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    <title>秋那ひすい</title>
    <description>あきなひすい、と読みます。
日々零れ落ちて忘れていく、そんな何かを残したくて書いています。
エッセイや小説。
小説家になりたいです。</description>
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    <copyright>秋那ひすい</copyright>
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    <lastBuildDate>Wed, 07 Oct 2026 10:43:23 +0900</lastBuildDate>
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      <title>京子さんと明石くんの、ゆるごはん〈2.インドカレーとハンバーグ＊〉</title>
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      <description><![CDATA[<figure name="E646719B-9B95-4A13-8A67-E4D638110D9D" id="E646719B-9B95-4A13-8A67-E4D638110D9D"><blockquote name="E646719B-9B95-4A13-8A67-E4D638110D9D"><p>🍽️<b>あらすじ</b><br>おいしくごはんが食べれる人がいたらいいのに。そんな存在を探していたーー。<br>大学生の京子さん（わたし）と明石くんはときどき一緒にごはんを食べるだけの関係だった。<br>「おいしいものは裏切らない」が信条の京子さんとくいしんぼう明石くんのゆるごはん会その2<br>きっと、一緒に食べるともっとおいしい。<br><br>本日は京子さんのターン！<br>あるものが食べたくて仕方がないようで……？</p></blockquote>
<figcaption></figcaption></figure><p name="15389A78-6F4B-4021-B561-9E002DA28679" id="15389A78-6F4B-4021-B561-9E002DA28679">京子さんと明石くんの、ゆるごはん</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nc9adbbf72489'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 08 Aug 2026 10:32:48 +0900</pubDate>
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      <title>京子さんと明石くんの、ゆるごはん〈1.王様ひよこと手羽先パーティ〉</title>
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      <description><![CDATA[<figure name="17FF5E66-A205-41CA-9912-1E580074B5CE" id="17FF5E66-A205-41CA-9912-1E580074B5CE"><blockquote name="17FF5E66-A205-41CA-9912-1E580074B5CE"><p>🍽️<b>あらすじ<br></b>おいしくごはんが食べれる人がいたらいいのに。そんな存在を探していたーー。<br>大学生の京子さん（わたし）と明石くんはときどき一緒にごはんを食べるだけの関係だった。<br>彼氏と別れたばかりのころ、「おいしいごはんを一緒に食べれる人がほしい」と親友に駄々をこねて紹介してもらったのだ。<br>お互いの名前もなんにも知らない。はじめましてのとき、2人とも、名前ではなく、出身と軽い近況、好きなごはんについて話した。そのまま、1回目のごはんを一緒に食べに行って、楽しかったから、続いている。<br>「おいしいものは裏切らない」が信条の京子さんとくいしんぼう明石くんのゆるごはん会、ちょっぴりラブストーリー風味、開幕！<br>きっと、一緒に食べるともっとおいしい。</p></blockquote>
<figcaption></figcaption></figure><hr name="F1A62CAC-D9BC-4D12-B6C9-FF95BCFB5D70" id="F1A62CAC-D9BC-4D12-B6C9-FF95BCFB5D70"><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n9365658a01e3'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 31 May 2026 17:52:26 +0900</pubDate>
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      <title>2026年、これから</title>
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      <description><![CDATA[<p name="15DD4B9D-D5C3-4475-AD06-9FAF1421B244" id="15DD4B9D-D5C3-4475-AD06-9FAF1421B244">こんばんは。秋那ひすいです。<br>見てくださっている方、お久しぶりです。</p><p name="FA9196AB-6D0E-4FC8-9A91-F665AA6F822B" id="FA9196AB-6D0E-4FC8-9A91-F665AA6F822B">ぎりぎり滑り込みですが、まずは挨拶を。<br>あけましておめでとうございます。<br>今年もよろしくお願いします。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n667129e70e55'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 01 Jan 2026 23:57:32 +0900</pubDate>
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      <title>つぶやきが消えると知って。 落ち着いたら復活する予定ー…</title>
      <description><![CDATA[<p name="0b702b4e-d4e7-4533-9710-6e427afe3244" id="0b702b4e-d4e7-4533-9710-6e427afe3244">つぶやきが消えると知って。<br>落ち着いたら復活する予定ー…</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nb50bb72e499a'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 25 Aug 2025 00:38:50 +0900</pubDate>
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      <title>01.君の声がする</title>
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      <description><![CDATA[<p name="DFD32132-D4D0-4B1A-BE58-0838EB535C6F" id="DFD32132-D4D0-4B1A-BE58-0838EB535C6F">お久しぶりです。<br>リハビリも兼ねて、掌編を書きました。<br>ポンコツな心臓と、先輩と後輩のはなし。<br><br>◇◇◇<br>　心臓から君の声がしていた。<br>　気づいたのは、必然だった。<br>　アサヒには小さなクセがあった。何かあるたびに、心臓の音を聴くクセだった。ひとりになれる場所でそっと黙って耳をすます。ひとりじゃない場所だとそっと心臓に手のひらを押しつける。<br>　とく、とく、、、とく。<br>　アサヒの心臓は少しばかりポンコツだったから、何度かはねるたびにほんの少し途切れる。そしてまた規則正しく続いて、途切れる。いつもその音に耳をすましていた。<br>　肌と肉の下で、生きている鼓動が響くのが好きだった。「今日も元気に途切れてんなぁ」と思っていた。そのことばたちの前後関係が正しいかどうかは置いておいて、心臓という生きるのに必要不可欠な臓器のポンコツな不器用さが愛しかった。アサヒ自身を重ねていた。<br>　心臓の音を聴くクセがある、といつか誰かに言うと、首を傾げられた。そこではじめて、アサヒ以外のひとは、あんまりそんなことはしないのだと知った。<br>　ある日、そのポンコツな鼓動に混じって後輩の声がした。高校のときの後輩の声だ。<br>「あさひさん」<br>　と懐かしい声は言った。<br>「ゆうひ？」<br>　思わず呟いたアサヒに声はちょっと笑った。どこにもいないのに、空気が揺れた気がした。声の主、ユウヒは小さな後輩だった。それも、物理的に小さかった。平均身長よりもずっと高いアサヒの身長と比べると、まるで、大人とこどものようだった。仲が良かった。高校を卒業してからは会っていない。今ごろ、世界を飛び回っているはずだった。頼りにならない風の便りだ。そういう後輩だった。<br>「なんで？」<br>　アサヒの側には、ユウヒはいない。なのに、声だけが、聞こえている。疑問に思ったアサヒに答えるように、ユウヒの声は言った。<br>「小心者だからっすね」<br>　きっと、その主語は「あさひさんは」だろう。まだユウヒが隣にいた頃に、何度も言われた。「あさひさんはほんとに小心者っすね」図体ばっかり大きく育ったくせに、ついぞ態度は大きくなれなかった。