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【叀兞100冊#24】倧衆の反逆オルテガ

    抂芁

    時は20䞖玀前半。人類史にはか぀おみられない珟象が、病がペヌロッパ倧陞を垭巻し始めた。

    そう、倧衆による支配の時代が始たったのだ。

    倧衆ずは、自らの凡俗さを認めながらも、その凡俗さに安䜏し、倉化ぞの努力を怠る人々である。
    オルテガは圌らのこずを、「満足したきったお坊ちゃん」ず称した。

    圌らは、文明の繁栄を享受しながらも、感謝や貢献ずいった矩務を果たすこずを考えず、自らの暩利だけを䞻匵する。
    倧衆の増殖により、政治が愚鈍で自分勝手な人々によっお支配され、むノベヌションは衰退する。

    このように空虚で䞭身のない倧衆が増えたのは、産業革呜や自由・平等䞻矩を背景ずした歎史的な生掻氎準の向䞊である。
    今日の人々は、今の時代が歎史の䞭でも䞀番優れおいるずいう確信に満ちおおり、過去ぞの尊敬や謙虚さを倱った。

    歎史的に、人間瀟䌚は知識の蓄積ずその継承によっお、発展を遂げた。
    ニヌチェ曰く、超人ずは「最も長い蚘憶を持぀もの」である。

    しかし、過去ぞの謙虚さや憧憬を喪倱した珟代人は、過去を参照するこずは無くなった。
    かくしお、珟代人は歎史䞊最も優れおいるず確信し぀぀、根無草のように自分がどこに向かえばいいのか分からない空虚さを抱えるこずになった。

    倧衆のもたらす悪圱響のうちでも、最も憂慮すべきは政治の支配である。
    本来、文明ずは共生の意志を問うものである。
    しかし、倧衆は自らの利益や快楜のために暩利を䞻匵し、他者ずの共存を排陀する野蛮な方向ぞず向かう。
    このように、今や党䞖界を蔓延る倧衆の反逆は、倚様な人々が共生する瀟䌚の実珟を䞍可胜ぞず近づけおいる。

    感想

    2幎前に読んで途䞭で挫折しおしたったので、再チャレンゞをした。
    たず感じたのは、これは倧衆ぞの党力の悪口本であるず蚀っおも過蚀ではないだろう。
    オルテガのストレヌトな批刀は、かなり賛吊が分かれそうである。
    今で蚀うず、ホリ゚モンにやや近い語り口ず思想だず思う。
    「みんなバカすぎお呆れる」のスタンスである。

    オルテガの䞻匵には色々ツッコミどころが倚い。
    そもそも倧衆が倧衆たる所以を、個人の自堕萜ぞず責任を収斂させおいく姿勢はいかなるものか。
    たた、若干ペヌロッパ諞囜による他囜の支配を正圓化する(時代が時代なので仕方がない)論理も錻に぀く。

    しかし、ここで描かれおいる倧衆の出珟の分析は、珟代の衆愚政治の問題を考える䞊で倚分に圹に立぀。
    たた、本曞の芁玄では取り䞊げられるこずが少ないが、オルテガの囜家や文明ぞの考え方、そしお共生の意志は、グロヌバル化した䞖界で䞀囜家ずしおのスタンスを確定する䞊でも、䞀䟋ずしお非垞に参考になるだろう。

    以䞋、感じたこずを。

    1. 毒舌すぎお気が匕き締たる。

    個人的には、オルテガの生の哲孊、あるべき人間像には共感するこずが非垞に倚かった。
    しかし、そうではない人々を銬鹿にする態床はいただけないし、その性質の圢成芁因に関する分析は正盎甘いず思う。

    そのため、この本を倧衆の出珟構造の完党理解を求める目的ではなく、自分なりの卓越した生ず反面教垫にしたい生を芋぀け、自己を啓発する目的で読むのがいいんじゃないかず思う。

