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ワクチンに求められるコンセプト

    AKIRAです。
    本日は、以下の記事について。

    この記事の続きの話になります。

    皆さんは、「感染」「発症」「重症化」のどれを防止することができればワクチンのデザインとして合格だと思いますか?

    以前の記事で、このような問いを書いていたと思います。
    これに対して私は、「『発症』の時点で止められることが理想だと考えています。」と申し上げました。

    本日の記事は、この答えの理由について述べる内容になっています。

    そもそも「感染」とは何か

    物事を考えるうえで大事なことは、「定義」です。
    ですので、最初に感染とは何か、ということについて定義したいと思います。

    まず、一つ言っておかなければならないのは、「咳や熱が出て何となくだるいことを自覚する」ことが感染ではありません。そもそも前提から話が間違っているのです。

    感染という概念は、ウイルスや感染源となる細菌等が細胞の中に侵入する、あるいは体の中に存在するという現象そのものを指します。つまり、そのあとの話(例えばウイルスや細菌の毒素で細胞が障害されたり破壊されたりする)は感染とは別の概念になります。
    これは、どんな感染個体でも一緒です。

    ゆえに、無症候キャリアという概念が、一時期コロナ感染症のリスクファクターとして話題になりましたが、私からしてみれば、そんなものはどのウイルスでも当たり前に存在する現象です。
    ヘルペスウイルスなんて、その典型例でしょう。
    自己免疫が強い間は出てきませんが、免疫力が落ちた時に帯状疱疹という形で出てくる。人によっては口唇ヘルペスなどの別の部位に現れるのです。
    これは、その時にタイミングよくヘルペスウイルスに感染したのではなく、もともと体の中で潜伏しているウイルスが免疫力の低下に伴って体から出てきただけの話です。

    したがって、ウイルスに感染しているかどうかを調べる、なんていう行為はあまりにも無駄な行為といえるでしょう。
    そんなの、私であれば「いつだって感染してるけど?」なんて言ってしまって終わりです。

    では、「発症」とは?

    この段階が「症状を自覚する」タイミングです。「症」状を「発」するわけですからね。

    感染源たるウイルスによってある程度自己免疫のシステムが突破されてしまうと、とても面倒なことが起こります。
    いわゆる、体の中の最終手段が働いてしまうわけです。

    イメージしていただきたいのが、戦争です。
    他国に自国が攻め入られているとき。
    敵を何としても止めないと、自国が崩壊してしまいます。

    しかし、無傷で相手を仕留めるのは非常に困難。当然ですが、戦場となる場所は大きな損害を被ることになります。

    人間の体も同じ。
    敵であるウイルスや細菌を仕留めるとき、彼らが根城としている自身の体の一部は崩壊することになります。みなさんも生物の授業とかでキラーT細胞とか習いませんでしたか?
    あれは、根城にされている細胞を破壊することで、ウイルスを産生する元を断ち切る人間の獲得免疫のひとつです。もちろん、T細胞以外にも免疫として活躍する細胞はいっぱいありますが、かなり細かい話になりますのでここでは割愛します。

    話を戻しますが、こうなる前に「攻められる」と分かっているのならば、対策の必要があります。それが、あらかじめ「敵を知っておく」ということです。だから、ボコボコにした敵を味方の司令塔に引き渡すことで敵の性質や弱点をあらかじめ知ることができる。それがワクチンの意義になります。

    以前、私は「感染」の時点で食い止められるのがワクチンの理想であると言いました。
    ただ、勘違いしないでいただきたいのが、あくまでも「理想である」ということです。ワクチンには多くの限界が存在しており、その中でも特に大きな壁が「味方がしっかりと敵を認知してくれない」ということです。
    これが、免疫原性のことであり、免疫原性が弱いというのは「これは敵である」と認知させる力が弱い、ということになります。

    そうすると、戦う兵士たちはウイルスという敵の兵士を見て、「なんか見たことある顔だけど……気のせいか。まあ、ボコボコにすりゃよくね?」といった感じで、結局最適な戦い方をしない傾向にあります。

    重症化を防ぐワクチンは無意味

    この段階で、国力のある国であれば、戦いながらもしっかりと相手の弱点を読み取り、徐々に自陣の兵士の戦い方を敵の性質に合わせた戦い方に変えていくことができます。

    しかし、弱い国だとこうはいかないのです。戦うのが精一杯で、相手の分析ができません。それどころか戦線を維持できなくなり、自陣の崩壊を起こすことになります。これが、重症化です。

    つまり皆さん。お判りでしょうか?
    重症化を防ぐことのできる唯一の方法は、「兵力を増やすこと」なのです。人間の体でいうところの「免疫力を上げる」ことです。

    すでにワクチンが果たす役割の分を超えているのがこの話で分かるかと思います。
    何が言いたいのかというと、要は「重症化を防ぐワクチンなんて概念は、何の意味も持たない机上の空論」だということです。

    え?でもワクチンで免疫力って上がるんじゃないの?

    上がりません。
    そこが、そもそもの間違いなのです。

    あくまでも、ワクチンは「敵の情報が載っている情報媒体」にすぎません。それを利用してどう対処するかは自分の免疫の状態次第です。当然ですが、体が疲弊しているときにワクチンを打ったとしても何も意味がありません。

    敵の情報があっても兵士が疲弊していたら戦うことなんて不可能です。免疫力を上げたければ、兵士を鍛えないと。よく食べ、よく運動し、よく寝る。これでよくないですか?

    まとめ

    では、最後に内容を簡潔に一問一答形式で締めたいと思います。

    Q.感染とは?
    →病原体が細胞や組織、体に存在するという概念そのものを言います。

    Q.「発症」とどう違うの?
    →自覚症状が出た時点で「発症」です。感染した段階では症状を呈しません。

    Q.感染を評価することはできないの?
    →やり方次第です。しかし、多くが無駄な行動に終わります。なぜならば、感染しているかどうかを調べてもそこから「発症」に至るかどうかはわからないからです。

    Q.ワクチンを打ったら何が起こるの?
    →体が病原体の情報を覚えます。しかし、その覚えさせる能力が弱いことが現状ワクチンの課題です。あくまでも、情報を提供するだけのものなので、免疫を強くするものではありません。

    Q.ワクチンは重症化を防ぐんじゃないの?
    →そんなコンセプトのワクチンを作るくらいなら、基礎免疫力を上げる食品の開発のほうが何倍も有意義でしょうね。情報提供する媒体そのものに重症化を防ぐ能力はありません。

    Q.でも抗体とかT細胞とか増えるよ?
    →それは基礎免疫力があることが前提です。すべての被験者の免疫学的な健康状態が完全に、そして完璧に論文で保障されるのであれば別ですが。

    以上です。

     
     

    AKIRA

     
     
    小説を書いたり、研究のテクニシャンやってます。趣味は音楽や小説を書く、読むことで傍らにモノを教える仕事をしてます。どうぞ宜しくお願いします。なお、ただいま小説は更新が止まっております。

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