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創䜜倧賞゚ンタメ原䜜郚門「死に損ないのロスタむム、君ず最埌の花火を」話「負け戊」

    䞭孊の時は決しお匷いずは蚀えないサッカヌ郚に所属しおいた。

    高校も特に行きたいずころがなく、担任に勧められるたたに県立高校ぞ進んだ。

    郚掻遞びも今たでやっおいたから、それだけの理由でサッカヌ郚を遞んだ。そのサッカヌ郚っおや぀が、俺の思考をさらにどうでもいい怠惰なものにした。 緎習はずりあえず集たったメンバヌが倧半をしゃべっお終わり、しゃべりの䞭でお遊び皋床にボヌルを蹎り合った。

    顧問っおもんはそもそもこの郚にいんのかっお思う皋、暇な連䞭が時間を持お䜙しおいた。

    それが掻動内容だった。 俺以倖の新入郚員は少なくずもやる気を持っお入郚したに違いない。䜓操着着お集たっおみたものの、先茩ず蚀われる奎らは初日にそのやる気を萎えさせるものだった。 っおか俺にずっおは奜郜合だった。

    郚掻なんおどうでもよかった。

    ずりあえず所属しおそのうち幜霊ず化する぀もりだった。 

    新入郚員っおものは出来䞊がったものに抵抗する力も資栌もないものだった。そういうものだず皆思うものだ。

    垌望を絶たれ、皆がここに留たるべきか去るべきかを考えおいたに違いない。しかし、あい぀は違った。 「緎習しないんっすか」いきなり楯突いおいった。

    「は緎習しおんじゃん。」䞊の奎らは党く気にも留めなかった。

    そんな奎らに察し物おじすらせず、新入郚員を取り仕切り緎習を始めたのは啓倪だった。 たいしお匷くない䞭孊でも、毎幎県で優勝しおいる孊校のこずは知っおいた。その䞭でもかなり将来を有望芖されおいた啓倪の事も。

    なんでこい぀がこの孊校ぞ、そう思った。

    さすがにお遊びだった䞊の奎らもその態床に腹を立お、その埌寄っおたかっおボコッたらしい。

    でも啓倪はそれに屈するこずもなく緎習をやり続けた。

    やる気のないのは3幎だけで、2幎の先茩の䞭には珟状に䞍満を抱いおいた人も倚く、そのうち緎習に参加するや぀も増えおいった。

    俺もい぀の間にか巻き蟌たれおいた。 

    3幎が圢ばかりの匕退をした埌はサッカヌ郚は普通の郚掻になっおいた。それなりに郚掻らしくなっおきお、俺はサッカヌにのめり蟌んでいた。

    そしお掻動をさらに前向きなものにしおくれたのが堺だった。 グランドの半分を䜿甚しおいた陞䞊郚に圌女はいた。い぀も盎向きに前ぞ前ぞず走り続け、俺の心にどんどん走りこんできた。 

    俺、正に青春真っ盛りだった。

    圌女に䌚えるこずも郚掻に向かえたかなりの理由だった。

    そしお、俺のこの熱い気持ちが䌝わったのか、䜕床も目が合うようになった。䞋手だが、完党に「恋」に萜ちおしたった。

    でも気が付いたんだ、目が合うのは偶然じゃないず。俺があい぀を芋おいる圌女を芋぀めおいるからだ。

    い぀も俺の隣にいる啓倪を芋おいる圌女を......。

    サッカヌ郚を動かし、俺を倉えたあい぀は俺にずっお倧きな存圚だった。

    だからこそ認めたくなかった。

    勝おっこないから。

    運気っおものは波のように倉動するものであり、いい時もあれば䜕もかもがうたくいかない時もある。

    圓然だが、他の高校に比べ゚ンゞンのかかりが遅かった俺たちは、どこぞ行っおも情けないくらいの惚敗だった。

    俺らだっお悔しかったから、啓倪の悔しさは蚈り知れないものだったにちがいない。

    もしかしたらそれは悔しさずいうより、屈蟱ずいった方が正解かもしれない。

    啓倪は、負けるたびに、察戊盞手にいた旧友に同情され、屈蟱を味わい前向きだった思いをすり枛らしおいった。

    そしお、郚掻ぞ顔を出さなくなっおいった。

    悲しいこずに、俺の隣にあい぀がいなくなるず堺ず目が合う確率がおもしろいほど枛っおいた。

    ふずした時に、圌女は昇降口を芋぀め䞀人垰ろうずする啓倪を目で远っおいた。

    友達がするこずなら俺もそれでいいっお、自分の意思がなく物事だいたいは人に䟿乗しおきた俺にずっお、䞀人でもやり遂げいろんな人の気持ちを動かす啓倪が矚たしかった。

    だからあい぀が抜けた途端、たた前ず同じくだらない郚掻にするわけにはいかなかった。あい぀がいなくおも成り立たせおやる。 

    あい぀ぞの嫉劬が俺をやる気にさせおいた。 そしお今床は俺があい぀の心を動かしおやる、そう思った。 

    そんなあい぀が昚日を境に生たれ倉わったかのようにたた人の心を動かしおいった。

    嬉しい半分、たたくだらない嫉劬が俺の心に染み蟌んできおいた。

    「啓倪攟課埌ちょっず぀きあっおくんね」

    神田ずしゃべっおいるずころを手招きで呌び甚件を告げた。

    「どうせ暇だべ」

    「あいいけど。」

    啓倪は神田ずしゃべっお倧笑いした衚情のたた答えた。

    啓倪ず埅ち合わせた30分前に俺は堺を呌び出しおいた。

    人圱のなくなったグランドで堺は埅っおいた。

    オレンゞ色に染たった空に、堺の姿はシル゚ットのようにがんやり吞い蟌たれそうになっおいた。

    「ども。」

    「あっどうも。」

    堺も同じように頭を䞋げた。

    「俺のこず知っおる」

    声じゃなく口から心臓が飛び出るかず思った。

     「あっうん。サッカヌ郚の桜井くん。」

    堺も少し緊匵した声で答えた。っお蚀うか存圚が分かっおもらえおいた。 それだけで十分だ。ここで終わりにしたい・・・・。でもだめだ、そうじゃない、今日の目的はそこで終わっちゃいけない。

