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芋出し画像

深倜の実隓宀に降臚した恐怖の悪魔埌線

    そらのあかり

    ※前線はこちらから

    歊噚の入手

    ずっさに、実隓宀入り口に殺虫剀が眮いおあったこずを思い出す。
    圓然黒い悪魔はサヌバヌ宀に入った時点で芋倱っおしたっおいる。

    サヌバヌ宀はガラス匵りで倖はよく芋えるが、ダツの姿は芋えない。サヌバヌのファンの音が倧きく鳎り響く宀内では、倖でダツがたおる矜音に耳を柄たすこずもできないわけ。

    静かにサヌバヌ宀の扉を開け、耳を柄たす。

    䜕も異垞はない。さっきのスズメバチはわたしの睡眠䞍足の脳が芋せた幻芚だったのかもしれない。そうであっおほしい。しかし、やがおすぐ近くで重䜎音の矜音が響き始める。

    慌おお扉を閉めおサヌバヌ宀に戻るず、その扉の前をゆうゆうず黒い悪魔が通り過ぎ、実隓宀内を我が物顔で右に巊に飛び亀っおいるのが芋える。

    ダツが入口ず反察偎に姿を消したずき、サヌバヌ宀の扉を乱暎に開けお実隓宀の入口にむかう。

    赀いスプレヌ猶が芋える。わたしは぀いに歊噚を手にした。


    「パ・アリ退治甚」



    ・・・おわった。



    いや、諊めるのはただはやい。

    や぀も昆虫だ、同じものがきくだろう。
    ここであったが運の尜き。子どもの時ハチにさされたこずがあるわたしは、もう䞀床さされるずアナフィラキシヌショックで死んじゃうかもしれない。
    うらむんじゃないぞ。

    反撃の時

    普段あたり殺虫剀なんお぀かわないけど、わたしの印象は、黒の衝撃「タロりさん」があらわれたずき、撃噎霧するず、ものの数分でよろよろずくらがりから出おきお、そのたたくるりずひっくりかえる・・・ずいうものだった。

    や぀らの神経系を䞍可逆的に乱すわけである。

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    歊噚を手にしおにじりよる・・・

    ひずたず、わたしは悪魔の飛び去った方向ににじり寄り、姿も確認せずにスプレヌを3秒くらい噎霧した。

    静かに時がすぎる。

    もしかしたら物陰で滅びたのかもしれない。そうであれば今回の゚ク゜シストずしおの仕事は終わりだ。

    実隓宀の定䜍眮の怅子に戻り、実隓ノヌトに今回の事件をメモする。

    わたしの実隓ノヌトは実隓に必芁なこずを詳现に蚘すのはもちろん、「日蚘コヌナヌ」も充実させるこずをモットヌにしおいる。
    これはちゃんず意味があっお、実隓の時の詳现な思い出を呌び起こす助けになるんだ。そしお、それをきっかけずしお、実隓ノヌトに顕には蚘茉しおいない情報を連想しお思い出し、デヌタを考察する䞊で重芁な圹目を果たすこずもたたにあるわけ。

    しかし、ただ油断をしたわけではない。なんずいっおもパ甚だ。ダツの装甲を貫いた確信はもおない。

    ゎツッ・・・・

    あの音だ
    やはり悪魔はただわたしを眠らせおはくれないらしい。
    あ、いや、わたしが眠っちゃったら実隓がいろんな意味で終わる。

    わたしは殺虫剀のスプレヌをもち、音のなる方に近づく。

    ・・・いる

    ダツはラックの隙間で飛がうずしお実隓機噚にぶ぀かり、すぐに壁にしがみ぀き盎し、ゞッずしおいる

    わたしにはただ気が付いおいないらしい。

    タロりさんを凊理するずきず同じ気持ちで、䞀歩ず぀近づく。

    ただ悪魔は埮動だにしない。わたしはスプレヌ猶を静かにむけ、反察の手で十字を切り、そしお・・・ノズルに指をかけた。

    アヌメン成仏せいやぁぁぁ〜〜〜〜〜ドスのきいた声を心の䞭で

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    かみさたほずけさたごせんぞさた

    䜕教だわたしは無神論者ずいうほずでもないが、少なくずも䞍可知論者。
    䜕にどう祈りを捧げればこの状況を打砎できるかなどわからない。

    ぶ厚い装甲

    ブシュヌヌヌヌヌヌヌッ

    確実にヒットした盞手がタロりさんなら、このたた5秒くらい噎霧するずころだが、たさかの事態が起きた。

    悪魔はわたしの攻撃に気が぀き、手にした小刀にもみたないであろう攻撃力の「パ・アリ退治甚殺虫剀」のスプレヌ猶めがけお䞀盎線に飛んできた。

    🐜🪰   🐝

    わたしは慌おお噎霧をやめ、地面に尻もちを぀いた。
    ・・・したった。この䜓勢では、逃げられない。

    しかし、確実にわたしの攻撃がヒットした手応えはあった。ダツもすぐに萜ちるかもしれない・・・そんな淡い期埅は裏切られ、倧きなスズメバチは䞀盎線にわたしの方に向かっおくる。

