
オシャレは好きなのにオシャレではないと言われて生きてきた
基本、ズボラですから、着るものなんてどうでもいいんです。
・・・という「バリア」を張るようになったのは、いつからだったろう。若い頃から、というか、主に若い頃、こういった指摘をよく受けたのである。
「お願いだから、もっとオシャレしてよ!」
お願いて(苦笑)。私がオシャレすることで、メリットを享受できるとはとうてい思えない面々から、よく指摘されたのはなぜなんだろう。
現在60歳の私が若い頃は、身長165センチの女子というのはかなりの高身長という位置付けになっており、同じくらいの身長の女子が「男の子に嫌われたくないから、いつも猫背にしているの。」などとほざいているのを聞いて、ただただ絶句したものである。
実際、当時働いていた職場の上司からも「そんな胸張って歩くなよ。もう少し、縮こまっていてくれないかな。」と指摘されたときはもう、コイツ564たろかと思ったものである。
姿勢良く歩くことの、何が悪いんやっちゅーねん!
そんな「とんがりおねーさん」(笑)だった私が、あるとき、同僚の女子から合コンに誘われた。
「けっこう、いい感じの男子が集まるの。オシャレして来てね!」
と言われたのを真に受けて、当時めちゃくちゃハマっていたメンズの「リーバイス501」を穿いて出かけたのだが、なんというか、コンパ会場の空気は最高に重くなっていた(苦笑)。
その頃、よく通っていた「大阪ミナミアメリカ村」のショップの店員さんに、
「おねーさん、メンズの501を、裾カットなしに着こなせるって、サイコーっすよ! めちゃくちゃカッコいい!」
と褒め称えられていて、すっかり調子にのっていた。これこそが、最上級のオシャレなのだと信じて疑わなかった。しかし。
Tシャツに501はオシャレではないと言われた合コン現場
・・・現場からは以上でーす(涙)。
この件以降、私は「オシャレには興味ないんです。」というバリアをなんとなく張り続けてきたわけだが、今、還暦を迎えて、ちょっとだけ言いたいことがある。
あれから40年近くたった今でも、私は相変わらず「リーバイス501」というジーンズを愛している。
そして今でも、メンズの501なのに、裾をカットすることなく、ジャストサイズで穿きこなしているのだ。
これを穿きこなせる体型を維持することこそ、本当のオシャレではないのか?
合コンの席では、ひらひらのブラウスとか、短めのスカートを穿くのが正解だったのかもしれないが、私の中の「オシャレ」の基準には合わなかった。それだけのことだったのだ。
今でも基本、ズボラっちゃズボラだけど(苦笑)オシャレに興味がないわけでは決してない。むしろ、好きだよ、オシャレ。
好きなものを、好きなように着こなせるだけの体型は、とりあえずキープし続けたいなと思っている。
オシャレって、アイテムよりも、まずはそれをまとう人間を整えることから始まるのだと思うんだよな。