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夏の日のInitial Contact – 天河(てんかわ)の黄色い「アイツ」

    まさか初夏のスーパーで、こんな再会を果たす日が来るとは。

    冬場の食卓を彩る料理の代名詞といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?

    お鍋、おでん、肉まん。どれも最高ですが、私の中で絶対に外せないのが「コーンクリームシチュー」です。あの濃厚で優しい甘みと、とろけるような温かさは、寒い季節の心と体を芯から満たしてくれますよね。何を隠そう、私はこのコーンクリームシチューが大好物なのです。

    しかし、この愛してやまないシチューには、悲しいかな「2つの高い壁」が存在します。

    • 1つ目は、「人気すぎてすぐ売り切れる」こと。「今日はコーンクリームにするぞ!」と意気込んで買い物に行っても、ルウの棚だけがポッカリと空いているなんていう悲劇が珍しくありません。

    • 2つ目は、「基本的に冬場しか店頭に並ばない」ということ。(もしかしたら、地域差はあるかもしれませんが)暖かくなると同時に、彼らは静かに姿を消してしまうのです。

    そのため、私にとってコーンクリームシチューは、まるで「天の川伝説」のように、限られた季節にしか出会えない切ない存在でした。

    ところが先日、事件が起きたのです。

    季節は初夏。
    じわじわと気温も上がり、半袖で過ごす日も増えてきました。そんな日曜日の昼下がりに、私はいつものようにスーパーの陳列棚を何気なく眺めていました。

    「まあ、この時期だし、あるのは定番のホワイトシチュー(クリームシチュー)だけだよな」と、完全に油断していたその時です。

    あったのです。
    視線の先に、見慣れたあの黄色いパッケージが。

    これは偶然の再会だったのか。
    それとも、夏の日に起きた小さなInitial Contactだったのか。

    「えっ、見間違い?」

    思わず二度見しました。しかし、何度目をこすっても、そこにあるのは間違いなく、あの黄色のパッケージ。これまで、気温の高いこの時期に彼らを見かけることなんて滅多にありませんでした。

    その瞬間、私の脳内はまさに狂喜乱舞。
    理性が判断するより先に、ほとんど反射で買い物かごへ滑り込ませていました。
    (脳内BGMには、中森明菜さんの「二人静」が鳴り響いていました。)

    外はすっかり夏の手前ですが、我が家の食卓には近々、最高の冬がやってきそうです。冷房をちょっと強めに効かせて、アツアツのコーンクリームシチューをいただく。想像しただけで、これ以上ない贅沢だと思いませんか?

    最後に、この謎解きをひとつ。

    なぜ、夏場にコーンクリームシチューを見かけないのか。その理由を調べてみると、どうやら調理に牛乳を使う関係で、夏場は品質管理が難しくなるからという、なんとも現実的な事情があるようです。同様の理由で、バターチキンカレーなども暑い時期は見かけなくなるようです。

    さて、幻の黄色いアイツを手に入れたみなさん。くれぐれも、事件(食中毒)を起こさないよう、お早めにお召し上がりください。

     
     
    Official Website: https://akihitokimura.com 音楽プロデューサー/DSP・MIR/著述家。バイノーラルビート、没入型サウンドを制作。Pythonを用いた音響解析やKindle執筆。音と認知、技術と表現が交差する地平を探究しています。

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