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《詩》私の船旅

    ほしいものを
    目標と名付け
    目指す場所と呼び

    自分の船の帆を上げたと
    思っていた

    本当にそんな場所が
    あるのかも分からなくて
    満たされないまま
    沈んでいった

    泡になりたいと
    思いながら

    それでも 漕いでいって
    今の場所にたどり着いて
    知らなかった海に
    漂っているうちに

    なんだ これでいいんだと

    風に身を任せ
    鳥のさえずりを聞き
    太陽の温かさと
    風の冷たさと
    星の瞬きに
    初めて 目をやる

    どうして今まで
    見えなかったのだろう

    ひとつの岸ばかり
    見つめていたから
    波の音さえ
    聞こえていなかった

    つかもうとすればするほど
    手の中に何も
    残らなかった

    今やっと 心に吹いた風が
    教えてくれたこと

    (にじぐち)

     
     
    あかみね と にじぐち の創作活動広場です。2024年7月10日より運用開始。

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