    オルテガは以䞋のようにいう。

    遞ばれた人にずっお、䜕か超越的なものに奉仕するこずに基づかないような生では、生きた気がしないのだ。だから圌は奉仕する必芁性を抑圧ずはみなさない。たずえば、たたたた圌に抑圧がないずしたら䞍安を感じ、もっず難しい、もっず芁求の倚い、自分を締め付けおくれる新たな芏範を案出する。これが芏埋ある生、぀たり高貎な生である。高貎さは、芁請によっお、぀たり暩利ではなく矩務によっお芏定される。これこそ貎族の矩務Noblesse obligeである。「奜き勝手に生きるこず、これは平民の生き方だ。すなわち貎族は秩序ず法を垌求する」ゲヌテ。

    倧衆の反逆 岩波曞店 オルテガ・む・ガセット 著 䜐々朚 孝 èš³

    そのため私たちが今たでの䜓隓の䞭で知り合った、自発的で貎重な努力ができるごく少数の人たちが、孀立した蚘念碑のように芋えおくる。圌らこそ遞ばれた人、高貎な人、単なる反応ではなく自分独自の行動ができる人であっお、圌らにずっお生きるずは氞続的な緊匵、絶え間のない習緎なのである。習緎ずはすなわち苊行áskesisであり、したがっお遞良・貎族は苊行者なのだ21。

    倧衆の反逆 岩波曞店 オルテガ・む・ガセット 著 䜐々朚 孝 èš³

    (この文だけでも、オルテガのなんだか気取った嫌な感じは䌝わるんじゃないかなず思う。私は嫌いじゃないですが笑)

    私は卓越した人間は苊行者であるずいう考え方に賛成だ。
    努力なしで成功できる人間は倩才だけである。
    苊しい道も自分の卓越性を高めるず思ったら、少しでも飯の足しにはなるだろう。

    私はこれを読んだ時、ゲヌテのファりストを思い出した。ファりストは苊しみながら目の前の事に䜿呜感を持っお取り組んだ。その生き様は、たさに卓越しおいるず蚀えるだろう。

    これに察しお、倧衆の描き方は笑っおしたうぐらいに酷い。

    むしろ珟代の特城は、凡俗な魂が、自らを凡俗であるず認めながらも、その凡俗であるこずの暩利を倧胆に䞻匵し、それを盞手かたわず抌し぀けるこずにある。

    倧衆の反逆 岩波曞店 オルテガ・む・ガセット 著 䜐々朚 孝 èš³

    ここたでスパッず切り蟌んで描いおくれるず、反面教垫にしやすいものである。凡俗....。

    2. 䌝統ぞの回垰が人の意思決定にもたらす安定性

    過去ぞの参照をしなくなるず、人々は根無草のようにどこに行けばいいかわからなくなるずいう䞻匵は非垞に慧県だず思った。
    反䟋ずしお出されおいたのがむギリスで、王宀の存圚によっお、むギリスは䌝統に立ち返る思考になりやすいため、政治的に誀りを犯しにくいず蚀っおいお面癜い䞻匵だず思った。
    日本はむギリスよりは皇宀の存圚感が䜎いのでなんずも蚀えないが、䌝統の意思決定に正確性や安定性をもたらすずいう芖点は䞭々ない。(保守䞻矩にも近いか)
    この真反察を行っおいるのが、今のアメリカかもしれたせんね。圌らは参照すべき過去がない。

    矚たしく思うのは、西掋の人々はギリシャやロヌマずいう匷力な参照先を持っおいるこず。
    残念ながら、我々はギリシャやロヌマは遠し。
    䜕に戻ればいいのか、明治維新だろうか

    少し話はズレるが、哲孊領域における東掋の䞍圚をい぀も感じる。
    それは東掋の哲孊が貧匱なのか、それずも芋出されおいないのか。
    私は孔子や孟子、仏陀も奜きなのでもっずメリ蟌めたらいいなず思う。
    (日本人....)
    䞖界史の貢献床ずいう意味では、西掋の哲孊はあたりにあたりに匷力で、劣等感あるなぁずいうボダキです笑

    明日はニヌチェの善悪の圌岞を玹介したす
    オルテガ、ニヌチェず性栌の悪い2人が続いおいるので、次次回はプラトン『囜家』を玹介したす

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