優しいと言えば聞こえはいいが、ただ、ノミの心臓なだけだった。うじうじ小さなことに悩むアサヒを叱咤するのはいつもユウヒの役割だった。<br>　小さいけれど、心はでっかい後輩だった。<br>　大人になったアサヒの背中を蹴飛ばしにユウヒの声は聞こえるようになったのかもしれないと思った。<br>　<br>　ユウヒの声は、それからたびたび聞こえるようになった。規則正しい鼓動の合間に、声がする。途切れる。続く。<br>　とく、とく。とく。<br>「バシッと決めてくださいよ」<br>　大切な商談の日だった。<br>「信じりゃいいんですよ」<br>　企画書を作っているときだった。<br>「今まで何やってきたんすか」<br>　何もかもがうまくいかない気がして自信がなくなったときだった。<br>「きついこと言うのも優しさっすよ」<br>　新人のミスを指摘できなかったときだった。<br>「元気してますか」<br>　アサヒが、いちばん、しんどかったときだった。<br>「かっこよくない姿なんて、いちばん近くで見てきたから」<br>　新卒で入った会社でやりたかった仕事をしていたはずだったけれど。どうしても、頑張れなくなった。やりたいものが、わからなくなった。<br>「かっこよくなくていいから、会いたいです」<br>　余裕なんてなくて、心臓のポンコツさを愛せなくなっていた。<br>　<br>『会いたいです』<br>　という連絡がユウヒから来たのは3月の初めのころだった。わからないまま、少しだけ長めの休暇をとった春だった。<br>『どこにいるの？』<br>　会いたいも何も、ユウヒが日本にいるのかどうかも知らない。小さな後輩が小さなままかどうかもわからなかった。大きく育っていたらどうしようかと思った。もしも大きくなっていたなら、アサヒがユウヒに勝てるところなどなくなってしまう。<br>　返事は数日こなかった。<br>『アメリカっす』<br>　一緒に、飛行機のチケットが送られてきた。丁寧に、エコノミークラスだった。日付が合わなかったらどうする気だったんだろう。<br>　アサヒは英語もできないくせに、気がついたら空の上だった。きっと会いたかったんだと思った。<br>　心臓は相変わらずポンコツで、元気にはねていた。<br>　<br>　アメリカでは、暖冬の影響ですでに桜が咲いていた。おーい、と全身を使ってぴょんぴょん跳ねている後輩の姿は高校のときのまま。さまざまな人種と体格の人間が行き交う国ではより小さく見える。<br>　花見しましょう、と手を引っ張られるがまま着いていく。よくわからない曲がり角を3回曲がって、路地を通って、気がついたらひらけた広場に着いていた。日本ではない場所で日本で出会った後輩と日本でも見られる花を見ていることが不思議だった。<br>　桜の近くに腰を下ろすとアサヒは地面にタオルを敷いた。ユウヒは気にせず座り込み、身長の半分くらいの大きなバックパックをごそごそ探り出した。バックパックはそこらが擦り切れていて、世界を飛び回っているのは本当かもしれないと思った。イメージよりもだいぶアグレッシブな感じだったが。<br>　お弁当だ、と差し出されたのはアサヒの手のひらよりも大きいおにぎりだった。ユウヒが握ったのかところどころいびつにゆがんでいた。米粒がかためで、芯があった。仕上げに、と味海苔が出されておにぎりに巻いた。当然、米の割合が多すぎて海苔が小さく見える。<br>「いただきます」<br>　ほとんど同時におにぎりにかぶりついた。ユウヒのひと口の方がアサヒよりも大きい。自分以外の誰かの手が加わったごはんを食べたのは久しぶりだった。<br>「会えてよかったです」<br>「うん」<br>　味海苔の残りをそのまま音を立てて食べながらユウヒは言った。地面にぱらぱらとかけらが溢れる。湿気てない新鮮な海苔だった。<br>「桜咲くっていうから、一緒に見たくなって」<br>　そう言いながら、目線は桜ではなく海苔の袋だった。食べるのに必死で最初以外桜をろくに見ていないことに気づいて笑った。目的は花見だったのに。自分たちは花よりおにぎりかもしれなかった。部活のあとに買い食いをした春の日のことを思い出した。<br>　びゅうっと風が吹いて花びらが舞う。<br>「元気でいてください、またいつか」<br>「うん、またね」<br>　次はブラジルに行くのだとユウヒは言った。<br>　<br>　日本に帰ったら桜の蕾がほころんでいた。季節が少しだけ巻き戻ったような違和感だった。日本でもユウヒと一緒に花を見たかったと思った。<br>　心臓に耳をすます。<br>　とく、とく、、、とく。<br>　何も解決なんかしていないけど、アサヒは「今日も元気にポンコツだなぁ」と笑う。休暇は明日で終わりだった。<br>　君の声は、いつのまにか聞こえなくなっていた。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n9c456b6c4e57'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 15 Feb 2025 23:37:23 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/akina_hisui/n/n9c456b6c4e57</link>
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      <title>創作大賞滑り込みましたー…！ よければ読んでやってください。 振り回され気味…</title>
      <description><![CDATA[<p name="78009032-3c57-46bf-ad86-120a878ee825" id="78009032-3c57-46bf-ad86-120a878ee825">創作大賞滑り込みましたー…！<br>よければ読んでやってください。<br>振り回され気味なドライな女の子と、<br>カメラマンの男の子の<br>ちょっと不思議で不器用な恋の話です。<br>#境界の恋</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nfd20d553b6fe'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 24 Jul 2024 00:07:06 +0900</pubDate>
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      <title>境界の恋④</title>
      <description><![CDATA[<p name="4973C238-6B6F-4A01-8173-7FC7B03244A8" id="4973C238-6B6F-4A01-8173-7FC7B03244A8">雨が降っていた。<br>　雨の日に訪れる客人には、ろくな奴がいない。どこかで聞いたそのジンクス通り、家の扉を叩いたのは、よく見覚えのある男だった。古いがチャイムはあるというのに、毎回この男は律儀に扉を直接叩く。そんなところに律儀さを発揮する必要はないし、はっきり言って迷惑だった。これで、宮瀬だったら、まだ許してた。でも、この男はダメだ。<br>「帰ってどうぞ」<br>　開ける気はさらさらなく、インターホンの受話器を握りながら、コードが続く限り扉に近づく。<br>「奈那ちゃん、開けてよ、ひどいなぁ」<br>　こちらは名を教えたつもりも呼ぶ許可を与えたつもりもない。<br>「帰って」<br>「そう言わずにさぁ」<br>　男は少し声を顰めた。ドア越しで表情は見えやしないが、どうせにんまりと笑っているに決まっている。ここにくるやつは変人なのだと言ったが、こいつが変人で関わりたくない男の筆頭なのだった。<br>「茶色、革靴、三十センチ。これに、見覚えはない？」<br>「……」<br>「ねぇ、いい加減、俺も鏡に会わせてよ」<br>　ため息を吐く。引き継ぎ事項にこの男のことは含まれており、絶対に境界に近づけるな、との注意つきだった。それを初めて見た時、あほなんじゃないかと思ったが、数日後にこの男が来襲してきたのを踏まえて考えを改めた。それから、この男は一ヶ月おきくらいに訪ねてくるようになった。それだけ押しかけられれば嫌でも慣れる。両手で数えられる回数を超えた頃から、この男はアプローチ方法を変えてきた。直近に食われたであろう人物の落とし物をわざわざ言ってくるのだ。何がしたいのかわからないが、こいつが私の仕事を増やしている元凶なのはほぼ確実。鬱陶しいこと極まりなかった。<br>「あの鏡、異世界に繋がるんだろう？　一目でいいからさ、見たいんだ」<br>「お引き取りください」<br>「カメラマンくんは一日中鏡と一緒にいたんだって？　羨ましいことだ」<br>「そろそろ本部に、」<br>「ここまでか、今日はお暇するよ」<br>　面倒になってちょっと警察に、というような流れで口に出すと男はさっさと帰って行った。引き際をわきまえているところに一番腹が立つ。<br>　どれだけ訪問回数を重ねたとしても、絶対に男本人は不法侵入をしてこないのだ。律儀に、毎回、私の許可をもらいにくる。不法侵入されれば鏡なり、私なり、本部の職員なりが対処できるというのに。<br>　あの鏡が異世界に繋がる？　馬鹿馬鹿しい。鏡はただの鏡にすぎない。<br>　<br>「また来たの」<br>　三度目の訪問に面食らいながらとりあえず家に上げる。宮瀬は今日もおしゃれな出立ちで、荷物はいつも通り多い。少しずつ変わっていく中でずっと変わらないのは、胸元に下がるカメラだけだな、とぼんやり思った。<br>「見ててもいい？」<br>　案内をして、そのまま留まったのはただの気まぐれで、鏡とは反対側の角に陣取って宮瀬がくるくると動く様子を見ていた。<br>　私にはこれっぽっちもわからない機材をいじって、カメラを構える。思ったより大きな手が、長い指が、ごついカメラのボタンを押す。シャッター音。角度を調整してもう一度。<br>　ぐりんと振り向いた宮瀬の視線は鋭くて、いつものわんこの雰囲気なんて微塵も感じられなかった。<br>「あの」<br>「はい？」<br>「すみません、もう少し右にずれてもらっていいですか。映るので、鏡に」<br>「ごめん」<br>　そうか、鏡だから。