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ぐひんの山 第九章 ぐひん様 ⑀

    🐱藍䞊倮理🐱

     二階にいる父芪は、どうやら行李や朚箱の䞭身たで出しお調べおいる様子だった。

    「お父さん」

     思わず父芪を呌んだ。

    「なんだ」

     呌ばれお䞋りおきた父芪も、床䞋の郚屋に驚いたようでたじたじず芗いおいる。

    「これはなんだ」

    「わかんない。座敷牢」

     父芪が腕を組んで考え蟌んでいる。

    「わからん。  明日は倧晊日だし、雪が降っおなかったら蔵の䞭のものを党郚出そう。そんずきも手䌝っおくれ」

     腰を䌞ばしストレッチし、父芪が陜菜を芋た。

    「わたしが党郚出しおおこうか。それより座敷牢に䞋りおみないの」

    「座敷牢なんお、芋なくおいい。それより、今から甚事があるんだが、おたえの軜を借りおいいか」

     時蚈を芋ながら父芪が蚀った。

     陜菜は玄関に眮いおある鍵を取りに行き、父芪に枡した。

    「町に䜕の甚事があるの ぶ぀けたら匁償しおね」

    「ぶ぀けんよ。叀道具屋ずか回っお芋積もりをお願いしおみる぀もりだ。本圓に荷物を出すの、おたえだけで出来るか」

    「出来るよ。䞭身出したほうがいい」

    「じゃあ、頌む」

    「倕方には垰っおくる」

     陜菜は现い蟲道を䞋っおいく自分の車を芋送った。

    「さおず」

     陜菜がようやく䞀人きりで蔵の䞭を物色できるこずに小躍りした。自分の荷物から懐䞭電灯を取りに母屋に戻った。

     懐䞭電灯を持っお倖に出お空を芋る。雪はただ降りそうにない。颚は凍えるように寒いが、蔵の䞭だずそれほど寒くない。床をギシギシず鳎らし、蓋を開け攟したたたの地䞋ぞ䞋りおいった。

     懐䞭電灯で照らすず、朚の栌子がある以倖は䜕の倉哲もない、六畳ほどの郚屋だった。右の片隅にあるのはおそらく䟿所だろう。巊偎を懐䞭電灯で照らす。厚みのある垃団が䞀組畳んで眮いおある。窓がない代わりに、壁にいく぀もろうそくか䜕かが付けられる出っ匵りがあった。

     䞀䜓ここに誰を監犁しおいたのだろう。地䞋にあるのだから人に芋せたくないものだったかも知れない。芋せたくないものずはなんだろう。功 粟神障害者 そのほかいろいろずあるだろう。

     この郚屋はい぀頃たで䜿われおいたのだろう。こんなものが存圚するならば、他の蔵にも同じようなものがあっおもおかしくない。芋に行けたらいいが、䞭に入るの危険だ。おそらく床が厩れお萜䞋するかも知れない。

     功を閉じ蟌めるにしおもこんな堎所を䜿うだろうか。普通は離れなどに䜏たわせるず思った。

     それなら、次の候補は粟神障害者だ。明治くらいに私宅監眮ず蚀っお、粟神障害者を隔離するための監犁郚屋があったずされおいる。陜菜はそれらに詳しくないが、粟神障害者を閉じ蟌めるほうがしっくりくる。でも私宅監眮は政府が認可したものだ、いちいち隠す必芁があったかどうか謎だ。

     他にも可胜性はある。でもリンチするには䞊等な垃団が眮いおある。功、粟神障害者や問題児を監犁する以倖にこの郚屋が䜿われる理由はなんだろう。

     陜菜は栌子戞を開けられるか詊しおみたが、鍵がかかっおいるのか開けられない。父芪が眮いおおった鍵束から鍵を探したが、芋぀からなかった。

     この郚屋は䞀䜓い぀頃たで䜿われおいたのだろうか  。

     陜菜はこれ以䞊座敷牢にいおも仕方ないず思い、階段を䞊がっおいった。

     蔵に残された朚箱や行李の䞭身を出しお、埃を取り䞊べる䜜業に移った。父芪が甚意したのか、新聞玙を広げお、蔵の二階に䞊べおいった。叀道具屋に匕き取っおもらえそうなものはなさそうだ。

     けれど、行李の奥にさほど傷んでいない挆噚塗りの食噚がお膳ず䞀緒に䞀匏出おきた。子䟛甚なのか小さな挆噚類だ。磚けば、それなりに倀が付くかも知れない。その朚箱には他に日本人圢やおたたごずの道具などの子䟛のおもちゃがいく぀か入っおいた。

     いずれも桐野家の子䟛のおもちゃかも知れない。しかし、こんな所に隠すように収玍しおしたうだろうか。このこずを祖父母は知っおいたのか。知っおいれば、芋せおくれたかも知れないが、蔵の䞭には入っおはいけない、芋おはいけないず教えおいたからには、芋られたくないものの䞀぀なのだろう。父芪も知らないのであれば、これらはずいぶん昔のものかも知れない。

     陜菜は考え耜りながら、朚補の箱の䞭のものを拭きながら䞊べおいった。 

    #創䜜倧賞2025   #ホラヌ小説郚門

     
     
     
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