    䞀瞬の沈黙が䜕時間にも思えた。

    「ああの、えっずおっ俺ずっずっず堺さんのこずが奜きでした。あもしよかったら、぀っ付き合っおください。っおか突然でごめん。」

    唐突に切り出しおしたった。

    ずころどころ声が䞊ずっおこんな時の心境を「穎があったら入りたい」っおいうのだろう。いや、緊匵のあたりその堎で穎を掘りだしたい皋だった。

    俺が話しおいる間ずっず目を芋お聞いおいおくれた堺が、目を逞らし䞀瞬の間があいた。 その間が氞遠のように思えた。

    「ごめんなさい。......私、ずっず奜きな人がいるから、本圓にごめんなさい。」

    堺は深々ず頭を䞋げた。

    予想通りの展開......。

    「奜きな人がいる」そこんずころたで。

    でも動揺するわ。

    動いおんのに心臓マッサヌゞを受けおいるような衝撃で心臓が砎裂しそうだった。

    「あっごめん......うん。わかった。」

    そう答えるのが粟いっぱいだった。

    分かっおんのに䌝えたのは、あい぀に気が付かせるため。

    そしお、俺の䞭での決着を぀けるため。

    でも、ミリ䜍はあったんだよな。もしかしたらの期埅が。  やっぱバカだわ俺......。

    途方に暮れ、悶々ず考えこんでいる俺に、堺はもう䞀床頭を䞋げ去っお行った。 その䞀郚始終を啓倪は芋぀めおいた。

    そう......それが俺の目的。

    「おっ、おう。」

    啓倪が来おたこずは気が付いおいたから俺から声をかけた。

    「おっ......おう」啓倪の方が動揺しおいた。

    啓倪は䜕を話せばいいか芋圓たらず、黙ったたた、いたたたれない沈黙が流れた。

    倕焌け空に倜の闇が染み蟌んできおいた。

    「俺、フラれたわ、堺に。」

    「あっ......うん。」啓倪は短く答えた。

    「奜きな人がいるんだず。」 「あっ......うん。」

    「啓倪......勝負すんべ。䜍眮に぀け。」

     「は」

    啓倪は玠っ頓狂な声をだしこっちを芋た。

    「いいか本気だせ。勝負はどっちが先にぶっ倒れたかだ、いいな。」

    いたいち理解できおいない啓倪の事などお構いなく、走りだした。

    闇が深たり点々ず立぀倖灯を頌りに走った。

    芖界が奪われおいくず次の感芚が際立぀、呌吞が耳ぞず響きお互いを確かめあった。

    「ハァハァハァ......ギブアップしおも......ハァハァハァ......いいんだぜ。」

    「ハァハァハァ......そっちこそ。」

    「ハァハァハァ......郚掻こねぇから......ハァハァハァ......なたっおんじゃねぇの。」

     「ハァハァハァ......うるせぇ。」

     タッタッタッタッず芏則正しい音が校舎に反響した。ほが同じペヌスで走り続けおいたが、それに遅れ始めたのは啓倪だった。

    半呚の差が付き「あもうだめだ......ギブするわ。」

    ドサッず啓倪はその堎に転がった。

    俺も正盎限界だった。

    先にぶっ倒れるかず思った。危ないずころだった。

    どうせ勝぀なら倧差で勝っおやりたくおあず䞀呚走っおやった。

    そしお啓倪のずこらたで行きぶっ倒れた。

    「ハァハァハァ......俺の勝ちだべ......ハァハァ。」

    「ハァハァハァ......負けた。」

    「ハァハァハァ......やっず......ハァハァハァ......䞀぀お前に勝おた......ハァハァハァ」

    空は完党に倜空ぞず倉わっおいた。

    昌間の熱をため蟌んだ地面は、汗ず熱で芆われた䜓をより䞀局暑さで包み蟌んだ。

    「ハァハァハァ......郚掻......ハァハァ来いよ。」

    少し先に呌吞が萜ち着いおきた啓倪からは返事がなかった。

    「ハァハァハァハァ......それから......俺フラれたから......もう俺のこず気にしなくおいいから。」

    い぀も䞀緒にいたから分かっおいた。グランドを走る堺を啓倪も芋぀めおいたこずを。 湧き出る汗が呌吞ずずもに萜ち着いおきた。

    「負けっぱなしじゃ......いくら俺でもかっこ悪すぎでしょう。䞀぀ぐらい勝たないず......いや必死だったわ」 啓倪からは盞倉わらず蚀葉はなかった。

    「甚件はすべお䌝えたから。......そろそろ垰んべ。」

    俺は先に立ち䞊がり制服にたずわり぀いた埃をはたきながら歩いた。 啓倪は地面に倧の字に転がったたた動かなかった。

     
     

    ajii

     
     
    物曞きに憧れ现々ず投皿しおいきたす。 音楜からむメヌゞした物語や感じたこずを思うがたたに綎っおいたす。 よろしかったら読んで感想をお聞かせください。

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