反射する。思ったより広くを映す。今更ながら気づいた。宮瀬は自分も映り込まないように、撮る方向を微妙に調整していたのだ。<br>「人、撮りたくないの」<br>　ああ、と宮瀬は頷いた。<br>「僕、人が無理なんですよ。写真って切り取るから、一瞬が永遠に残る。生きてる人間を閉じ込めてしまうのにどうしても抵抗があって、責任があって、だから、撮りたくない。境界を撮るのが性に合ってるんですよ」<br>「そう」<br>　鏡に白い布をかけて調整しているところを見ながら、言う。本当に、花嫁のベールみたいだった。<br>「好きな子、いるんだってね」<br>「知ってるんですか」<br>「記事を友人が」<br>「あー、あれ、恥ずかしいですよねほんと」<br>「その子のことは撮らないの？」<br>　軽快に、でもぽつぽつと続いていた会話が途切れた。<br>「撮らないですね」<br>「どうして」<br>「そこまで、背負えないです、僕」<br>「背負えない、ねえ」<br>　何を背負おうとしているのか、なんで撮らないのか、境界を撮るようになった理由。いくつもの言葉が頭の中をぐるぐる回って、そうしてすべて飲み込んだ。<br>　私の口から出かけた言葉が、「被写体になりたい」じゃなかったらいい。もしそうだとしたら耐えられないと思った。<br>　<br>　宮瀬が鏡の写真を撮るために通うようになってはや数週間が経った。<br>　宮瀬は来るたびに小部屋に籠るし、私は眺めていたりいなかったりする。昼ごはんは四回に一回は饅頭じゃなくなったし、食べたいものをリクエストしてくることもあった。わんこなくせして、気まぐれな猫みたいな言動。　<br>　それでいいと思った。宮瀬は宮瀬の思う通りしていてくれれば、それで。今は鏡がうちにあるからこのよくわからない関係は続いているけど、それもいつかは終わる。それが、満足した写真を撮り終えたからなのか、飽きたという理由なのかは、さっぱりわからないけれど。宮瀬は鏡とその担当の境界守のことなんか忘れるだろうし、好きな子ときっとうまくいくだろう。鏡のことを覚えていたとしても、私のことは忘れる。彼女が塗り替える。それが気楽で、それでよかった。<br>　<br>　ある日の朝、宮瀬はチョコレートを持って訪ねてきた。冬真っ只中の、ダウンが重宝される時期のことだった。ぐるぐると口のあたりまで巻かれたマフラーが、やわらかそうで、ちょこんと出た鼻の頭が赤かった。<br>　雪がちらつきそうな天気で、カメラは濡れると困るからと背負ったリュックに入れていることを知っていた。<br>「これ、お礼です」<br>「お礼ってなんの？」<br>「今までいっぱい撮らせてもらったので。本当に、ありがとうございました」<br>「満足した？」<br>「はい」<br>　もう、宮瀬はここに来ないのだろうと思った。<br>「満足しました。長いこと、ごはんもご馳走になって、場所と時間ももらって。だから、僕にできることが何かあれば」<br>「何か？」<br>「なんでもいいです。できることはたぶん、少ないと思いますが」<br>　考えて、考えた。してほしいことは一つだったけれど、本当にそれでいいのか、なんてらしくないことを。<br>「上がって」<br>　いつまでも外にいたら風邪をひくから。<br>　そんな口実で家に引っ張り上げ、そのまま鏡の小部屋まで手を引いた。<br>「待ってて」<br>　自分の部屋の隅に放置されていたものを引っ掴んで急いで戻る。<br>「写真を撮って欲しい」<br>　被写体になりたかった。いつの間にか、特別になりたかった。<br>　宮瀬に私が差し出したのは、コロンとしたフォルムのチェキで、宮瀬は抵抗なく受け取った。<br>「この部屋で、鏡と、後ろ姿でいいから」<br>「はい。それでよければ」<br>　<br>　宮瀬を見送って、ふと玄関に置いたままだったチョコの紙袋を手に取る。赤のリボンにハートが所々散っている。<br>　永遠に気がつかなくてよかったのに、バレンタインの包装になっていることに気がついてしまった。撮ってもらったチェキを抱きしめて、鏡の小部屋に駆け込んだ。サインはついぞ貰わないままで、友人に笑われるんだろうと思った。宮瀬が買ってきたレースの白い布をばさりと取り払って、鏡の前に座り込む。額を鏡面にこつりとつけて、目を瞑った。冷えた鏡面に片手を当てる。<br>　何も、なんにも起こらない。これはただの鏡にすぎない。だから、当たり前。何度も言い続けた言葉がブーメランになって返ってくる。今日だけは、今だけは、異世界でもどこでも行きたかった。<br><br></p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n24d2a7fd1b3b'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 23 Jul 2024 23:58:28 +0900</pubDate>
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      <title>境界の恋③</title>
      <description><![CDATA[<p name="8370EB3D-8EAC-44D6-9E01-1DDE38C196F1" id="8370EB3D-8EAC-44D6-9E01-1DDE38C196F1">ピンポン、とベルが鳴った。古い家なので、ピンポン、というよりは濁点付きの年季が入った音だったけど、いつものことだ。慣れてしまった。<br>　読んでいた雑誌をぱたんと閉じてソファのサイドテーブルに放る。着地に失敗した雑誌は背表紙を天に向けてばさりと広がった。<br>「はい」<br>「宮瀬です」<br>「開いてるから入って」<br>「あの」<br>「何か」<br>　女一人だけの家に勝手に入れません、とでも馬鹿げたことをいうのかと思ったけど違った。女一人でも、鏡がいるので、別に問題はないし、宮瀬は前うちに来たことあるし。好きな子に気を遣ってるならそれでもいいけど、なら来るな、と思う。<br>「今、手が塞がってて、ごめんなさい、開けてもらえませんか」<br>　少し考えて、合点がいく。そういえば、機材を持ってくるとかなんとか言ってたっけ。カメラの機材には詳しくはないが、両手が塞がるものだってあるんだろう、きっと。三脚でかいし、たぶん。<br>「ありがとうございます、助かりました」<br>　でかい図体をかがめて礼を言う宮瀬の頭を見ていた。身長差のせいで滅多に見れないつむじ。右回りか左回りか、どちらかが珍しいんだっけ。思い出しそうだったけど、まず私は左右の識別が苦手だったことに気づいてやめた。<br>「それはいいけど、何それ」<br>　おそらく機材、の入った黒いバック、に、もう一方の手には大きめの紙袋。割とぱんぱんに膨れていて、何入れてんだそれ、と呆れた。<br>　宮瀬の胸元では特等席、と言わんばかりのごついカメラが揺れている。<br>「布です」<br>「はぁ」<br>「鏡にかける布、なんでもいいって言ってたので、似合うの選んできました」<br>「はあ」<br>　物好きだな、と思う。そんなもので荷物を増やすくらいなら、好きな子にプレゼントの一つぐらい買っていってやればいい。今あるもので足りているものの代わりを持ってくる必要なんてどこにもない。<br>「好きにしたら」<br>「ありがとうございます」<br>　前と同じように鏡の元へと案内して、少し考えた。<br>「一人で平気？」<br>「はい！」<br>　元気のいい返事に本当に大丈夫なのか、と思いつつ、これ幸いと踵を返した。<br>「ドアは開けとくし、なんかあったら呼んで。たぶん、居間か台所にいる」<br>　あの、鏡に持っていかれないでくださいね。駆け出しとはいえあなたもプロでしょうけど、という言葉は飲み込んだ。<br>　そのときはそのときで、また考えればいい。<br>本部は文句を言うかもしれないが、ただ、またひとり、人間が消えるだけだ。それが、宮瀬だった、というだけのこと。広報誌に載るような、少しだけ有名人だった、というだけのこと。どうなるかなんて、正直鏡の機嫌しだいだ。今も、きっと昔も。<br>　<br>　雑誌をだらだらと眺めていると、いつの間にか正午をまわっていたことに気づいて立ち上がった。昼ごはん。冷凍うどんに麺つゆで味をつければいいだろう。簡単なものでも腹は膨れるし、生きていける。人間は食べなければ死ぬけれど、どんなものでも食べてさえいれば生きられるのだ。<br>　そういえば、忘れていたけれど、宮瀬もいたんだった。最初こそがさごそ、がたごとと音がしていたけれど、すぐに慣れて気にならなくなった。気にする労力が無駄だと思った。うんともすんとも言わなかったから、問題は生じてないんだろうけど、見に行って食われてたらさすがにちょっと嫌だな、と思った。寝覚め、そう寝覚めが悪い。<br>　たぶんこう感じるのは、さっきまで読んでいた雑誌の特集が宮瀬だったからだろう。あの後、友人が一冊の雑誌とスクラップブックを持ってまたすぐに押しかけてきた。宮瀬が載っているという雑誌と記事らしい。スクラップブック、それも割と厚いもの、を眺めながら、ガチ勢じゃないか、と溢すと、そうでもないけど、と返ってきた。嘘をつけ。貸してやる、と半ば押し付けられた雑誌類にため息をつき、でもまあ、好きなことやらの答え方は気になったので、見てみることにした。サインよろしく、とまた言い捨てていった友人ははたしてどこまで本気なんだろうか。<br>「宮瀬くん」<br>「どうしました？」<br>　開け放しておいた部屋のドアからひょいと中を覗く。半分冗談で考えていた食われている状態にはなっておらず、姿があったことにほっとする。真剣な顔をして鏡を見ていたものだから、邪魔するのはな、と思い、ついで、家主なのだから気を使う必要なんてないだろうと声をかけた。<br>　予想に反して、声をかけてすぐ宮瀬は振り向いた。<br>「もう昼だけど、ごはんどうする」<br>　さすがに歳下の男の子をお腹を空かせて放置するほど非情ではないし、簡単なものならば二人分くらいすぐに用意できる。そうでもできなきゃ家主の名が廃る。<br>「え、もう昼ですか」<br>　素っ頓狂な声をあげて宮瀬は首を傾げた。そういうところがわんこなんだ、と思いながら返事を待った。<br>「あー……、俺、食べもん一応あるんでお構いなく。