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芋出し画像

Look at my dance.

     そう蚀っお圌女は立ち䞊がり、䜕かの構えをずる。䞡腕を前に突き出し、腰を少し萜ずし、膝を開いお、぀た先を立おおいる。バレ゚のようでもあり、カンフヌのようでもあり、なにか獲物に飛び掛からんずする猫科の猛獣のようでもあった。そしおその県は私の心臓を掎んで離さない。だがしかし、私は今勀務䞭であり、私は勀勉な䌚瀟員であり垂民であり囜民である。絊料分の職務は遂行しなければならない。
    「ちょっず埅っおもらっおいいですか」
    「  はい」
     圌女は、獰猛そうな構えをずき、元の垭に再び座った。䞡隣の若者は目を䞞くしたたた戻っおこない。かわいそうに今日はもう䜕もできないだろう。集䞭力は完党に削がれおしたった。もっずもこんなシチュ゚ヌションで平垞心を保おいるのであれば即採甚でいい。
    「あの」
    「なんでしょう」
     螊ろうずした女子孊生が口をひらいた。ただ䜕かあるのか君は。
    「ちょっず、ずはどのぐらいでしょうか」
    「なるほど」
     気になるのはそこか。そしおただ螊る気でいるのか。
    「この堎合のちょっずは、ずっずです」
    「あ、はい」
     ようやくこちらの意図を察したようで、真ん䞭の女子孊生が座ったたた緊匵を解くのがわかった。面接官は私を含めお人である。右の営業郚長は人事メモに䜕か曞き蟌んでいる。たさかこの女を合栌させる気ではないだろうな。巊の䌁画郚長も䜕か曞いおいる。飛び道具が欲しいのはわかるが、絶察問題起こすだろこんなの。前䟋もある。昚幎はいなかったが、䞀昚幎はいきなりブレむキンを始めお持ち時間ずっずぐるぐるしおいたのがいた。営業郚で採甚にしたが、昚幎運送䌚瀟に転職しおしたった。営業先でブレむキンを披露したくっお、そのうち盞手瀟にスカりトされおそのたた移籍したのだ。本人に問題はなかったが、䌚瀟には利益をもたらさなかった。ずにかくこういう堎で螊ろうず考える茩はダメだ。安定感がない。
     私は心を萜ち着けお、孊生たちぞのヒアリングを再開する。
     長かった採甚面接もこの人が最埌だ。今幎は人の新卒を採甚するこずになっおいるが、今のずころ有力な孊生は名。営業ず䌁画でそれぞれ人、生産に人、経理に人、開発に人が内々定しおいお、今日の面接の結果を螏たえお各人に通達する予定になっおいる。そしお私の総務郚で人ずいう予定なのだが、総務郚の採甚人員はちょっず他ずは異なる圹割を持っおいる。人採甚しおも、党員が幎埌ただ圚瀟しおいるわけではない。だいたい必ず䜕人かは退職しお別の道を歩むのだ。その堎合、通垞は䞭途採甚をしお他瀟から奪うのだが、そうそう優良な人材が転がっおいるはずもなく、転職者はそれなりにクセがあるのが垞である。やはり生え抜きで匊瀟専甚に調教した人材でないず、䌚瀟の利益にはなっおくれないものである。人事郚も兌ねおいる総務郚に採甚する人員は、いわゆるワむルドカヌドであり、欠員が出た郚眲に転属しお即戊力ずなるスペックが求められるのである。いい意味でも悪い意味でもゞェネラリストでなければならない。噚甚貧乏ず揶揄されるような人間こそが最も私が欲する人材なのである。なので、今日はこの人の䞭から、私の郚䞋ずなっお、さらには我が瀟のリベロずなっおくれる存圚を探し出さねばならないのである。決しお、最終面接で螊り出そうずするような、制埡が難しそうなじゃじゃ銬ではない。もっず埡し易い人間が欲しかったのだ。
     長々ず思考しおいる堎合ではなかった。すでに面接予定時間のを過ぎおしたったではないか。䞡隣の䞡郚長が亀互に実に圓たり障りのない質問をしおくれお、人の孊生が順に圓たり障りのない返答をしおくれおいるせいで、なんずなく䌁業の面接䌚堎ずいう䜓裁は保っおいたが、このたたでは空振りに終わり、総務郚は採甚なしずいうこずになる。他の郚には獲らせおおいお、自分ではリスクを負わないずなるず兌任人事郚ずしおはいささかバツが悪い。かずいっおハズレ候補者から無理くり拟い䞊げるのもあずで面倒が起こりそうである。ここはどうにかクリティカルな質問を繰り出しお、この名、なんならもう真ん䞭の倉態女にタヌゲットを絞り蟌んでいるが、そこから俺に即採甚を決断せしめるような返答を匕き出すほかないのである。
    「では、私からも質問しおよいでしょうか」
     䞡隣は、ようやく動いたか、ずでもいいたげに私にタヌンを譲る仕草をした。孊生らの芖線が向く。面接時間はあず半分皋床である。そんなにややこしい質問はできない。シンプルか぀栞心を぀く質問が必芁だ。
    「あなたは今、異星人のテロリストに囚われおいたす」
     䌁画郚はこのネタを知っおいるので、ニダ぀くのがわかった。営業郚は初めお耳にするこずになるせいか、私を二床芋したのが暪目でもわかった。
    「異星人ですか」
     番の孊生が挙手なしで聞き返した。
    「ええ、むセむゞンです。たあ宇宙人ずもいいたすか、ずにかく人類ではない別の銀河から飛来した謎の存圚です」
     番孊生は挙手をした。発蚀を蚱可する。
    「なぜテロリストずわかったのですか」
    「いい質問ですね。わかったずいうより、振る舞いがテロリストなのでそのように認識されたずいうこずです」
    「あ、はい」
     番孊生からは特に远加の質問はなかったので、続きを投げかけるこずにした。
    「異星人テロリストは、あなたに芁求したす」
     孊生たちの目線が再び私に泚がれた。

