
【毎ショ】次はお前たちだ(410字)
S県高校野球に伝わる噂がある。8月×日、丑三つ時(午前2時)に現れる幽霊球団に試合で勝つと、夏の試合でパフォーマンスが向上するという。
今年のメンバー二十名が、監督の目を盗んでグラウンドに集まった。時計が2時を指した時、奴らは来た。
雷鳴と雷光、息が凍るような寒さ。この世の物とは思えぬ現象に、部員たちは動揺する。冷たい霧が深くなり、その奥から精霊馬に乗るユニフォームを着た猛者たちが現れた。その数、二十騎。
「なんだあいつら、全員ジジイだぞ?」
「でもユニフォームは新しい…」
「まて、あのユニフォーム…去年の優勝校じゃないか!?」
精霊馬から一人の男が降りる。生気のない痩せた老人が主将に歩み寄る。
「オッス!S高野球部主将です!対戦お願いいたします!」
震える声で主将が頭を下げ、他のメンバーも頭を下げる。
「たす…けて」
枯れた声が聞こえたが、男の口は少しも動いていない。ちなみにこの試合、負けたチームがどうなるかは…。
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