ありがとうございます」<br>「そう」<br>　調整していた機材らしきものを置いて、荷物の中を探りはじめる宮瀬の後ろ姿を眺めていた。<br>「ななさん、ここの部屋って飲食禁止ですか？」<br>　飲食、飲食ねぇ。<br>「考えたことなかったけど、たぶん禁止。鏡がバグってもやだし、居間に来なよ」<br>　下手なことしてぱくりといかれても困る。人と過ごすのはあまり得意ではないが、ご飯の間ぐらいはいいだろう。<br>「なに、それ」<br>　居間のテーブルに案内すると宮瀬は持ってきていた袋とペットボトルを置いて座った。<br>「饅頭です」<br>　一度買って美味しかったからそれからずっとこれです、とパッケージを開けながら言う。<br>　菓子パンで有名なブランドのロゴがついた、白玉団子ほどの大きさのものが八個ほど入ったこし餡饅頭。思わず、足りる、それ、と言ってしまった。<br>「足りますよ。僕、少食なんで」<br>　だからひょろりとしてるんだろうな、と口からでかけて、黙る。さすがにそれは一食としては少ない。せいぜいおやつになるかどうか、というところだ。<br>　それでもたぶん、宮瀬は私が宮瀬に食事を用意することを望んでいないことぐらいわかったから、黙って自分の分のうどんを茹でていた。<br>　ああ、そうか、宮瀬はそういうやつなんだ。人当たりがいいわんこのように見えて、その実、本当の意味では人になつかない。鏡にしか、境界にしか興味がない。振られて仕舞えばいいのに。好きな子に告って、玉砕すればいい。そうして、境界を撮り続けて、いつか、飲み込まれて仕舞えばいい。私はその結末を記事で知って、やっぱりな、と笑うんだろう。<br>　あとにはカメラだけが残されていればいい。カメラだけが宮瀬がこの世界にいた証拠だなんて、素敵なことじゃあないか。<br>「じゃあ、今日はありがとうございました」<br>　ぺこりと頭を下げて帰っていく宮瀬を見送る。鏡の小部屋の鍵を閉めに行くと、真新しい白が目に入った。白いレースの布。それが例の鏡にかけてあって、別物のようだった。前の布よりも長いのか、かけ方が違うのか、床にもレースの布は垂れていた。どこか、ウェディングベールのようで、華やかだ。<br>　やっぱり、宮瀬は境界にしか興味がない。<br>「サイン」と言う友人の顔を思い出して、サインもらうの忘れてたな、と思った。でもまあ、もう会うこともないだろうし。<br></p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nde04ad2bcdef'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 23 Jul 2024 23:56:48 +0900</pubDate>
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      <title>境界の恋②</title>
      <description><![CDATA[<p name="D2502D9F-6A63-4126-B87D-B7C4AC3EDDB8" id="D2502D9F-6A63-4126-B87D-B7C4AC3EDDB8">　毎朝の習慣の一つが、鏡の小部屋の換気だ。自室から起き出して台所でやかんの乗ったコンロのつまみを捻る。その後、鏡の小部屋の一つしかない窓とドアを開け放つ。<br>ひんやりした朝の空気と一緒に、金木犀の甘いようなむせかえるような特徴的な香りがふわりと漂う。今年の開花はずいぶんと遅いようだった。冬はもうすぐそこだ。<br>　いつもと変わり映えしない毎日のはずだったけれど、その日、鏡の小部屋には誰かの靴が落ちていた。<br>　鏡にかけていたはずの布まで床に落ちていて、あーあ、と思う。あーあ。<br>　靴は革靴で、私の足よりも二回りほど大きい。しかも、片っぽだけ。拾い上げようとして、臭いと嫌だな、と思い直した。どこの誰とも知れぬ他人の靴だもの。素手で触りたくない。とりあえず布をかけ直して、換気したまま台所に戻る。ゴミ袋用の袋がたしかあったはず。見つけたそれを裏返して手にはめる。そのまま鏡の小部屋に戻ってゴミ袋をはめた手で靴を掴んだ。靴を内側に包み込むようにくるりと裏返す。これでもう、靴は袋の中。<br>　あーあ。<br>　本当は、窓がいつもより軽く枠を滑った時点で薄々気づいていた。昨日の夜も、変わらず窓には鍵をかけた。ドアにも鍵をかけた。それなのに。<br>　朝からやることが増えたな、と思いながら、「本部」にメールを入れた。幸い、今日は午後からの授業だったから、午前中はまだ時間がある。のんびりアマプラでも見ようと思ってたのにこういう日に限って面倒ごとが起きる。嫌がらせだろうか、と鏡を見やる。鏡はただの鏡の顔をして残念ながら変わらずそこにあった。<br> <br>「で、またなの？」<br>「うん」<br>「あんたのとこのポンコツ鏡、いい加減どうにかしたらいいと思う」<br>　できたら苦労しないよ、と思いながら数年来の友人兼現在の同僚に苦笑する。<br>「今日も本部に報告？」<br>「うん」<br>「そして、そのあと大学？」<br>「うん」<br>「あんたもよくやるよね。うちのとこは手鏡だから逸話もしょぼいし、持ち運びできるし、家に置けるし、大人しいし、ほんと楽よ。担当変えてもらえばいいのに」<br>「できない癖によく言う」<br>　放課後、帰ると家に勝手に上がり込んでいた友人からの呑気な「おかえり」が飛んできた。どっと疲れた気がして、それでも、これは友人がいるといつもだから、疲れてはないな、と思い直して、荷物を置いた。<br>「今日はなんで来たの」<br>「用事がなきゃ来ちゃダメだって？　なんてこと。あたしはあんたと喋ってあげにきたというのに、そんなこと言うのね、傷ついた、ほんと」<br>　よよよ、と泣き崩れるように大げさな身振りで両手で顔を覆った友人に呆れた顔を隠さないで見やる。完全に茶番だった。<br>「いやまず私の家だしここ」<br>　境界守になってから、一軒家の方が都合がよかろうと本部に古い一軒家に引っ越しを勧められた。学生の身で一軒家か、と思わなくもなかったけど、狭いよりは広い方がいいか、と住むことを決めた。鏡も運んでくれるって言ったし、家賃は光熱費くらいでいいって言ったし。親もいない。保護者だったひとも、もういなくなった。だから、ちょうどいい。<br>　だから、持ち家ではないけど、私の家には変わりないのだ。毎度毎度勝手に上がり込んでいる友人の方がだいぶおかしい。なんで鍵を閉めているのに入れているのかわからない。嘘、本当は保護者だったひとが何かあったときを心配して本部に私のことを言付けていたのだ。だから、不本意ながら、本部の計らいで友人はこの家の合鍵をもっている。そして、しっかり悪用している。<br>境界守の条件に、留守時の侵入者は管轄外とする、という一文がある。正直侵入者の安全までは面倒見切れないと何代か前の境界守が本部に直談判したらしい。あと、見張ってても境界自身が勝手に持ってきたのはノーカウント。報告の義務はさすがにあるけれど。<br>　今朝の靴は報告の義務がある案件だった。鏡が靴だけどっかから持ってきたのか、侵入者が落としていったのか、それとも誰かが鏡に食われたのかは知らないけど、「人食い鏡」の逸話持ちなのだからつまりはまあそういうことだろう。窓もゆるんでいたことだし。よくあることだ。<br>　侵入者が全員食われる、ということでもないらしく、友人はいつもくつろいでいる。定位置は私のお気に入りのソファの上。食われて欲しいとまでは思わないが、なんか癪だ。　<br>「で、何？」<br>「何が何？」<br>「いや、なんでうち来たの」<br>　じとりと睨むとふふりと笑われた。そのまま、お茶、と台所を指差す。<br>　むっとしたので、奥の手を使う。客じゃないやつに出すお茶はない。というか、勝手に来といて帰ってきたばかりの家主をこき使うな。<br>「鏡持ってこようか？」<br>　重いけど、頑張れば持ってこれないこともない。たぶん。<br>「それは勘弁」<br>　友人はぼろくそに言っておきながらも私の担当の鏡が苦手らしかった。眉間にしわを寄せてべえ、と舌を出す。<br>「まいどほんと懲りないよね」<br>　あんな鏡に。<br>「だってあんた、あれ」<br>　友人は無意識なのかほんの少し声を潜めた。<br>「ん？」<br>「あんな活火山関わろうとする方がどうかしてんのよ」<br>　嫌そうに首を振る友人に乾いた笑みが漏れた。なんでいちいち身振り手振りが大きいんだろう。芝居を見ている気分になる。<br>「現在進行形で担当の私にそれ言う？」<br>「あんたは別でしょ」<br>「はいはい」<br>　まったく、失礼な奴だ。<br>　宮瀬にはああ言ったけど、私が、私たちが引き継ぎの時に教わったことは少しだけ違う。<br>「境界」とは、遠い昔、それとも最近、どこかへつながったというものたちのことを言うのだという。その中でも種類はいろいろあって、私の担当の鏡は割とヤバいやつ。今もなおどこかにつながり続けているとかいないとか。とりあえず本体の鏡自体は部屋からちゃんと動かないから、私が担当する分にはたいして苦労はないが、本部曰く「活火山みたいなもの」らしい。いつ噴火するかわからない。不確定要素増し増し。<br>だから、一ヶ月に一回くらい報告案件が起こる。気づかないうちに何かやらかされているものも合わせたら、たぶん、もっと。やらかすなら物的証拠を残さないでほしい。今回みたいにものが残されていると身元の洗い出しやら届け出やらでいろいろと面倒くさい。<br>「ああ、そうそう。あんたんとこ、ここにカメラマン来たんだって？」<br>　友人は大きな目を輝かせて食い気味に聞いてきた。勢いで綺麗に巻かれている髪の毛がぶわりと揺れる。いささか話題転換が雑な気もするが、まあそれはいいだろう。<br>「あ、うん」<br>「あの宮瀬クン、でしょう。いいなぁ。いいかは置いといて生で見たかったなぁ」<br>「なに、知り合いか何か？」<br>　脳内であのひょろりとした男の横に友人を置いてみる。友人は私よりもずっとおしゃれで、髪も金で、服も爪も派手だから、割と違和感がなかった。<br>「なわけ。え、逆に知らないの？」<br>　つり目に見せている目をまんまるにして友人は信じられない、と言う。<br>「あの、本部が出してる雑誌の表紙になってたし、特集も組まれてた宮瀬クンよ？　