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弾丸フェリー旅は誤算の嵐。だがそれも人生【ガチ旅日記8】大分編1

    5月上旬、商船三井のフェリー「さんふらわあ」で、大分まで0泊3日の弾丸フェリー旅に行ってきた。

    関西〜九州航路の弾丸フェリー(フェリーで1泊後、当日夜にフェリーで帰る)は、昨年5月に「大人の修学旅行」で大阪~別府を体験以降、ハマっている。

    今回は3度目にして初の神戸~大分航路を利用したが、天気から食事、見どころなど、ありとあらゆる面で誤算続き。

    最終的に「それも旅。それも人生」と悟りを開いたような心境になったのだった。今回のフェリーはさすがに「ざつ旅」も被らないだろう…。

    1.予約が誤算

    今回は、船内の夕食バイキングが無料になる「誕生日特典」が一番の楽しみ。誕生日の前後3日に乗船すれば、誰でも適用されるという非常に太っ腹な企画だ。なお関西と九州を結ぶさんふらわあには航路が二つある。

    大阪〜別府航路は2023年就航の新造船「くれない」「むらさき」で、豪華客船のような吹き抜けや、2500円ながらホテル並みの夕食バイキングが売り(冒頭リンクを参照)。コロナ後の投入なので、カプセルタイプを含めて全て個室だ。

    一方、神戸〜大分航路は2007〜08年に就航の「ごーるど」「ぱーる」で、雑魚寝のツーリスト室があるなど設備がやや古く、夕食バイキングも2000円と安い。

    今回も別府行きの予定だったが、電話予約を入れるとまさかの満室。前日まで空いていたのに…。何てこった。

    ただよく聞くと、大分行きは空きがあるという。「大分で行きたい場所はないけど」と迷ったが、やはり誕生日特典は受けたい。

    結局、現地で電動自転車が1日使える(通常2000円)、弾丸フェリー+おおいたサイクルシェアで1万6000円のプランで予約。これが一番の誤算になるのだが…。

    2.夕食バイキングが誤算

    数日前から天気予報を見ていても、大分の到着日だけは全国的に雨。雨の中、しかもシェサイクルの小さい自転車でサイクリングか…。行く前からテンションが下がりまくり。

    とはいえ行かない選択肢はないので、コンビニの雨ガッパも持参し、大阪から電車で神戸へ。

    なお、神戸側の出港は六甲アイランドとなる。さんふらわあと阪九フェリーの出港に合わせて、阪神御影駅→阪急御影駅→JR住吉駅→六甲アイランド北口を巡回する連絡バス(大人230円)が出ている。

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    フェリー乗り場行きのバス停

    バスがターミナルに到着すると、早速カウンターで手続き。

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    おしゃれな外観のフェリー乗り場

    電話予約の際に告げられた予約番号を窓口で伝え、現金払いでチケットを購入する。誕生日の特典はここで申告が必要となるので要注意だ。

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    待合室は大阪南港よりかなり簡素

    無事チケットを受け取って乗船。窓口で受け取った引換券を、船のインフォメーションで受け取って夕食券に引き替え。

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    記念撮影用のボード

    別府より安いとはいえ、2000円の夕食バイキングを無料にしてくれるとは、さんふらわあを運航する商船三井は何て太っ腹なんだ!と、ウキウキとバイキングに向かったのだが…。

    う~ん、悪くはないが別府航路に比べると、ちょっと…。これで500円の差なら、別府航路がいいな…。

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    大分航路のメインはりゅうきゅうとローストポーク

    もちろん大分名物の「りゅうきゅう」(刺身の漬け)はあるのだが、一種類だけ。別府航路は他にも種類がたくさんあり、「うっひょー!」となったのだが…。

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    別府航路の食事。刺身の種類が豊富

    ただ神戸航路が悪いというわけではなく、あくまでも比較の問題。

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    他にもローストポークやとり天、淡路島のタマネギを使ったコロッケに、豚肉のショウガ焼きや春雨サラダ、さんふらわあではおなじみの「おでん」(季節を問わず出るらしい)など20種類以上はあった。

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    渋いチョイスだが種類は豊富

    デザートはフルーツと、メープルシロップ入りの丸いパンケーキの2種類にアイス、こどもの日ということで、かしわ餅にちまきも。

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    悪くはないが、別府航路ではさらにケーキ、チョコレートファウンテンがあったんだよなぁ…。パンケーキというか、これたこ焼きちゃうんかい!

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    どう見てもたこ焼きなパンケーキ。味は美味しい

    別府航路なら、誕生日祝いにもっと豪華な料理が食べられたと思うと、多少もやもやする。

    そんなことを思いながらも、結局バクバク食べていると、出港時刻に。ふと外を見ると、港のスタッフがお見送りしてくれているではないか。

    こういった気遣いはうれしいので、おじさんでもつい手を振ってしまう。

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    陸上のスタッフがお見送り

    たらふく食べてコーヒーを飲み、一息をついていると、まさかのケーキ登場!

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    おいおい、奥の手は取っておいたのか?既に限界近かったが、「出された以上は食べるしかない」と変な義務感(?)にかられ、さらにいただく。

    う~ん、うまい。夕食バイキングに結果的にまずまず満足できた。

    3.使い捨てスリッパを忘れる誤算

    客室は別府航路と全く一緒。カプセルタイプでコンセント、TVが各自に装備されており、実に寝心地がいい。そもそも大分航路のノウハウを別府航路に生かしたのだろう。

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    コンセントも完備
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    2等にテレビは珍しい

    なお、行きは揺れが少なそうな下段だったが、エンジン音がうるさかった。帰りの上段でもそこまで揺れず、エンジン音も小さいため上段がおすすめだ。

    また、タオルと歯ブラシ、TV用のイヤホンが配布されているが、大浴場に行くのにスリッパがほしいところ。

    前回利用時に「次こそ持って行こう」と思っていたのに、使い捨てのスリッパを忘れた。風呂に入った後はのんびりしたいので、準備していたのに…。

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    スリッパはない(上のクラスにはある)

    4.景色が誤算

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    甲板に出ると、ちょうど明石海峡大橋の下をくぐるところだった。この景色は何度見ても素晴らしいが、大分航路は一般客が出られるデッキが後方に限定されているので、甲板が邪魔だ。

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    手すりがどうしても写る構造

    上級船室は、写真奥の側にあり、よく見える設計になっている。正に格差社会の縮図だ(そんな大層な話ではないが)。ちなみに別府航路の新造船はこのあたりは改善されており、一般客もわりと前まで行ける構造になっている。

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    別府航路は一般客も真正面から撮影可能

    そうこう言っている間に明石海峡大橋の下を通過。通過後は遮るものがないため、大分航路でもよく見える。

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    なお、大分航路のレクリエーションは、船に中央広場的な場所がないため、通路の一角で開催。この日は津軽三味線と民謡だった。

    船旅で聴く民謡は沁みる…。酔っ払った?おじいさんが一生懸命合いの手を入れるのがおかしかった。

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    腹一杯に食べ、海を見ながら風呂に入り、眠る。「何だかんだ行っても、来て良かったな」と幸せを感じていたのだ。

    そう、初日の夜までは…。

    TO BE CONTINUED...


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