭和ですから、一家が乗ってきた車が古いというか、時代を感じさせますね。詳しくないので車種は分からないのですが、子供の頃はあんな車が走っていたなと。
喜代美の祖母・小梅役は江波杏子さんで、元芸者という役どころ。叔父の小次郎役は京本政樹さんで、定職に就いていないいい加減な男といった印象。京本さんというと、若い人にはアイドルの京本大我さんの父親という認識でしょうが、我々からすると『必殺仕事人』であり『高校教師』です。
息子の職人復帰を許さないという、典型的な頑固親父を演じている米倉さん。もうお亡くなりになりましたが、福岡県出身ということで馴染みがありました。
糸子は「ご無沙汰してます」と言っていたので、結婚時には両親に挨拶しているのでしょう。一方で、喜代美も弟・正平(星野亜門さん)も祖父母に会うのは初めてのようですから、小浜を離れてから生まれた姉弟というこになります。
喜代美はいずれ落語家を目指すわけですが、その伏線が初回にありました。正太郎は作業をしながら、カセットテープで落語を聴いていて、その音に魅かれるように工房を覗き込む喜代美。その声は、後に喜代美の師匠となる徒然亭草若(渡瀬恒彦さん)のものでした。
脚本は、その後に大河ドラマ『平清盛』、『ちかえもん』『みをつくし料理帖』、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』など名作多数の藤本有紀さん。本作の序盤となる初回段階では、まだその非凡さは見えていませんが、徐々にギアを上げていくのでしょう。
ちなみに、OPのテーマ音楽でピアノ演奏を担当しているのは松下奈緒さん。3年後には『ゲゲゲの女房』で朝ドラヒロインとなり、低迷していた朝ドラの視聴率を底上げすることになります。
余談①:『ちりとてちん』第12話。喜代美が大阪へと旅立つ序盤の山場。カラオケ大会で糸子が五木ひろしさんの「ふるさと」を歌う背後を、貴代美を乗せた列車が通過するシーンに号泣。『あまちゃん』のあのシーンはオマージュか。
余談②:『ちりとてちん』第17話。「あわれの田中(徳井優さん)」の回。恐らくは、ここが本作の起爆点。思わず爆笑してしまいましたし、貫地谷さんも本気モードを初めて見せましたね。貴代美の才能に気が付く草若、渡瀬さんの芝居が本当に素晴らしい。
余談③:『ちりとてちん』第42話。父と息子の誤解が解け、草若の復活劇。前半屈指の名シーンで号泣。『カムカムエヴリバディ』に受け継がれたテーマでもありました。