オシャレで、背が高くて、イケメンって割と話題。それからもいくつも小さな記事出されてるし、一部ではアイドル扱い。どうせ、本部は境界について興味を持ってくれて広めてくれる役割の最近の若い子がいるのが嬉しいだけなんでしょうけど、供給が多いのはいいことよね」<br>「はあ」<br>「それを？　あんたは？　歳と職業だけ聞いて撮らせてバイバイするつもりだったって？　もったいない。有名人のくくりには今のところいるんだから、サインでも貰っときゃよかったのに。本人がどう思うかは別として、あたしにも貰ってくれればいい。いつか高く売れるかもしれないし、有名人のつながり、あって損はない」<br>　正確には、名前も聞くには聞いたんだけれど、そういうことではないっぽいので黙っていた。<br>「わんこみたいではあったけど、あれってイケメン？」<br>　イケメンより変人。変わり者のイメージが強かった。光にこだわって、わざわざ出直す行動力はあるくせに、なんにも知らないちぐはぐさ。クリエイターってみんなあんなんなんだろうか。<br>「わんこ！　いいわねその属性。それはそれとして顔は整ってる部類に入るでしょうねぇ、そりゃあ彼女いるはずだわ」<br>　キラキラの爪が目立つ両手をぱちりと合わせながら友人は言う。<br>「彼女いるんだ」<br>「正確には彼女じゃないかもだけど、気になる子はいるって前答えてたわよ。なんかね、ボブで、芯が通っていて、可愛い子なんだって」<br>　なんてこと答えさせてるんだ、本部。答えてるあいつもあいつだけれども。<br>　友人は宮瀬について語るだけ語って嵐のように去っていった。<br>　最後に言い残したのは「サインお願い」と「仲良くやんなよ」だった。サインはともかく、仲良くなんて無理だろうけれど。<br>　鏡を見たときの宮瀬のうっとりとした表情を思い出す。基本的ぼんやりとしか人の顔を覚えない私が唯一印象的に感じたあの顔。恍惚とした、魅せられた顔。私の嫌いな顔。<br>　私は仲良くなんてできないし、宮瀬も鏡にしか興味がないだろうから。気になってる子と「仲良く」しとけばいい。<br><br></p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/necdf9bfe9bbf'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 23 Jul 2024 23:54:54 +0900</pubDate>
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      <title>境界の恋①</title>
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      <description><![CDATA[<figure name="F0C93332-0B89-4D05-8C06-4C83B2EDA37C" id="F0C93332-0B89-4D05-8C06-4C83B2EDA37C"><blockquote name="F0C93332-0B89-4D05-8C06-4C83B2EDA37C"><p><b>あらすじ<br></b>「今日だけは、今だけは、異世界でもどこでも行きたかった。」<br><br>　不思議な逸話をもった、かつてどこかに繋がったという「境界」と呼ばれるものが存在する世界。<br>　主人公の「私」はそんな境界を人に実害が出ないように管理する「境界守」という役職に就いていた。<br><br>「撮らせてもらえませんか」<br>　ある秋の日、境界専門のカメラマンだという「人を撮りたくない」男の子が「私」の元に訪ねてくる。<br>　深く関わる気はなく、人に興味がなかった「私」だが、だんだん男の子に絆されていく。<br>　しかし、男の子には、好きな人がいる。<br>　会えるタイムリミットは、彼の撮影が終わるまで。<br>　そんな、不器用な片想いの話。</p></blockquote>
<figcaption></figcaption></figure><p name="87EA6E51-D221-44BD-90D9-4B797B03C3DF" id="87EA6E51-D221-44BD-90D9-4B797B03C3DF"><b>本編<br></b>「撮らせてもらえませんか」<br>　秋の夕暮れ、たそがれどき。烏が遠くで鳴いていた。突然家を訪ねてきた男に、珍しく是、と返したのは、話し方に西の訛りがあったから。地元を思い出して懐かしかったのだ。そこに嘘はない。<br><br>「境界」というものがこの世界にはある。事物や領域などを分ける境目のことだ、と辞書にはそう載っている。<br>　窓や扉、門。他にもたくさん。何かを隔てるものには、その昔、不思議な力が宿るとされていた。本当にそうだったのか、言い伝えに尾鰭がついて広まったのかはわからない。<br>　わからないけど、それらにまつわる話は尽きない。異世界に繋がっただとか、人が消えたとか、亡くなった人と会えた、なんて話もある。悪いことばかりとは限らないし、いいことばかりとも限らない。<br>　実際、実害を出している「境界」もあるにはあった。人が消えやすい場所、とか、オカルトじみたそんな話。富士の樹海では自殺が多い、みたいなちょっと不思議なことと同列の話。根拠のないものが多いオカルトと少しだけ違うのは、その場になかったはずのものが突然出現したり、確かにそこにいたはずの人間がいなくなったり、ちゃんとした目撃者と記録が残ってしまったところだった。<br>　証拠が出ない行方不明者は自分の意志でいなくなったのかもしれない。だから、届け出があれば捜索はするが、それぐらい。対策なんてしようがない。でも、不思議パワーでなんか知らないけど「境界」と関わったばかりにいなくなられるのは困る。原理が分からなくても、理由がわかっていれば対策はしなければいけない。災害みたいなものだけど災害と違って対処の方法はまだある。<br>　だから、いつの頃からか「境界守」という役職ができた。その名の通り、逸話が残る各地の「境界」を管理する役割を担う。境界を守る、と書くが、実際は境界を管理することで人間の方を守っている。実害が定期的に確認されるやばいものから、そうでないものまで。管理、といっても、眉唾な話も多いから、実際は、何も知らない人がふらっと近寄らないように見張るだけのことが多い。中には、それだけではすまないものもあったりするけど。<br>　役職がちゃんとできて、ノウハウのようなものが少しずつ積み重ねられていくうちに、境界守たちをまとめる組織のようなものが作られた。基本的に「本部」と呼ばれている。境界を管理したり、境界守のサポートや横のつながりを強化したり、面白半分に境界を野次馬しに来る危険行為者に警告を出したり。イメージは肝試しに廃墟に忍び込むテンション上がった馬鹿者を補導する警察みたいな。原理がよくわかっていない境界についての研究もしていると聞く。自然災害はどうにもならないが、研究でわかることはある。実害がないに越したことはない。あとは、境界守のスカウト。適性ってものがどうやらあるらしい。<br>　各地に「境界」はいくつもあるので、一人の境界守についておおよそ一つの境界が割り振られている。現在では在宅ワークと兼業している人間も珍しくない。逸話の数だけ「境界」はあるので、正確な数字はわからない。きっと、把握しているのは本部の偉い人ぐらいだろう。とは言っても、境界守はそこまでメジャーなものではないけれど。存在は、知識としては、知っている、だけという人も少なくない。<br>　私は、件の「境界守」のうちの一人である。大学生と兼任。担当の「境界」が部屋の中で保管できるものであることもあって、割と緩いし、自由に出歩ける。まあ、そりゃ、鍵をかけておけば、まともな人は他人の家に勝手に入ってこないので。まともじゃない人は、知らないし、正直言ってそこまでは私の管轄じゃあない。気づいたら本部に丸投げだ。なんといっても本分は学生なので。<br><br>「綺麗ですね」<br>　家の一室に通した客人が、ぼうっと一点を眺めながら溢した呟きに、はあ、と相槌なのかなんなのかわからない声を漏らす。<br>　目の前にあるのは、私の担当している「境界」である、古びた大きな鏡だ。大きな、というと語弊があるのかもしれない。姿見程度の大きさの、木枠にはまった鏡である。手鏡などをはじめとした鏡系の中ではわりと大きい。持ち運びはできないし。北向きの倉庫のような小部屋の壁に立てかけられている。私はアンティークに造詣が深くないので詳しくはわからないが、飴色よりも深い、掠れた茶色の木枠は相当な年月を感じさせる。鏡は端が波打ったようによれていたり、曇っていたりもする。<br>　私にとっては、嫌というほど、見慣れたものだ。<br>　ただ、はたしてこれが綺麗なのかどうかは私にはわからなかった。こんな、ものが。<br>「これです、これ。年月が経ってもなお残るもの」<br>　うっとりと言う客人にもう一度、はあ、と返す。鏡の感想なんかよりも、まず、聞きたいことがあった。<br>「写真、撮らないんですか？」<br>　せっかく、一室に通したのに。カメラも持っているのに。<br>　ごついカメラは、客人の胸元に下がっているだけで、未だなんの機能も果たしていない。撮らせて欲しい、と言ってきたのは客人のほうなのだ。<br>「光が」<br>「光？」<br>「そうです。光があまり入ってこないので、今度は準備をしてきます」<br>　たしかに、ここは北向きの部屋だけあって年中薄暗い。面倒ごとが起こらないように、窓も換気用の一つだけ。それもすりガラス加工のものだ。夕方の今は電気をつけたところでたかが知れている。もともと人間がメインで使う気のない部屋だ。<br>「それは、機材とか、そういう？」<br>「はい」<br>　こくりと頷く客人は、図体はひょろりとでかいくせに妙に幼く見えた。少しウェーブがかかった黒髪に、トレーナーとスキニー。シンプルな装いなのにどこかおしゃれに見える。黒縁メガネをかけこなす人なんて初めて見た。あれは地味度アップのステルスアイテムではなかったのか。<br>　苦手だな、と思う。ルックスは、正直言って好みだけど、おしゃれなとことか、気を遣ってる部分が滲み出ているとことかが得意じゃない。言うなれば陽キャ。陽の光が似合いそう。