生理は、からだからのお便り〜今月の私は、どうだった?〜
「今回の生理が、赤くてサラサラの血だったんです。
今までと全然違うので、びっくりしました!」
先日、治療に来られた患者さんが、開口一番そんなことを話してくれました。
そして、
「前にあじゅさんが、健康な生理ってこういう感じって言ってたので……」
と。
私は思わず、
「そうそう。これなんです😊」
と思いました。
何が嬉しかったって、
その患者さんが、
自分の生理の変化に気づいてくれたこと。
なんです。
自分の生理って、意外と知らない
考えてみたら、私たちは他の人の生理を見ることってありませんよね。
母娘でも、
「今回の生理、どうだった?」
なんて、なかなか話さない。
友達同士でも、
「経血の色は?」
「塊は出た?」
「何日続いた?」
なんて、細かく話すことはほとんどないと思います。
だから、
自分の生理が「いつもの自分」と比べてどうなのか。
意外と知らないまま過ごしている女性は多いんじゃないかな、と思います。
「生理痛があるのは普通」になっていませんか?
私は鍼灸師になって20年。
女性の患者さんを診ていると、
「生理痛があるのは当たり前だと思っていました」
「経血の塊があるのは当たり前だと思っていました」
という言葉を聞くことがあります。
生理前になるとイライラする。
腰が痛くなる。
お腹が痛い。
経血に塊がある。
経血が黒っぽい。
量が多い。
それでも、
「みんなこんなもの」
「毎月のことだから」
と、我慢している。
でも私は、
「それ、本当に当たり前なのかな?」
と思うんです。
もちろん、生理には個人差があります。
そして、生理痛や経血の状態だけで、自分で「健康・不健康」を判断できるものでもありません。
強い痛みや出血量の多さなど、生活に支障がある場合は、婦人科で相談することも大切です。
だからこそ、
「我慢するのが普通」
にしてしまわないでほしい。
私はそう思っています。
東洋医学では、生理も身体からのサイン
東洋医学では、
生理の状態も、身体を知るための大切な情報
として見ます。
鍼灸師が患者さんに、
「生理はどうですか?」
と聞くのも、単純に婦人科系の症状を確認しているだけではありません。
生理の周期。
経血の色。
量。
塊の有無。
生理痛。
生理前の身体や心の状態。
そういったことも、その人の身体を知るためのひとつの手がかりなんです。
生理は、毎月届く「身体からのお便り」
私は、生理って
毎月、身体から届くお便りみたいなもの
だと思っています。
「あれ? 今月はいつもより楽だった」
「今回は痛みが少なかった」
「経血の状態がいつもと違う」
「生理前のイライラがなかった」
そんな小さな変化。
今回の患者さんも、
「赤くてサラサラだったんです!」
と、自分自身で変化に気づいてくれました。
私は、それがすごく嬉しかったのです。
人と比べなくていい
「健康な生理って、どんな生理ですか?」
と聞かれることがあります。
正常な月経には、周期や出血期間、経血量など医学的な目安があります。
厚生労働省では、正常な月経周期を25~38日、出血期間を3~7日、経血量を20~140mLとしています。
もちろん、個人差もあります。
でも私は、
まず「人と比べなくていい」と思っています。
比べるなら、
先月の自分と比べてみる。
それだけでもいい。
「今月はどうだった?」
と、自分の身体に少し目を向けてみる。
それが、自分の身体を知る第一歩になると思うからです。
「女性だから仕方ない」で終わらせない
生理痛がある。
生理前になるとつらい。
経血が多い。
毎月、寝込む。
そんな状態を、
「女性だから仕方ない」
「毎月のことだから」
と、ずっと我慢している人もいると思います。
もちろん、すべての不調が病気というわけではありません。
でも、
「これが普通なんだ」
と思っていることを、一度立ち止まって見てみる。
それは、自分の身体を大切にすることでもあると思います。
そして、気になる症状が続くなら、
「我慢する」のではなく、
婦人科に相談する。
これも、自分の身体を守る大切な選択です。
身体は、ちゃんと教えてくれる
私は鍼灸師として、たくさんの女性の身体を見てきました。
そして感じるのは、
身体って、ちゃんと変化を教えてくれるんだな
ということ。
ただ、その変化に気づくためには、
「自分にとっての普通」を知っておくことが大切。
だから私は、女性の患者さんには、
「生理のこと、もっと見てあげてね」
と伝えたい。
「今月はどうだった?」
と、自分の身体に目を向けてみる。
それだけでもいいと思うんです。
次の生理が来たら、
ほんの少しだけ、
自分の身体を観察してみませんか?
先月の自分と比べて、どうだった?
人と比べなくて大丈夫。
まずは、
「今月の私は、どうだった?」
から。
身体は、ちゃんと教えてくれています。
ただ私たちが、
その声を聞いてあげていないだけなのかもしれません。
あじゅの一言
生理は、毎月届く身体からのお便り。
「今月は、どんなお便りだった?」
そんな気持ちで、自分の身体を見てあげてくださいね😊
※月経の状態や感じ方には個人差があります。強い痛み、出血量が多い、周期の乱れなど気になる症状がある場合は、婦人科への相談も大切です。
