メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ちくわ姿焼そば(練り物そば)【我が干しそば道 精進の172杯目】

    【我が干しそば道 精進の172杯目】

    ●メニュー名:
    ちくわ姿焼そば(練り物そば)

    画像

    ●ご挨拶:

    やぁ諸君、ご機嫌いかがかな?
    全日本干しそば党 党首の佐奈田堂さなだどうだ。
    一束の干しそばから始まる偉大なるマンネリズム劇場、
    我らが全日本干しそば党の党本部 公式noteへようこそ。
    本日も、諸君たちの潜在意識に熱く、そして諄くどく語りかけるマンネリズムでサブリミナルな一杯をお届けしよう。ご覧になったあと、きっと君はどんな麺類より干しそばを欲する筈だ。
    いやいや本日は、そんな生易しいものでは済まない筈。
    今日の君は、弥生時代に誕生したと伝わる日本の練り物の始祖「ちくわ」を丸ごと一本ブチ込んだベリーナイスな一杯が必ず欲しくなる!

    ‥そう、
    それも体が
    無意識に欲するのだよ!

    画像

    どうだ冷静に考えるとちょっと怖いだろう
    ・・引き返すのなら今のうちだぞフフフフフ。


    ●解説:

    本日はこの一杯、練り物の元祖と云われる「チクワ」を使用したちくわ姿焼そばだ。
    これは、江戸時代後期に屋台そばで提供された練り物そばに準じた仕様といえよう。それもかけそばや盛りそばぐらいしか出さない屋台の夜鷹蕎麦よたかそば(夜蕎麦売り)ではなく、所謂タネものも提供するワングレード高い屋台蕎麦「風鈴蕎麦」ふうりんそばで提供された練り物そばを意識して点てている。
    なにより私が愛するトップバリュBESTPRICE商品、なによりその製造元は新潟市の一正蒲鉾製!日本海に面した新潟県の魚の練り物商品だ、旨いに決まっている!
    序に冷蔵庫の野菜室で傷んで変色しはじめてたシイタケも一緒にフライパンに放り込み、そばにトッピングした。高熱で炒めるのできっと大丈夫!!

    画像

    フフフどうだね諸君
    とっても旨そうだろう。


    江戸時代後期、今から凡そ300年ちかく前から庶民に愛されたであろう練り物そばだが、いまやそばの練り物系トッピングは、精々さつま揚げ、チクワの磯辺揚げ、チクワ天ぷらぐらいしか残ってないのではないか。少し変わり種でおでんそのものの汁とネタを使ったおでんそばぐらいか。
    少なくとも今回のような練り物を蕎麦ネタとして置く店には今まで一度も出会ったことがない。
    特にチクワを天ぷらじゃなく素焼きを、そのままぃ蕎麦のトッピングに出す店は早々ないだろう。まぁ今回は私が思い付きで作ったものだ、尚の事あるわけないな‥
    しかし意外とコレが旨かったのだよ。

    画像

    まぁ話を戻そうか。
    夜鷹蕎麦よりグレードが高いとはいえ、風鈴蕎麦が提供する練り物や天ぷらなどのタネものは、屋台蕎麦と同様に、伸びた蕎麦に醤油辛い汁をぶっかけただけの、平たく言えば不味い蕎麦を、少しでも旨く食べやすいようにと工夫・発展したものだ。天ぷらや練り物などを加えることで、その油分で口に流し込みやすくするためのものでもある。
    冷蔵庫のない時代だ、そんな時代に魚すり身を加工して作る練り物は、廃棄寸前の屑野菜再利用のかき揚げ天ぷらと共に、江戸時代後期の蕎麦のトッピングとして人気が高かったようだ。
    今回はこのリッチで大きなチクワを切ることなくそのまま姿焼きにてそばにトッピングだ。胡麻油と生しょうゆのみでフライパンで焼き、最後に2本のうち1本だけに青のりをまぶして磯辺焼きにしてある。
    あぁ間違えやすいのでもう一度だけ言おう、これは磯辺揚げじゃない磯辺焼きだ。

    画像
    (夜鷹そばの屋台 「夜鷹そば」の名の由来は、夜の街角に立ち色を売る「夜鷹」と呼ばれた最下級の遊女たちが常連だったことからと云われています 『神無月 はつ雪のそうか』三代歌川豊国 画)
    画像
    (風鈴蕎麦の屋台 『忠臣蔵前世幕無』より)

    そんなチクワ(竹輪)の起源は、弥生時代とも平安時代とも云われ実は今ひとつはっきりしないが、室町時代のいくつかの書物には、既に「蒲鉾」かまぼこという名で登場している。これは鉾ほこに見立てた棒にすり身を巻き付けた形状が蒲がまの穂に似ていたことに由来した呼び名だ。
    ここで諸君たちもお気付きだろう。ようは‥

    「チクワ」とは
    「カマボコ」の呼称のみでなくその存在、
    つまりカマボコたるアイデンティティ
    すべての元祖というわけなのだよ!