    「は、攟せ」
    「ダメダ。オマ゚はワレワレがホリョにした」
    「捕虜だっお なんでそんな」
    「チキュりずオマ゚たちが呌ぶワクセむをセむフクするためだ」
    「俺を捕虜にするこずず、地球を埁服するこずに因果関係があるのか」
    「たず、オマ゚のカゟクにミノシロキンをペりキュりする」
    「いくらにもならんずは思うが、それで」
    「そのカネを資金にもっずホリョを぀かたえる」
    「気の長い話だな」
    「ワレワレはゞュミョりがナガむ」
    「付き合わされる身にもなっおみろバカダロり」
    「お前のりチには金がいくらアル」
    「いくらもねえよ。嚘は倧孊生だし、、息子は郚掻で金食い虫だし。嫁さんは専業䞻婊だ。䞖の䞭で䞀番金がねえのがうちみたいな家だよ」
    「マン゚ンぐらいでいいのだが」
    「そもそも借金たみれでそんなの無理だ」
    「マン゚ンならどうだ」
    「絊料日盎埌でもそんなにはないな」
    「マン゚ン」
    「たあ出せないこずはないず思うが、俺の財垃にはないよ」
    「ナむノカ」
    「ないよ。だいたいい぀も円ぐらいだ」
    「セツナむな」
    「蚀わんでくれ」
    「ワカッタもういい。シャクホりしおやる。ただし」
    「ただし」

    「異星人テロリストは持ち時間時間であなたになにかするように芁求しおきたした。どうしたすか」
    「その堎でですか」
     絶察に挙手しないずいう信念を感じさせる番孊生が発蚀ず逆質問をしおきた。営業郚には回せないが、開発にはいいかもしれない。
    「その堎でです。あなたは囚われるずきに芋ぐるみ剥がされおいるので、他の動物ず同じく党裞です。単なる蚭問なので、性的な意図はありたせん」
    「私なら、萜語の心埗がありたすので、叀兞萜語をいく぀か披露しお堎を持たせたす」
    「いいでしょう」
     番孊生が挙手した。こい぀はこい぀でルヌルは守らないず死ぬずいう脅迫芳念に支配されおいるずいう良い特性がある。営業郚員がこういうや぀らなら安心なんだが、匊瀟には䞀人もいない。
    「どうぞ」
    「できるかどうかは考えなくおいいですか」
    「できないこずを提案するのはリスクが高くないですか」
    「あ、そうですね。時間続けられるこずがなかなか思い぀かなかったので」
    「難しいですよね。倧䞈倫ですよ」
     番もなにか決たったようだ。
    「真ん䞭のあなたはどうですか」
    「私は螊りたす」
    「結局螊るんですね」
    「そうですね。螊りたすね」
    「時間は結構長いですが、倧䞈倫なんですか」
    「私、埳島なので」
     ああ、そういうこずか。先ほどの構えは、そういうこずだったのか。
    「先ほど」
    「はい」
    「ちょっずはずっずず蚀いたしたが、蚂正しお撀回したす」
    「はい」
    「ここたでがちょっずです。存分にご披露ください」
      私は誰を採甚すべきか、完党に理解した。番孊生がすっず立ち䞊がる。
    「ありがずうございたす。それでは」

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    #叀賀コン7

     
     
    頭の䞊から足の先たで、本読みで物曞き

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