引け目を感じるから、苦手だ。<br>　なのに、今度って言った。それは、また来るってこと。<br>「また来るんなら、名前教えて」<br>　ぱちり、と瞬きした顔を鏡越しに見る。まつげが長い。<br>「言ってなかったですか、僕」<br>「言ってないね」<br>　歳と、属性は聞いたけれど。別に一回きりの出会いならば、それだけで十分。今だって、興味も、関心も大してないけれど。<br>　次も来るって言うんなら、多少は覚える努力をしなけりゃなるまい。このままだと、次来た時、開口一番「誰？」と言いかねないのは自分がよくわかってる。人にも物にも基本的に興味がないのは昔からで、それでもいいと思っていた。でも、こういうときに、たまに、困る。<br>「それは、すみません。宮瀬大樹です」<br>「宮瀬、くん」<br>「はい」<br>　案外普通の名前だな、と思う。「境界」ばかりを写真におさめている、駆け出しのカメラマンだと本人から申告があった。高校を卒業したばかりの十八歳の男の子。境界の存在は知ってるけど、という人間が大半な中で、境界ばかり撮っているカメラマンに会ったのは今日が初めてだった。ここ二年ほど境界守をしている中で、取材にきた人間なんて数えるほどしかいない。需要がないから、供給も少ない。ごく一部のマニア向け。まあ、つまりはこんなところに来た客人は、総じて変人なのだということ。<br>　そういう人って、きっと、もっと、変わった名前なんじゃないかと勝手に思っていた。そういう運命みたいなものをもって生まれてきた、ような。どこか、危なっかしい、特別さをもった目に見える印、のような。<br>「えっと、名前」<br>　客人はことり、と音を立てそうな動きで首をかしげてみせた。身長の差で、見下ろされているはずなのに、どこか上目遣いにも見えるのは何なんだろう。<br>「あー、奈那。奈那でいい」<br>　お互いに呼び名がわかれば問題はない。簡潔に名前だけを述べた。名字はあまり好きではなかった。<br>「ななさん」<br>　舌っ足らずに繰り返す彼に一瞥をくれる。<br>「まあ、短い間だろうけど」<br>　よろしくとは言わなかった。別によろしくしたくはないし、だいたい、好きにすればいいと思ったから。私は役目さえ果たせればそれでいいし、写真の行き先もあんまり興味はない。どう使おうが、好きにすればいいと思う。撮りたいなら、撮ればいいし、客人をとりあえずは安全に帰せれば、それで。目の届く、手の届く範囲だけで。<br>　いつの間にか、客人、宮瀬は鏡から目を離して私のほうに向き直っていた。<br>「聞いてもいいですか」<br>「何？」<br>「この鏡、どんなものなんですか」<br>「なに、知らずにきたの？」<br>　流石に驚いて、語尾が上がる。知らずに来たのか、そうか。命知らずというか、なんというか。<br>　宮瀬はバツが悪そうにそっと目を逸らした。下調べが足りなかった自覚はちゃんとあるらしい。もごもごと、ここにあるって聞いて、じっとしてられなくて、と言っているのを見やる。境界がある場所を突き止める力も突撃する行動力もあるくせに、肝心のところが抜けている。<br>　まさか、と思った。<br>「まさか、境界についての説明からお願いとか言わないよね？」<br>「それは大丈夫です」<br>　ほっと胸を撫で下ろした私に、宮瀬は眉を下げた。嫌な予感がする。<br>「何」<br>「でも、もう一度お願いしていいですか」<br>「うそやん」<br>　いつか読んだ小説の主人公の口癖がぽろりと出る。お前、駆け出しとはいえ、カメラマンなんだろう。一応、プロなんだろう。言いたくなったけど、黙った。めんどくさいんだよな、いろいろ。<br>　でもまあ、しょうがない。説明しなかったときに起こる問題の方が多分めんどくさいだろうし、扉とか窓とかいうものとは違って、鏡、というものはなかなかに特殊であるので。<br>「辞書的意味なら、事物や領域などを分ける境目のこと。何かを隔てるものには、その昔、不思議な力が宿るとされていた、逸話もたくさん。だから、それを私たちが見張ってる」<br>「はい」<br>　表情を伺う。真面目な顔で頷いて見せた宮瀬の顔からは、わかってるのかわかってないのか読み取れなかった。わかってると仮定して先に進める。説明してみたが、正直教える、ということは苦手だ。伝わらなかったとしたらたぶん私の説明下手のせいだろうけれど、まあいいだろう。<br>「この鏡は、」<br>　ちらりと鏡に目をやる。宮瀬の後ろ姿が映っただけの何の変哲もない鏡。ほとんどの日と変わらない鏡。<br>「この鏡は、逸話自体はよくあるもの。どこかわからない別の場所に繋がっているとか、人を食うとか、でもまあ、特殊ではあるって引き継ぎの時教えてもらった」<br>　何が特殊かなんて、宮瀬は、一般の人は、知らなくていいことだ。<br>「特殊なんですか」<br>　鏡に映った宮瀬の後ろ姿が一瞬ぶれる。ノイズが走ったように、表面が揺れる。宮瀬は気づかない。振り向かない。それでいい。気づかなくていい。気づきたくなかった。気のせいだ。あれもこれも、ぜんぶ。所詮は鏡なのだから。<br>「特殊なんだって。まあ、そこら中にある扉や窓とかと違って割と珍しい境界ではあるし。それでも、水溜まりや滝や噴水とかの水系と比べればマシだけど。あれはマジで、やばい。管理しにくすぎる」<br>「いや、そこら中に境界があったら困りますよ」<br>　困ったように宮瀬は笑った。大きな手が無意識なのかごついカメラを一撫でする。<br>「それもそうか。私たち過労死するわ」<br>　鏡の傍らに落としていた大きめの布をとり、鏡の面を隠すようにばさりとかける。今日はもう、おしまい。写真も撮らないらしいし、別にいいだろう。厄介ごとは御免だった。<br>「その布」<br>「うん？」<br>「特殊なやつなんですか？　封印するとか」<br>　先ほどよりも近づいた宮瀬にそう尋ねられた。近づいた、といっても背の高さのせいで目線はちっとも近くはないのだけど。<br>「いーや」<br>「違うんですか」<br>　目を丸くしているような表情の宮瀬に苦笑する。さっきに比べて思った以上に表情の変化がわかりやすい。<br>「うん、これ、普通の布」<br>「普通の」<br>　えーっとね、と宙を睨む。私にとってはどうでもいいことだったから、思い出すのに時間がかかった。<br>「たぶん、近くの手芸屋で大きな布ください、なんでもいいんでって言って安く買ったやつ」<br>「いいんですかそれ」<br>「いいんでしょ。境界だろうと、ただの鏡。人間の価値なんて通用しないし、感情なんてないんだろうから」<br>　だから、私たち境界守が管理する羽目になる。境界自身に感情があれば、自我があれば、勝手にそっちでやっててくれればよかったのに。<br>「じゃあなんでもいいんですか」<br>　重ねて問う宮瀬に面倒くさくなってくる。<br>「そうね。埃除けのとこあるし」<br>　鏡に、埃をかぶせるのも、と思っただけ。ほんの少し忍びないと思っただけ。へそを曲げられても困ると思っただけ。それだけだ。<br>　ほら、行った行った。宮瀬を入口へ促して追い立てるように足音を立てて後ろから歩く。慌てて鏡を振り返り振り返り歩く宮瀬の視線を遮るようにドアを閉めた。かちゃりと鍵が閉まる音がする。<br>　今日は大学で厄介な課題が出てるから、さっさと帰ってほしいのだ。<br></p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nbdc04cfda6d7'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 23 Jul 2024 23:52:23 +0900</pubDate>
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      <title>新札が出てきました。初。</title>
      <description><![CDATA[<p name="71e22df2-ebd7-408e-aa4f-4be72c1128f1" id="71e22df2-ebd7-408e-aa4f-4be72c1128f1">新札が出てきました。初。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n741cf73b82ae'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 16 Jul 2024 18:27:25 +0900</pubDate>
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      <title>今日は猫の日！</title>
      <description><![CDATA[<p name="df01275f-f217-4841-8a75-b51c55cbec10" id="df01275f-f217-4841-8a75-b51c55cbec10">今日は猫の日！</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n715a56a49d58'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 22 Feb 2024 20:25:22 +0900</pubDate>
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      <title>あけましておめでとうございます。 昨年は、あまり目標が達成できないまま、no…</title>
      <description><![CDATA[<p name="593dca29-3277-4acf-b9bc-d22802fc06c3" id="593dca29-3277-4acf-b9bc-d22802fc06c3">あけましておめでとうございます。<br>昨年は、あまり目標が達成できないまま、noteから離れてしまっていましたが…。<br>今年は1日1時間ものを書く時間をとりたいなーと思っています。<br>今年もよろしくお願いします。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/ncf0f9c515897'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 01 Jan 2024 23:59:45 +0900</pubDate>
