
本場江戸前 行徳海苔の力そば(花巻ちからそば)【我が干しそば道 精進の61杯目】
【我が干しそば道 精進の61杯目】
●メニュー名:
本場江戸前 行徳海苔の力そば(花巻ちからそば)
※一番海苔/一番摘みの海苔使用
※丸餅は地元神社のご寄付の返礼品使用


●解説:
21世紀の江戸前海苔、本場江戸前の一番摘みの行徳海苔をたっぷり散らした海苔そば、所謂「花巻そば」、今日はその力そばだ。
本日の海苔の使用量は、朝食サイズ換算で凡そ15枚分ほどである。さらに高級な一番摘みを惜しげもなく使用した一杯なのだ。
まずはそんな海苔そば「花巻そば」について解説しよう。
花巻そばといっても、花巻温泉や岩手県花巻市とは全く関係がない。実は江戸の町が発祥の一杯で、千切った江戸前海苔を磯の花、波の花に例え、蕎麦に散らす様を「花を巻く」とした故の呼称と云えられる。
この花巻そばは、蕎麦に海苔を散らした後に30秒~1分、さらに旨みを増したいのであれば1分30秒ほど蓋をして海苔を湿らすことが実は重要であり、私は蓋の代わりにサランラップで蓋の代用とし海苔を蒸らしている。
この所作が現在の花巻そばを美味しく点てる王道な作り方で、こうすることで海苔が多少ふやけて食べやすく、且つ汁にも海苔の味や風味が程よく溶けだして最高の旨味と香りを堪能できるのだ。
ちなみにこの作り方は、実は麻布の老舗のお蕎麦屋さんからこっそり教わった秘伝でもある。とはいえ、知ってしまうと非常に簡単なことなのだ。
ようは蓋かラップをして蒸らす時間が重要なのだ。
どうだ諸君も試してみたくなっただろうフフフフフ。





聞いた話では、昨今の蕎麦屋では花巻そば(海苔そば)を、このように海苔を蒸らして出す店がとても少ないと聞く。なんとも嘆かわしいことだろう。
海苔さんに謝れ!
まず謝れ!
話はそこからだ!
花巻そばが誕生した江戸時代は、潮の満ち引きで空気に晒された浅草海苔(海苔の品種)の板海苔がよく出回っており、この海苔が熱いかけそばに載せると程よくほぐれて蕎麦によく絡んで、海苔の風味とそばの味が堪能できたといわれるが、現在の浮き流し式の養殖機械乾燥の海苔では、かけそばに載せても中々うまく海苔がほぐれず、本来の花巻そばは楽しめないといわれている。海苔の製造器具が良くなったがための悲劇ともいえよう。
だがそこで先の通りに海苔を千切り、蓋もしくはラップをかけて、少しの時間蒸らすことで非常に美味しくいただけるのだ。
花巻そばは、海苔の香りとそばの味を楽しむのが目的であり、薬味にねぎは禁物で、薬味を使用する場合には昔からワサビのみが許されるが、今回はワサビも入れずに一番摘みの海苔を堪能したというわけだ。
ただし今回は、神社から個人的な寄付(奉納)の返礼としていただいた丸餅も投入し、磯辺餅の蕎麦版のような一杯に強化改良をしていただいた。
そして以下、麻布十番に店を構える、寛政元年創業の老舗蕎麦屋 総本家 更科堀井 さんの、花巻そばの作り方動画もUPしておこう。
私の花巻そばの点て方は、こちらのお店で受け継がれてきた、江戸時代からのスタイルなのだ。諸君たちのご参考になれば幸いだ。
さぁそして今日の干しそばについてご説明しよう。
今回使用の干しそば「霧しな製の木曽路御岳そば」は、かけそばや盛りそば、そして氷水そばなどのプレーンな一杯でいただくことがお勧めの、旨さひときわ輝く干しそばであり、私の大好きな駄そば / 大衆そばとは違うがこれがまた素晴らしいのである。木曽路御岳そばは、トッピングなしでいただくことが旨いご馳走そばなのだ。
干しそばとしては、3割そばの所謂「標準品」なのだが、元来蕎麦 or 蕎麦切とは、江戸時代のその誕生時より、繋ぎに小麦などを混ぜて麺状に加工したもので小麦粉を加えることは当たり前、その上で旨いかどうかだ。私が知る限り、そば粉の割合が多い干しそば、例えば十割、二八などと声高にパッケージに記載された干しそばほど、味でこの霧しな製「木曽路御岳そば」赤ラベルの足元にも及ばないものが多い。
世の自称・他称「そば通」達よ、干しそばを語るなら、まずはこの木曽路御岳そば(赤ラベル)を手繰ってからにしてほしい!
それほどまでに木曽路御岳そばは素晴らしいのだ!
もはやこれは単なる干しそばではなく「木曽路御岳そば」という日本そばのひとつのジャンルなのではなかろうか?‥そう、あの世界の伝説カップヌードルが単なるカップラーメンではなく、一つの確立された麺ジャンルであることと非常によく似ているのである。
この太く平たい蕎麦に、霧しな秘伝の「元祖 乱れづくり製法」、これが旨くないという輩は、蕎麦人生を一から考え直すべきではないだろうか。
●干しそば:
霧しな『木曽路御岳そば』赤ラベル
蕎麦粉3割の最もプレーンなもの ×200g使用木曽路御岳そばにはこの「赤ラベル」と、国内産そば粉を使用した「黒ラベル」が存在する。

●つゆ:
キッコーマン濃いだし本つゆ
ヤマサしょうゆ
(つゆ50cc しょうゆ10cc 熱湯300cc)


●焼海苔(板海苔):
本場江戸前 行徳産(一番摘み使用)
ご飯海苔サイズ15枚使用

●丸餅:
地元神社の返礼品


●コメント:
海苔は海の野菜、海の肉と云われる程に栄養価が高く、繊維質も非常に豊富だ。食物繊維を筆頭にビタミンC、ビタミンB1、B2、タンパク質、そしてEPA(イコサペンタエン酸)、他にもカルシウムや鉄分なども豊富に含んでいる。EPAは昨今注目される栄養素のひとつで、悪玉コレステロールを減らし、肥満の原因である中性脂肪を減少させる効果もあるといわれ、生活習慣病予防に最適なのだ。さらにがん予防にも効果が高いと聞く。
そして今回使用の丸餅は地元神社からの返礼品、確か年始に日本酒を2本持って行った返礼品だ。
もっというと、実は私は地元の神社(上妙典八幡神社)のお宮の世話人の一人で、この返礼品の餅を皆と一緒に半紙に包み、神社の印鑑を押してある程度の数を用意していたのだ。
その自分で用意したものが、いくら酒を奉納したからといって自分の手元にくるとは思ってもいなかった。ちょっと感慨深いものがある。


●諸注意:
特になし
●全日本干しそば党 党首より:
干しそばの神様そば神様 天干細蕎麦命様、お陰で江戸の町の花巻そばに勝るとも劣らない完璧な一杯をいただけました、本当にありがとうございます!天干細蕎麦命のお導きに感謝、大感謝!
蕎麦神様は偉大なり!
蕎麦神様は偉大なり!
蕎麦神様は偉大なり!
諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!
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●追伸:
全日本干しそば党の歴史は、Instagramから始まった。
https://www.instagram.com/sanada_do/
※本稿は、Instagram 2024年12月31日のPOSTより引用・加筆
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