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ほんの1秒。封印していたはずの自分がよみがえってきた。


私は今から8年前。

2018年に
「悪性リンパ腫」という
血液のガンと闘っていました。


告知を受けた時には、
すでに「ステージ4」。


治療を終えてからも
何度も再発疑惑はあったし、
今も、決して良い状態とは言えないのだけれど、
なんだかんだで、8年。
今も、しっかり生きてます。

⁡なので、
普段は、自分の病気のことは忘れてるくらい。

でも、昨日。
ニンダイ(ゲームの新作発表会)を見てたら、
一気に記憶が蘇ってきたので、少し書いてみます。





2018年2月。
入院してからすぐに、
お兄ちゃんがお見舞いにきてくれたんです。

ゲーム好きな私のために、
スイッチを買ってきてくれて。

スプラトゥーンのソフトも一緒に。


大人になってから
生きることに必死過ぎて、
「ゲームやってる場合じゃないでしょ!」なんて
自分にムチを打っていたんです。

大好きなゲームを、すっごく遠ざけてた。



だからね。
お兄ちゃんからスイッチをもらった時。
すっごく嬉しかったんだ。

「え、やっていいの!?」って。

子どもの時に戻った気分だった。

ちっちゃい頃に
お兄ちゃんにゲームを教えてもらった時みたいな、あの嬉しさ。


私の好きな赤い色のスイッチ。


入院中もずーっとやっていたし、
退院してからも、
ずっとコントローラーを握りしめてた。


散歩に行って、
道端に咲いているお花を見ると
スプラトゥーンのインクに見えてたくらい……(笑)

もうとにかく夢中で遊んでた。



昨日、ニンダイを見ていたら
スプラトゥーンの映像が流れてきました。


音楽が流れ出した瞬間。
たぶん、何秒もかからなかったと思う。

一瞬にして、
あの頃の空気に
引き戻されたみたいだった。

割と強烈めな恐怖。

ゲームでワクワクしてた自分じゃない。
「ワクワク」で
無理やり麻痺させてた方。


軽快なゲームミュージック。

独特な太文字フォント。

キャラクターの表情、動き。


どれも、怖い雰囲気のものではない。
むしろ、すっごく楽しい雰囲気。

でも、それなのに。
ガンという現実を突きつけられて
生きた心地がしないままプレイしてた自分が
生々しく蘇ってきて、
ものすごく怖くなった。



たっくさん心のことを学んだし、
同時に、心の傷にも向き合ってきた。

忘れたふりしてた
記憶のフタもたくさん開けて
置き去りの自分を迎えに行った。



でもね、実はね。


ガン闘病中のことって、
私、ずーっと封印したまんまなんだ。



封印してるから、
普段は、
自分がガン患者ということも忘れて生きているし
「まー、あと50年は生きますけどね」みたいな
余裕すら持つときだってある。


だけど、
封印してるだけ。




分かってはいるんだけどね。

それでも、やっぱり
ガンのことって、
あんまり触れたくなかったりする。


noteではじめて書いた記事にも、
もう「ガン患者」の自分を消したい!
と思っていたことを書きました。

多分、
触れるのが嫌だったのもあると思う。




でも、
昨日スプラトゥーンの映像で
心底、思い知らされた。

怖くて、不安で、
どうしようもない自分が
そのまんま、
まだ自分の中にいるんだって。




トラウマに無理に立ち向かう必要はない。

封印したままだって、いい。

心の回復も、
生き方も、
みんなそれぞれで、いい。


でもね。

なんだか、昨日震えた自分が
そろそろ「見てほしい」って
言っているような気がしたんだ。



8年経った今、もしかしたら、
あの時の自分も
迎えにいける時がきたのかもしれない。



もしかしたら。

わかんないけど。



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