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      <title>9月16.17日に京都芸術大学の学祭での企画、瓜生山の本屋さん、に参加させて…</title>
      <description><![CDATA[<p name="2b861bb8-19ec-4fbd-9131-02904f6e83b9" id="2b861bb8-19ec-4fbd-9131-02904f6e83b9">9月16.17日に京都芸術大学の学祭での企画、瓜生山の本屋さん、に参加させていただきました。<br>ありがとうございました。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n82cffd4dffa0'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 27 Sep 2023 07:51:40 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/akina_hisui/n/n82cffd4dffa0</link>
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      <title>1.宇宙人の憂鬱</title>
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      <description><![CDATA[<p name="622788AC-0939-4BDF-A0DA-2DD38A6975C3" id="622788AC-0939-4BDF-A0DA-2DD38A6975C3">お久しぶりです。秋那ひすいです。<br>ずいぶんと時間が空いてしまったから、リハビリも兼ねて。<br><br>◇◇◇</p><p name="4F89E29A-FCD3-46D2-A226-21883BEB412A" id="4F89E29A-FCD3-46D2-A226-21883BEB412A">お題「大学の空きコマ」で書きました。<br><br>あの子がYESと一言言ってくれればよかった。<br><br>◇◇◇<br><br>　昼下がりの午後、蒼い髪の少女は小さくため息を吐いてカップを傾けた。半分ほど残った琥珀色の液体がちゃぷんと揺れる。お気に入りの銘柄のストレートティー。それでも気持ちは全然晴れなかった。<br>　綺麗な少女だった。鼻筋は通り、切れ長の澄んだ瞳が目を引く。現に、大学構内のカフェでは結構な人数がちらちらと彼女に目をやっている。<br>　そのうちの何割かは彼女の髪色が気になっての視線だったけれど。「青い髪」の美人が在学している、というのは年の半ばも過ぎた今の時期、大学では有名だった。もちろん、彼女の入学時にはもっとざわついた。別に、髪を染めてはいけません、なんて規則はないのでなんら問題はないのだけど。今まで、青、なんて派手な色の学生がいなかっただけのこと。毎年、春になると、彼女はすれ違うたびに新入生に二度見される。それを繰り返して3年が経った。<br>　それにしても、染めたにしては艶のある綺麗な髪だった。<br><br>　はぁ、と少女はまたため息を吐いた。<br>　憂鬱だった。<br>　腕時計をはめた左手を傾けて今の時間を確認する。まだ、時間はある。<br>　いつもならば、空きコマは大学内のカフェで友人と喋りながら時間を潰す。窓際の端っこ、定位置になってしまったそこで彼女と友人はいろんな話をした。<br>　恋バナもしたし、授業や教授の愚痴も言いあった。友人がハマっているという漫画の推しについて弾丸のように語るのを聞いたりもしたし、おすすめのアニメや映画や本や漫画について教えてもらったりもした。3回生だから、就職の話もちょっとだけ。<br>　恋バナはどちらにも何にもなさすぎてすぐに終わったし、自分に就職なんて未来が来るなんて彼女は思いやしなかったけど。<br>　今、友人が隣にいないのは、昼休み、彼女が告白したからだった。<br>「ねぇ」<br>「なぁにー？」<br>　昼休みの終わり頃、彼女の普段通りの呼びかけに友人も普段通りに返事をした。そこまではよかったのだけど。<br>「今日は、どうする？　いつものとこで時間潰すのでいいよね？」<br>　YESの返事が聞けると疑いもせず、にこにこ笑う友人に、彼女は緊張気味に切り出した。<br>「あのね、私、あなたが好き。付き合って欲しい」<br>　時が止まった。そう感じるぐらいの沈黙が訪れて、友人が息を吸い込む音がいやに響いた。<br>「ごめん。ごめん、あたし、そんなふうにみたことなかった。だから、ごめんなさい」<br>　そう早口で言って友人はくるりと背を向けた。<br>　ちょっと、用事思い出したから、また。<br>　見え見えの言い訳を言い捨てて、小走りで。ちょうどよく、チャイムが鳴った。<br>　彼女は困ったように友人を見送った。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n0393e925edca'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 09 Apr 2023 20:38:20 +0900</pubDate>
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      <title>せめて覚えておこうと思うそういう君はもういないけど</title>
      <description><![CDATA[<p name="fcc74ecc-da5d-4d5f-a62d-8a09959fba9d" id="fcc74ecc-da5d-4d5f-a62d-8a09959fba9d">せめて覚えておこうと思うそういう君はもういないけど</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nf18d127eded7'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 19 Mar 2023 22:33:44 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/akina_hisui/n/nf18d127eded7</link>
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      <title>ブックス エスメラルダさんに行ってきました！ 好きな小説家さんのTwitte…</title>
      <description><![CDATA[<p name="f65167e7-f334-404e-84bf-661b9b8f4d73" id="f65167e7-f334-404e-84bf-661b9b8f4d73">ブックス エスメラルダさんに行ってきました！<br>好きな小説家さんのTwitterでお店のことを知り、ずっと諦めていた同人誌があると知って…<br>本当にありがとうございました。<br>幸せな1日です。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nc16b59c0fcc3'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 09 Mar 2023 21:48:12 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/akina_hisui/n/nc16b59c0fcc3</link>
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      <title>お久しぶりです。もうすぐ新年度。 ぼちぼち頑張ろうと思います。毎回頑張る詐欺…</title>
      <description><![CDATA[<p name="8dd07374-dcc5-4cad-9bfc-c95e1ff866c8" id="8dd07374-dcc5-4cad-9bfc-c95e1ff866c8">お久しぶりです。もうすぐ新年度。<br>ぼちぼち頑張ろうと思います。毎回頑張る詐欺をしてる気がしますが、今度こそ…<br>当面の目標は週一投稿です。<br>こんな秋那でもスキをくださる方、感謝です！</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n78256c02120c'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 09 Mar 2023 21:42:33 +0900</pubDate>
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      <title>2023年1月15日の文学フリマ京都に参加します。 学科の有志による「冬」を…</title>
      <description><![CDATA[<p name="dc405dab-7895-48ad-ac53-6cf4a959d51e" id="dc405dab-7895-48ad-ac53-6cf4a959d51e">2023年1月15日の文学フリマ京都に参加します。<br>学科の有志による「冬」をテーマにしたアンソロジー。<br>蒼名義で参加されていただきました。<br><br>い-43でお待ちしております。<br>近くに住んでいるよーという方は足を伸ばしていただければ嬉しいです。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nd2826fdb6e1e'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 14 Jan 2023 13:35:24 +0900</pubDate>