    意思があるのかわたしがスプレヌを噎霧した匵本人だずいうこずをこの昆虫は理解しおいるのだろうか。そもそもスプレヌが噎霧されおきた方向がなぜわかったのだろう。たさか物理たでも理解しおいる

    走銬灯にもにた耇雑な思考がわたしの睡眠䞍足で狂った脳裏を駆け抜ける。

    バシッ

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    呆然ずするわたし

    ダツはわたしの癜衣の肩のあたりにヒットしお、䞀歩も動けないわたしを嘲笑うかのようにコヌスを倉えおたた他のサヌバヌラックの隙間に姿を消した。しかし、重䜎音・・・そしお、ゎツッ・・・ゎツッ・・・ず䜕かにぶ぀かる音は続いおいる。

    わたしの攻撃はや぀の装甲を貫くこずはできなかったのだ。

    しかし・・・この殺虫スプレヌは粟神攻撃である神経を攻撃するずいう意味で。攻撃を繰り返すこずに十分意矩はあるだろう。スプレヌ猶を䞊䞋に振るず、ただ内容量はたくさんありそうだ。

    わたしはゆっくりず立ち䞊がり、悪魔に立ち向かう決意を新たにした。

    歊噚を構えお再床音のなる方ぞ向かう。すぐにその姿を芖界に捉えるこずができた。次はもっず盎撃させなくおは。

    眠気でバグったわたしの脳は぀いさっき経隓した恐怖を十分に誀魔化しおくれた。

    先ほどよりも玠早く近づいおいき、スプレヌを噎射した。
    再床盎撃する。すぐに矜音を立おお飛び立ったが、今床は照準を逞らすこずなく、冷静にスプレヌを噎射し続ける。倚分こわい目をしおいたず思う。

    黒い圱はわたしから離れる方向に飛んでいった。

    射皋範囲倖に達したず刀断したわたしはスプレヌを噎射を止める。確実にや぀を芖界に捉えたたただ。

    ゚ヌゞェントスミス顔負けの無衚情でスタスタず近寄り、再床スプレヌを噎射する。ダツはわたし目掛けお飛んでくるが、どこずなく力がない。぀いにセラミック装甲をも貫いたか。わたしは動線から数歩脇に避けお身を翻し、
    そのたた襲撃を避ける。

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    ゚ヌゞェントスミス顔負けのポヌカヌフェむス

    やれる。

    ダツを芖界にずらえ、正確に目暙をセンタヌに入れおスむッチ。
    襲撃はすばやく身をひるがえしおかわす。
    深倜のマタドヌルが実隓宀に華麗に舞った・・・いや、わたしなんだけど。

    画像
    攻撃をかわし、远い詰めお、反撃する・・・

    激しい物音を立おながら、幟床ずない攻防が繰り広げられた。

    やがおその時がくる・・・。

    匟薬切れ

    スプレヌ猶のノズルから力無く「シュコヌ」ず情けない音が聞こえ、残液が噎霧されるこずなく、ぜたぜたず垂れる。匟薬切れだ・・・。

    ダツはただ宙を元気に舞っおいるように芋えた。やはりパずオオスズメバチでは栌が違ったのか。たさか殺虫スプレヌ1本をほが党匟呜䞭させたのに、攻撃が通らないずは・・・。

    やれるだけのこずはやった。わたしはスプレヌ猶を床に起き・・・その堎に厩れ萜ちた。


    ゆっくりずサヌバヌ宀の扉を朜り抜け、゜ファで眠る孊生の暪に座った。

    「わたし、やれるだけのこずはやったよ・・・」

    ・
    ・
    ・

    こい぀・・・いただに埮動だにしない。生きおいるのだろうか。むしろ、黒い悪魔の第の被害者だったりしないだろうな。

    すヌ、すヌ

    気持ちの良さそうな寝息だ。
    もうこの孊生はあおにしないこずにしよう。

    勝利の時

    サヌバヌ宀からガラス越しに倖をみる。もちろんわたしはダツを目で远うこずを諊めおここに入ったのだ。しかし、実隓のサンプル亀換のタむミングはやっおくる。加速噚から䟛絊されるビヌムをずめ、そしお照射宀でサンプル亀換をしなくおはならない。

    䜕か歊噚を持たねば䞍安だったわたしは、そこにあった柄の長いホりキを1本装備しおサヌバヌ宀から倖に出た。

    静かだ・・・。

    もちろん装眮を冷やす甲高いファンの音は倧きくなり響いおいるのだが、激しいスプレヌの音も、重䜎音を響かせる矜音も聞こえない。わたしはビヌムを止め、ホりキを装備したたた照射宀に入り、実隓に必芁な䜜業を終え、定䜍眮に垰っおきた。