    やがて時代が下り安土桃山時代の終わりになると、平らな板の上に魚のすり身を盛り上げて加熱する板蒲鉾いたかまぼこが現れ、これと区別するために従来からの蒲鉾(ようはチクワ)は、その切り口が竹を切った切り口にも見えることから「竹輪蒲鉾」ちくわかまぼこと呼ばるようになり、徐々に省略されて竹輪ちくわになった。
    明治時代以前は材料である白身魚自体が高級食材であったため、蒲鉾かまぼこや竹輪ちくわは高級品、つまり成功者の食という扱いであったようだ。

    画像

    せっかくなので、このチクワの製法や種類についても触れておこう。
    以下はWikipediaより引用だが、
    現代の標準的理解としては最も整理されている。


    ちくわの製法・種類

    スケトウダラ(スケソウダラ)・サメ・トビウオ・ホッケなどの魚肉に塩・砂糖・デンプン・卵白などを加えて練り、竹製や金属製の太い串に棒状に塗りつけ、焼く、蒸す、茹であげたり、油で揚げたりする。焼いたものは焼き竹輪と呼ばれ、蒸したり茹でたりしたものは蒸し竹輪、白ちくわ、油で揚げたものは揚げちくわなどと呼ばれる。現代は流通による一般化で焼き竹輪がほぼ主流であり、ほとんどの場合機械によって自動的に焼き上げられる。保存の際、冷凍される焼き竹輪は冷凍焼き竹輪と呼ばれ、冷凍しないものは生ちくわと呼ばれる。地域によって用いる魚、形、味にそれぞれ特徴がある。


    画像

    あぁ~、少々脱線したが今日の干しそばをご説明したい。
    本日の干しそばは日本伝承食品製の日本伝承蕎麦を使用している。
    この干しそばは駄そば味で私が好きな物のひとつで、8人前で298円と爆安価格!つまり一食当たり37.25円(税別)なのだ!
    ビッグ・エーでよく見る茂野製麺製の干しそば3人前98円(一食当たり32.7円)には敵わないものの、そのオールマイティさで考えると非常にお得なのだよ素晴らしい!
    茹で時間はパッケージに「お好みで5分程度」と書かれてはいるが、明らかにこれは日本伝承食品の仕掛けた罠だ。私の長年の研究の結果では5分半から6分がお勧めだ、惑わされてはいけない(あくまで個人的見解)。それも熱湯に干しそばを入れて再度沸騰してからだ。
    いつもは硬めの茹で加減がこうすることで一層美味しくいただける。


    ●干しそば:

    日本伝承食品「日本伝承蕎麦」

    画像


    ●つゆ:
    キッコーマン濃いだし本つゆ
    ヤマサしょうゆ
    (つゆ50cc しょうゆ10cc 熱湯300cc)

    画像


    ●練り物:
    かつおだし仕立て 焼ちくわ(20%OFF品だラッキー!)
    販売 イオン株式会社
    製造 一正蒲鉾株式会社

    画像
    画像


    ●しいたけ:
    千葉県産


    ●ごま油:
    トップバリュ純正ごま油
    製造:竹本油脂株式会社 亀岩工場

    画像
    画像


    ●醤油:

    しぼりたて生しょうゆ
    製造 キッコーマン

    ●青のり粉:
    大森屋

    画像


    ●長ネギ:

    茨城県産

    画像


    ●七味唐辛子:

    エスビー(5振り)

    画像


    ●コメント:
    江戸時代に、かき揚げ天ぷらと競うほどに人気だったという練り物の蕎麦が、なぜ最近あまり見ないのか?
    それは冷蔵庫の普及と昭和以降の食の豊かさ、洋食化の広がりに伴い、蕎麦のトッピングに使える様々な天ぷらや揚げ物(フライ)が登場したことが大きな原因だろう。反面、練り物は、天ぷらやフライに比べると単品当たりの製造コストが高いことと、味がそれらより淡泊なので、どうしてもインパクトが弱かったのではないか。寂しい話ではある。
    そんななか、私は江戸時代に思いをはせ、今後も練り物をタネにした蕎麦を点てていきたいと思う。

    そうだ、いい機会だ。序に練り物についての定義も解説しておこうか。
    練り物は大きく分けるとかまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、はんぺんと色々とあるが、その製造方法によって呼称が違う。今回使用した練り物は練り物として最も歴史が古い「ちくわ」になる。
    参考までに練り物をもう少し分かりやすく分類すると、
    同じ練り物でも「かまぼこ」は魚のすり身の形を整えて蒸したものであり、「ちくわ」は魚のすり身を筒状にして焼いたものだ。そして「さつまあげ」は、魚のすり身を揚げたものである。
    その他「はんぺん」は、魚のすり身に山芋などを加えてよくすって気泡を作り上げ、さらに卵白などを加えて、熱湯に浮かせて茹でて作るものだ。

    つまり諸君、
    今日われわれが食っているチクワとは、
    日本の魚食文化そのものなのだ。


    ●諸注意:
    特になし、今の時代でもなかなか風情ある旨い一杯だ。

    ●全日本干しそば党 党首より:
    干しそばの神様そば神様のお導きにより、江戸後期の屋台蕎麦に勝るとも劣らない一杯を点てられました。
    今日もお導きを本当にありがとうございます!
    蕎麦神様は偉大なり!
    蕎麦神様は偉大なり!
    蕎麦神様は偉大なり!

    諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!

    -------------------------
    ●追伸:
    全日本干しそば党の歴史は、Instagramから始まった。
    https://www.instagram.com/sanada_do/

    ※本稿は、Instagram 2026年1月30日のPOSTを元に加筆

     
     
     
    ここは私が干しそばで点てた家そばの備忘録。決して町の立喰いそば屋の食レポではない。私は干しそばで点てる駄蕎麦・大衆蕎麦を日々世界に発信する秘密結社「全日本干しそば党」党首である。党は現在、北は北海道から、南は遠く海を越え香港に支部を置く。 諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!

    あなたへのおすすめ