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      <title>今年の抱負 やりたいことリストをつくって達成する</title>
      <description><![CDATA[<p name="61e18654-6e34-4bd3-aa15-1fbed3acf31d" id="61e18654-6e34-4bd3-aa15-1fbed3acf31d">今年の抱負<br>やりたいことリストをつくって達成する</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/na2725c7f22cf'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66134004/profile_c333ed1a8f67f223c423651c538c33e2.png?fit=bounds&amp;format=jpeg&amp;quality=85&amp;width=330</note:creatorImage>
      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 01 Jan 2023 23:59:55 +0900</pubDate>
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      <title>「線は、僕を描く」 「すずめの戸締まり」観てきました。 どちらもとてもよかっ…</title>
      <description><![CDATA[<p name="30bb9cf1-53ee-4c44-bfcb-e2f9da1a6e5c" id="30bb9cf1-53ee-4c44-bfcb-e2f9da1a6e5c">「線は、僕を描く」<br>「すずめの戸締まり」観てきました。<br>どちらもとてもよかった。考えさせられるし、背中を押される作品。<br>「線は、僕を描く」は原作の小説が出たときに読んで、印象に残っていたので絶対にみたかった。読み返したくなりました。<br>ぜひ、観てみてください。<br></p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n51f5a40c90bd'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 12 Nov 2022 23:24:36 +0900</pubDate>
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      <title>おばけ【ハロウィン企画】</title>
      <description><![CDATA[<p name="68A7E3A1-5AA0-4C6A-B241-266E75015EA6" id="68A7E3A1-5AA0-4C6A-B241-266E75015EA6">ある日、おばけに出会いました。<br>体は真っ白で、目だけ丸く切り抜かれたような黒で、典型的なシーツおばけでした。<br>ひとつ普通と違ったのは、紺のスカーフを頭にかぶっていたところでした。<br><br>その日は妙におばけを見かけるな、と思っていたところでした。1匹2匹が飛んでいるところなどはよく見ますが、今日はそこらじゅうを漂っていました。<br>バグかな？<br>そういうと相棒は、そんなわけあるかよ、と鼻を鳴らしました。</p><p name="729D822A-6BE0-4ED3-9B66-9946618C5590" id="729D822A-6BE0-4ED3-9B66-9946618C5590">おばけは手のひらほどの大きさでした。ふよふよと浮きながら私の周囲をうろうろしていました。気に入られたのかもしれません。<br>よく見ると街を歩く人々の中にもおばけをくっつけている人がちらほらいました。メガネをかけていたり、帽子をかぶっていたり、やっぱりいつもよりおばけの種類が豊富でした。<br>住宅街をぐるぐる歩き回ってもおばけは私から離れませんでした。幸運にも誰にも声はかけられませんでしたが、相棒は呆れた顔をしてついてきました。<br>今日、仕事するのやめない？<br>まあ、その状態ならなぁ。<br>相棒は仕方なさそうに首を振りました。<br>おばけといえども、誰かに見られたままでは私たちの仕事は成り立ちませんから。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nc26bb80b1a21'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 31 Oct 2022 23:59:14 +0900</pubDate>
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      <title>よろしくね、相棒</title>
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      <description><![CDATA[<p name="F5297E81-C9DC-4FEE-BE71-60629E65EE77" id="F5297E81-C9DC-4FEE-BE71-60629E65EE77">　きっと、長い付き合いになるだろうから。</p><p name="83B7DDAB-E384-4138-8E01-146187813BDC" id="83B7DDAB-E384-4138-8E01-146187813BDC">　入学祝いに万年筆をもらった。<br>といっても結構前だ。春のことなので、たぶん4月か3月のこと。<br>　お洒落な深い青の箱を渡されて、ワクワクしながら開けて、中身にとても喜んだ。高価なことも薄々わかったから、何度もお礼を言った。<br>　メタリックな赤の軸。デザインが好みで、大人っぽくて、ああ、大学生なんだなぁと思った。そこでやっと大学入学を実感した節もある。<br>　すぐにでも使いたくて、迷った末にインクを買って、けれど、使う決心がつかなくて箱にしまっていた。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/nb20eaa2a3ac0'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Fri, 28 Oct 2022 16:15:20 +0900</pubDate>
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      <title>noteの方向性を今まで決めかねていたのですが…。いろいろ挑戦する場所にでき…</title>
      <description><![CDATA[<p name="ef4add71-6a99-4b39-8a5b-8bd5c5805dc2" id="ef4add71-6a99-4b39-8a5b-8bd5c5805dc2">noteの方向性を今まで決めかねていたのですが…。いろいろ挑戦する場所にできたらなと思います。<br>小説などの通し番号もはじめから。心機一転頑張っていきたいです。<br>週に1回は投稿するのが目標です。</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n017e429844aa'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 25 Oct 2022 23:34:18 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/akina_hisui/n/n017e429844aa</link>
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      <title>しばらく、お休みしていた話</title>
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      <description><![CDATA[<p name="24FF2A3F-21DD-412C-8237-ABD165C0AA72" id="24FF2A3F-21DD-412C-8237-ABD165C0AA72">　お久しぶりです。秋那ひすいです。<br><br>　ずいぶんとご無沙汰してしまったな、と思いながら、このページを書いています。<br>　もし、待ってたよ！という方がいらっしゃいましたら、いつも本当にありがとうございます。</p><p name="96AFFD76-C607-4629-B7B4-C7FE731F3510" id="96AFFD76-C607-4629-B7B4-C7FE731F3510">◇◇◇<br>　さて。<br>　期間にして5ヶ月ほど。ほとんどnoteを投稿しない日々が続いていました。<br>　とはいっても、1ヶ月に1度ほどは思い出したようにぽつぽつ短歌などをだしたりしていたのですが。<br><br>　物語に触れるのは最小限。<br>　課題などや、必要なとき以外はそんな生活をしていました。<br>　今年の抱負をさっそく無視した結果ですね…</p><br/><a href='https://note.com/akina_hisui/n/n5a7aa2f1f83b'>続きをみる</a>]]></description>
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      <note:creatorName>秋那ひすい</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 06 Aug 2022 00:30:07 +0900</pubDate>
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