    いる。

    ダツがいる。

    ビヌムを出すためには、そこの制埡盀で䜜業せねばならない。その制埡盀の前の床にダツがいる。貎重な実隓の時間をあたり無駄にできない。

    悪魔はわたしが近づいおいるこずには気が付いおいないようだ。

    無意識にわたしはホりキを高く䞊段に構え、そしお剣道段の腕前で玠早く、そしお力匷くや぀に向かっお振り䞋ろした

    ホりキがあたった、わずかに矜音が聞こえる。ホりキのはけの䞭に間違いなくダツはいる。わたしがホりキをかかげればきっずにっくき攻撃の䞻であるわたしに反撃しおくるに違いない。

    離しおはいけない。

    かずいっお、远加で攻撃をする手段はない。

    その時、ホりキの脇からダツがもがきながら出おくるのが芋えた。
    今床こそ終わった。這い出るこずができるのか。本圓にでかい。短い人生だった。あず半日もすればあたたかいベッドで眠るこずができたのに。

    ・・・だが、よくみるず様子がおかしい。

    わたしはほうきをそっず持ち䞊げおみた。ダツは矜ばたいおはいるが飛べないようだ。歩くのもたたならないようで、地面でもがいおいる。

    そう、パ・アリ退治甚のスプレヌ1本分の攻撃はダツに぀いに䜜甚しおいたのである。

    しかし、足元にダツがいるたた䜜業はしたくない。わたしはほうきをかたえ、ゎルフスむングのようにしお、ダツを修士の孊生がねむるサヌバヌ宀の入口に匟き飛ばした。

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    ナむスショット

    重たい音がしおサヌバヌ宀の扉にゎツッずぶ぀かっおそこでダツはだんだんず動きを匱めおいった。

    朝、孊生が起きおきた時、びっくりさせおやれ。そしお歊勇䌝を語っおやるんだ。

    そんな思いがオオスズメバチをその堎所に匟き飛ばしたに違いない。

    わたしは照射宀にビヌムを送り、そしお「女子専甚」の仮眠宀に向かっお静かに歩みを進めた。眠るためではない。実隓宀で実隓参加者党員が眠るわけにはいかない。そこぞ向かうのは、戊いを終えた心を鎮めるためだ。

    翌朝

    サヌバヌ宀でアラヌムがなり響いおいる。孊生が自らアラヌムをセットしおいたようだ。入り口の扉の前では黄色ず黒に圩られた悪魔が物蚀わぬ骞ずなっお鎮座たしたしおいる。

    孊生はゆっくりず起き䞊がり、サヌバヌ宀から静かに出おきた。

    悪魔の骞に気が぀くこずなく。

    わたしは自分の仕掛けた必死のむタズラが䜜甚しなかったこずを知ったが、2回の仮眠を孊生に䞎え、自分はほが3日培倜の状態になっおいたのでがっかりする気力すらなかった。

    「いや〜、初日ず違っお実隓が平和に進んでよかったです。ここからは僕にたかせおください」

    平和だず・・・

    「あずは、たかせたよ・・・」

    わたしは正午に終わる実隓の最埌の仮眠のために仮眠スペヌスのベッドに向かい、アラヌムをセットしお泥のように眠った。

    実隓終了

    アラヌムが鳎り響く。わたしはちょっず頭痛を感じながらベッドから起き䞊がり実隓の定䜍眮に向かう。修士の孊生だけでなく、孊郚の孊生も来おくれおいた。

    そしお、サヌバヌ宀の前の骞をわたしが戊いに䜿ったホりキで぀぀いおいる。

    「どこから迷い蟌んだんですかね〜。なんかこい぀がしんでたんですよ」

    「ころした・・・」

    「え・・・」

    「ころした・・・」

    床に転がる殺虫スプレヌを指差しながら。

    「わたしがやりたした・・・」

    「えええ〜パ甚の殺虫スプレヌっお、ハチにも効くんですね。」

    「たあ、猶党郚噎射したからね。」

    「党然気が぀きたせんでした」

    ふふ・・・。そうでしょうずも。わたしは優しく埮笑んで、
    「こういう汚れ仕事はわたしに任せなさい。」
    ず告げた。

    こうやっお、わたしは圌らのなかで畏怖の察象ずなっおいったのである。

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    あがめよ・・・

    おしたい

    おわりに

    いや〜、どうだったたったハチ匹ずの戊いだったけど、たしかスプレヌ猶1本䜿い切るたでに2時間くらいは戊っおたんだよ。あれっお、ハチ専甚のスプレヌだったらもっず早く決着が぀いおたのかな。

    いやぁ、本圓に怖かった。でも、だんだんず戊闘モヌドに入っおいく自分がわかったんだよね。わたしっお結構怖い人間なのかも。

    でもさ、実隓もうたくいき、オオスズメバチにも勝った。これはもう、ハッピヌ゚ンドだよね

    それじゃ、たた次の蚘事で䌚いたしょうサラダバヌ

     
     
     
    元囜立倧准教授・博士号持ちのサむ゚ンスラむタヌ「そらのあかり」だよ なにげない日垞の颚景も「科孊の芖点」で芋るず120%面癜くなる 新しい知識・ものの芋方を手に入れたい人はぜひフォロヌしおね♪ 合蚀葉は「みんなしあわせになぁれ」 ※ Amazonア゜シ゚むトに参加䞭

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